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伝統攻撃

でも、それって根本的に感想になっていませんよね?

すぽコン! -SPORTSWARE COMPLEX- 感想

アストロノーツ・アリアの「すぽコン! -SPORTSWARE COMPLEX-」の感想です


タイトル通りスポーツ(ウェアを着た)少女を中心とした話
ヒロインは5人、ハーレム展開などはありません
誰の所属する部活のコーチになるかを選択するだけで分岐し
選択する回数も多くない為、攻略に苦労するようなことはないでしょう

共通では誘惑合戦のような様相を呈していますが
軽い嫉妬イベントがあるだけで、取り合い的な流れはないです
個別になるとサブとして出る程度で殆ど単独のお話になっており
取っ掛かりとしてはよかったのですけど、ネタとしては弱く
結果的にお気に入りのスポーツ少女を選んでコーチとして恋人として
支えながら、イチャついたり、Hしたりするってお話になっています

一応名目上普通の学生達にHなことをする動機を作るという意味では
役立っているのでしょうが、メタな視点以外でも役に立てて欲しい設定
だっただけに、少々肩すかしな部分が個人的にはありました

スポーツウェアを着たヒロイン達と明るくHな日々という
おそらくこの作品の一番のポイントは果たされていますし
お手軽に、健康的な色気を振りまく少女とHをするには良い土台でした

Hシーンは誘惑するというシチュ故、積極的に誘っては来るのですけど
共通ルートは選択が始まると選ばない人は何もしてきませんし
個別ルートにはいると完全合意でのプレイになるので誘惑も弱く
基本的にはヒロインとの色々なコスチュームを楽しむぐらいのものでして
マニアックなプレイはあまり無いという感じになっていると思います

シナリオは部活動を中心として、各々のスポーツに関する問題を一つ二つ
山場という程の山場はほとんど無く、小さく収束していくような印象です
どれも王道展開といいますか奇を衒ったモノはないので気軽に読めます

コーチと学生が恋人になるというのは個別に分岐する時に定まる関係であり
周囲も祝福ムードで、他のヒロインが少々悔しがる程度しか描かれていません
分岐も4回の選択肢で一番多く選ばれたヒロイン(或いは優先度)が当確するだけで
あまり結ばれるまでの過程については強く意識されていない作品なのでしょう


スポーツウェアを着たヒロインとのH+青春という部分が解りやすい作品
誘惑という要素もありますがそこ自体の描写は弱くなっておりまして
初心なヒロインが無理して頑張る姿を見守るタイプでしょうか

分かりやすくエロ!な作品ではなくラブコメと名売っていることもありまして
ヒロインとのイチャラブについてもある程度意識されているように見えます
事実個別に入った後は例外無く恋人としてコーチとして付き合っていきます
その辺りの微笑ましい関係を楽しみつつ、健康的なエロで押すという感じです

Hシーンは回数があるモノの特殊なモノはなく抜きゲーよりラブコメという様相
全体的には真っ当なスポーツ青春ラブコメディエロゲー版って感じでしょうか
インパクトは弱いですが、これらの単語にピンと来たら或いはという感じでしょうか


以下、ネタバレを含む感想





【システム】
・画面は4:3
・キャラ別音声設定有り

システム自体は最低限です
分岐自体は単純ですので特に困らないと思います


【シナリオ】
□共通ルート
嘗ては天才としてあらゆるスポーツを総なめした「辻井達哉」
結局何にも真剣になれずプロにはならなかったが、スポーツへの思いと
恩師「鏑木」の影響もあり、後進を育てる教師として研修を受けていた

達哉は「上勝学園」というスポーツに力を入れる学園に赴任する事になる
既に「寺島円」という全国クラスの弓道選手を育てた実績のある達哉は
スポーツに打ち込む学生には注目の的であり、話題の人物となってしまう

どの部活をコーチするか悩むなか、恩師である鏑木により注目する学生を紹介され
彼女らの所属する5つの部活の中からコーチする先を選択することにして
それぞれの部活を見学することにする、その中で水泳部を見学したときに
部長であり学生会長の才媛「篠原香津美」に誘惑されそのまま襲われることに

香津美はその件をばらさないとしたモノの、周囲に言いふらし
有力な部活のそれぞれのエース達を煽るという行動に出てくる
香津美の狙いは達哉をダシにした不抜けてしまった学園の活性化にあった
そして、挑発に乗ったヒロイン達が負けじと誘惑による勧誘をし始める

果たして、達哉はどの部活のコーチとなるのでしょうか?


