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伝統攻撃

でも、それって根本的に感想になっていませんよね?

聖もんむす学園 感想

Vanadisの「聖もんむす学園」の感想です

聖もんむす学園は魔物娘をヒロインと置いた作品です
ヒロインは8人、メイン4人にサブ4人という構成です
サブと言いつつもそれなりにボリュームもありまして
フルプライスらしく、かなり気合いの入った内容

攻略自体は単純で、計3回の選択肢で個別に移行します
これだけ単純化しましたが、オマケのようなBAD ENDと
BAD ENDを迎えたときの反省会があったりします

サブ攻略はメイン攻略後でないとダメだよと反省会するより
メイン攻略まで選択できない方が良いのではと思いつつ
そのセーフィティもあり攻略で迷うことはないと思います

お話しは人間と魔物の共存という考えに共感した教師が
問題児クラスを受け持ち、魔物の少女達を導きつつも
恋に落ちて、人間と魔物の種族間の問題を超えるというもの
そんな非常に解りやすい問題やテーマがある為か
下手に、登場人物がヘタれる暇はほとんど無く
サクサクとフラグを立てたり、回収したりしていきます

全体的にあっさりしすぎな気もしますがヒロインの数が数ですし
その上で同じような種族の問題を繰り返すのもアレなので
これぐらいのボリュームというのが丁度良いのかと思います

ヒロインは魔物娘と言うことであの作品やあの作品を思い出しますが
最初こそ精を貰う為に襲うという動機が多いものの
最終的にはラブラブ路線でのHシーンといった内容になっています
その中でもしっかりと種族の特性を活かしたHシーンも描かれており
襲われるだけじゃなく、魔物娘をこちらも愛した言いという
萌えゲー志向な方には、良い内容になっているかと思います

ただ、本能のままに襲われる様なシチュエーションを希望する人や
魔物娘の魔物たる部分を期待する人にはこの作品では少々もの足りず
他の作品などを求めるなどした方が効率も良いと思われます
ある程度は用意されているものの、あくまで魔物娘とラブラブする作風です

この系列としては初のフルプライスと言うことで心配はありましたが
ボリュームなどの面では十分にその条件を満たしていると思います
話としては今までのように人間と魔物という異種族を超えての関係
ということで非常に解りやすいテーマになっていると思いますし
その辺りの展開が問題なく、魔物娘とイチャラブしたいと言う方には
オススメできる作品であると思います


以下、ネタバレを含む感想



【システム】
・画面は4:3
・キャラ別音声設定有り

機能的には最低限ですが、攻略自体単純なので困ることはなく
サブキャラの攻略は4人のヒロイン攻略後である必要があり
また、7人にヒロイン攻略後に、オマケに追加シナリオがでます
さらにそれをクリアするともう一つのオマケシナリオが出ます


【ヒロイン】
■リン=ドラーヴェ
病弱なドラゴン族の少女、本人は真面目で心優しい性格であるが
身体が弱く授業に出られないという問題点を抱えている
ファムのアドバイスにより最初に彼女の問題を解決することになるが……

病弱な自分を見捨てずに付き合ってくれたシンクを慕うことになり
他の女性とフラグを立てる毎に、対抗意識を見せたりする忙しい子
嫉妬深い部分もあり、他のシナリオでも諦めない等の言葉を残す

病弱だったことから、同種族に必要とされなかったと思っており
人一倍認めて貰いたい、見捨ててられたくないという思いが強い
そのコンプレックスの根を払ってやることがシンクの役割となる

パーツパーツが服のように一体化しているので傍目はコスプレ娘だが
服を脱いでみると鱗であり、途端に人外度が増すという特殊な娘
Hシーンでは何故か翼が大活躍します、そう言う構造なのね……


■シレーネ=セントール
ケンタウロス族の娘、プライドが高く人間を見下している面がある
最初の好感度で言えば一番低と言っても過言ではない相手
ただし、真面目な性格である故、授業自体にはしっかりと出ている

真面目と言うより馬鹿正直であり、それ故に色んな面でそんな役回りに
逆に効率よく何でも完璧にこなすヴェーラに対して対抗意識を持つ
時々その効率の悪さで弄られることはあるが、基本地味な娘なので
他のヒロインになるとそこそこ便利だけど空気な娘になったりする

話としては一貫してケンタウロス族の気むずかしさ的なところでしょうか
個人の問題を超えて次は種族全体の問題へシフトする展開の中で
テーマ自体がぶれるところ無く語られる辺りは流石シレーネさんが
しかし、後半の展開はもう少し変化球があってもいい気はしましたが
真っ当な魔物娘キャラとして戸口にはよいキャラという感じですね