□ヒロイン
■篠原香津美
水泳部の部長にして、学生会の会長である才媛
現在の学園が嘗てと比較してふぬけていると感じており
その為に、話題性のあった達哉をダシに盛り上げようとする
一見、ビジネスライク(?)な付き合いのようであるが
香津美自身も達哉に惹かれている部分はあり
出来れば水泳部に所属して欲しいと望んでいる

人を食ったような態度で達哉すら手玉に取る側面が目立つが
本来の香津美は思慮の深い、面倒見のよい女性である
彼女の学園自体を引き上げようと言う考え方は過去にいた
憧れの水泳部の部長の影響によるモノであり、無理をしている

Hシーンでは最初の誘惑こそ、肉食系ヒロインを思わせる積極さだが
恋人以後は普通に委ねるようなプレイになっており1人の女性と言うところ


■寺島円
弓道部で、前の学園で指導した学生にして、最大の成果とも言える少女
達哉を強く慕っており、実家が近いこともあって学園を編入してきた
達哉の前では大和撫子を演ずるも、裏では普通に恋する乙女である
しかし、才媛であり家事も得意、弓道も全国区と優秀な女性であるのは確か
達哉を巡る関係で一番絡む機会もあるが、結果的に手助けする役目に

部活でのパフォーマンスは安定している為か、部活以外に焦点が行くシナリオ
基本的にレオタードでのプレイが中心となる中で同義などでの
和風の服でのプレイが多く、他とはそう言う点で差別化されている


■アンナ・ベルモント
チア部に所属するパワフルなアメリカン娘、でも、声に少し驚く
健康的なエロを振りまき、達哉を誘惑しようとする、ある意味この作品の象徴
非常に愛嬌のある性格で犬見たいと、アメリカンサイズな犬ッ娘である

恵まれた身体故の欠点はあるが、身体能力は他より抜きん出ており
それ故にチームプレイで問題を抱えてしまっているという欠点がある
突出するが故の悩みがアンナの中心となるポイントである
サブキャラとして父親母親が登場するなどヒロインと同じく賑やかなシナリオ


■白戸兎
テニス部に所属する、部長でもある
見た目に反してガッツがありフィジカルで勝負するような場面が見られる
誘惑するというシチュエーションを一番意識しているのが兎というか
ガッツで押ししきっている辺りが非常に微笑ましいヒロインになっています
結ばれるシーンは年下年上ではなく、学生同士の恋愛のように初々しく
普通に学生同士の恋愛のように見えたりしなくもないです

全シナリオで最も真っ当に部活とコーチをやっているシナリオでしょうか
スポーツのお約束のアウトラインをなぞるような展開ですけども
基本的にコーチになったのにコーチらしい部分が見られない展開が多いなか
しっかりコーチとして、ヒロインもエースとして活躍してくれます
誘惑と言い、一番テーマに沿ったヒロインではないかなと思うわけです



■新庄ゆかり
新体操部のホープである少女、演技は素晴らしいが人前で実践できない
香津美とは親友の関係であるらしく、度々香津美がお節介を焼く
ヒロイン同士の横のつながりを見られる数少ないシナリオな気もします
引っ込み思案であるモノのHシーンでは豹変して積極的になるタイプ
流石にSキャラにはなりませんが、良いギャップキャラかなと思います

いかにして、彼女の性格を矯正して大会で演技を披露できるかがポイント
コーチと言うよりも、カウンセラーみたいですが、他でも似た立ち位置です
新体操の細かい描写されてもその真偽を判断できないのですけども



【Hシーン】
・篠原香津美:11
・寺島円:11
・アンナ・ベルモント:11
・白戸兎;11
・新庄ゆかり:10

全員10回以上有り、ゆかりだけ1シーン少ないですが
誘惑シーンが1シーン少ないだけなのでそれ程差異はないかと

プレイは場所を選ばず、コスチュームは豊富であるモノの
誘惑シーンを除いてしまえば、主人公リードのノーマルなHシーンばかり
複数人で絡むプレイは1つもなく、あくまでヒロインと1対1の対等路線
ある程度の数はあるのですが、濃さも控えめでマニアックさは弱いかと思います



【まとめ】
スポーツ少女好きに捧げるゲームという感じでしょうか
コスチュームプレイをスポーツ青春ラブコメに乗せましたと言う作品
完全にお手軽エロ重視路線だと思っていたので、多少予想外の結果でした
複数プレイなどが無く、プレイ内容からして3チーム中一番控えめなぐらいです
と言いつつも1人10回以上と十分なぐらい回数はあるのですけども……

コレ単品としては、水着とかレオタードが好きな人にはどうぞって感じですが
他の2チームに見えていた方向性って言うのがこれでは何とも見えにくかったです
極端な言い方すれば、えれくと!と被る路線なのですよね、この作品については
コスチュームという特殊な属性を持たせていますけど、イチャラブ+エロなら
それこそ「えれくと!」と被るわけですし、回数やプレイの多用さではあちらが勝ります

フェチ路線で見るにしてもスポーツウェアでのプレイだけではいささか弱いですし
本作だけでは単品としては、そこまで悪くないモノの他2チームの作品と比べると
どうもパワー不足に感じる作品でした、他2作が良くできていた故かも知れませんが
特にえれくと!から連続リリースできてコレだと流石に意識せざるを得ないのですよね
比較ではともかく、ドタバタ青春ラブコメと言う感じの作品としては悪くないかと

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