流石に下半身が馬だけあって、体位は嫌が応にも特殊になります
蹄コキなど中々特殊なプレイも楽しめる娘になっているかと思います


■ビビ=クィン=アナフィラキシ
天然の女王様気質である、クィーンビーの種族、実際に王族で部下が周囲にいる
王族らしく勝手気ままにしており、授業もまともに出ていなかったかなりの問題児
シンクと触れあい自らを省みて動く事を覚え、少しずつまともになっていく
姉妹が多くい中子供の頃から英才教育を受けているなど女王の筆頭候補であったが
その生活に嫌気がさしたのかモラトリアムのような形で学園の生活に逃げている
しかし、その気品や資質などは流石、女王候補と言うだけのことはある部分も

本来、女王を継ぐ気はさらさらなかったが、仲間の為、何より惚れたシンクの為
女王となることを目指し動き始める事になっていく、本作一番の成長キャラですね
姉妹との確執や、女王との別れや、狂蜂との関係など何かとめまぐるしい展開です
ただ、その分どれも、あっさり気味に解決しまうのが少々残念な部分でしょうか
女王と狂蜂ぐらい立ち絵があっても良いと思いますし、結末があっけなさ過ぎる気も
それはともかく、個人的に展開としては一番好きな話でした

Hシーンは腕が特殊とはいえ、リンと並んでノーマルなプレイが多いですね
まあお尻を持ち上げるのは特殊と言えば特殊なプレイでしょうが


■コメット・メテオ
無表情らしいクールな人形娘、リンとは友人であり後にライバルになる
興味の持ったものにはとことん調べないと気が済まない性質であり
そのターゲットとして人間のシンクを選びストーカーのような行為を見せる

そして、シンクによって知識だけではなく経験の重要さを説かれる事に
シンクの言葉に心を浮かれたか、リンに宣戦布告しシンクを慕うことに
その後は、どちらかというと素直クールというかちゃっかりした部分を見せる

他程、多種族との関係が描ける存在ではない為、どちらも個人の問題になる
最初は恋人になる上での微妙な距離感について語られるのであるが
この点については個人的に、他では気遣いに富む仲間達がお節介を焼きます

個体であるコメットでは種族間の持つ因縁などが描きにくいだけに
こういった恋愛の展開に言ってしまうのは仕方ないことなのでしょうが
この進行でも、他のシナリオで見られる展開の早さなどが見られる為に
ひたすら周囲に弄られ、急かされて、半ば強制されたように感じてしまいます

後半の展開も、ありがちと言えばありがち、ここでもシンクが鈍く
やはり、皆で乗り越えないといけない大きなイベントがないと
こういうじれったい展開になってしまうのだなと思う次第です
キャラや設定はお気に入りなだけに少し残念に感じた話です

対して、Hシーンは人一倍アクロバットに頑張っていました


--サブヒロインは、4人クリア後、同じルートから3つに分岐します


■ミリータ=H=アスクレピオ
クラスのまとめ役である真面目な娘、ヴェーラのストッパーとなれる唯一の存在
ただし、暴走すると周囲の相手を石化させてしまうようなトラブルも起こす
冬に近づくと冬眠モードになり、突然居眠りすることもあり、留年の原因となっている

1作目のラミアのレイミアの娘である少女、一応王族だがハーフ故コンプレックスを持つ
基本的にサブキャラ3人はひとまとめにしており受け取り方はキャラで違うものの
どれも、各作品の主人公の娘と言うことで人間と魔物のハーフという立場がテーマとなる
この辺り、過去の作品があるからこそ描ける話であると思うと何とも感慨深いものも

ミリータは3人の中でも、一番解りやすくハーフとしてコンプレックスを持っています
それ故に、シンクの言葉で浮き沈みすることになり……まあ、大変な子です
Hシーンはラミアと言うことで長い舌と尾を使った母顔負けのプレイを見せてくれます


■ヴェーラ=M=デーン
スキュラのラキスの娘、ライムも育ての親であり、父親とライムの影響が性格には出ている
性能が異常に高く、無敵とも言える存在であり、教師にも手が終えないレベルである
何かと自由気ままに行動するが故に、誰も制御することが出来ないクラス一番の問題児
性能故、荒事担当に向いており、各個別の終盤でも何かと活躍してくれる便利な娘である

男の規準が自分の父親であり、成りたいものは海賊という豪快な夢を持つ
その夢を否定せず、優しく接してくれたシンクに惚れることになる
惚れっぽいということですが、他のヒロインもいあっさり惚れるんで特にそんな気も……

スキュラと言うことで触手を使ってのプレイが主となります
コメットがいる故、これぐらいなら普通と思ってしまうのも困ったところ
キャラ的にはアレですが、特に責めプレイ重視のキャラというわけではないです


■キューテ=オトカネ
ルピュアの娘であるハーピーの少女、シンクにアドバイスをくれる先輩であり教師
因みに、アヴェスもそうだが複数ヒロインのいる作品の主人公については
ヒロイン全員とくっついている為、他の二人がないがしろにされているワケではない
頼れるお姉さんハーピーと言う説明だが、基本的には貧乏くじを引く役にしか見えず
あとは、ヒロインが何かをやらかした後の叱るオチ担当ぐらいの印象しか残らない

サブでは一番メインな気もする存在で、ハーフ全体が問題として挙げられます
困難がある程輝くのがシンクと言うことで、随一の活躍を見せてくれます

Hシーンは羽を使ったシーンがあるものの、体位的には普通なものが多いです
そもそも羽というか、翼を使ったプレイではリンの方が上手ですしね
ただし、最後のシーンは流石に豪快……というかネタにしか見えないわけですが


■ファム
公式の紹介がラスボスちっくという良く分からない表現をされる幽霊少女
シンクだけに見え、シンクに何かとアドバイスを与えてくれる便利キャラ
殆どこのゲームの進行役といっても良いぐらいの活躍度を見せます
シナリオ自体、彼女がいないとすすまない為、便利に使いすぎている感もあり

7人攻略後のgraduationクリア後のafteでシナリオを見ることが出来る
散々焦らしてきたものの、正体は何となく察しが付くと思います
少なくともその名前の出所を聞けばオチまで全部読めるのがアレな所で
もう少し上手く仕込んで欲しかったなと思う部分もあります

流石に、今まで散々あっただけにシナリオもあっさり風味ですし
おまけ的な存在ぐらいでミルのが一番しっくり来る気がします
いえ、一番重要なキャラと言えばそうなんですけども


【Hシーン】
リン=ドラーヴェ:6
シレーネ=セントール:6
ビビ=クィン=アナフィラキシ:6
コメット・メテオ:6
ミリータ=H=アスクレピオ:5
ヴェーラ=M=デーン:5
キューテ=オトカネ:5
ファム:3


萌えゲーと見るとシーンが多めでしょうか、全体の尺を見るとそこまで多く感じません
ある種、魔物娘の特性を十二分に発揮するシーンであるので安心してください
どのヒロインもしっかりと人間ではない所見せてくれていると思います
特に序盤の精を取る為に襲われる問いシーンではその傾向が強いです
後半になるとノーマルなシーンも増えるのですけど、そこで唯一頑張るコメットの姿
グロではありませんが、耐性のない方にはキツイかも知れませんので注意

受けと攻めは半々と言うところ受けと言っても徹底的ではなく、イタズラレベルです
ボロボロにされるのが好きな勇者様には物足りないかも知れないです
また、立場的にほぼハーレムですが、複数プレイはありません、純愛ゲームですので


【まとめ】
魔物娘に襲われるのではなく、恋愛を楽しむゲームということで
そちらベクトルで魔物娘を求めるなら素直な作りの良くできたゲームかなと
個人的な話、教師と学生で、人と魔物でと言う時点で設定がちだと思います
この2点だけでシナリオのネタに困ることはないんですからね
2人が恋愛すると言うだけで、互いが自爆しなくとも問題は発生するわけで
それを真っ正面から乗り越えていくというのもストレス溜まらず良かったです

今までの作品で散々に人魔物のファーストコンタクトは消化している事や
教師というヒロインより年上の位置づけにすることで、面倒な部分は最初から
取っ払われているのに不自然をあまり感じなかったことが大きいかなと思います

また、新種族だけでなく、今までの作品の娘達を出すことで
ハーフという新たな問題に手を出しているのも面白いと思いました
今までの設定があるからこそ手を出せる部分ですし、タダの流用ではなく
新しい要素の足がかりにしている辺りは感心する部分でした

更に、魔物娘という特殊性故か、ある程度破天荒でぶっ飛んでいても
ある程度なら設定を受け入れてしまう懐の深さもなかなかに反則でして
本来なら違和感が覚えるであろう大げさなキャラも問題がないのも良かったです

このように今までの、そして魔物娘という設定を上手くいかして
存分に作品の魅力を出している印象のある作品となっていました
とにかく魔物娘で、学園で、教師でと言う時点で勝っているような作品です

改めて見直すと全体的にあっさりしすぎとも思うのですけども
恋愛を楽しむことを考えるとアクセントはもとよりこれぐらいで良いかなと
そんな感じで個人的には良いバランスで楽しめた作品でした
ハードさを求める方にはもの足りませんが癒しを求める方には是非と言うことで
今作で出し過ぎた感もあり次回作がどうなるか解りませんが期待しておきます


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