伝統攻撃

でも、それって根本的に感想になっていませんよね?

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魔法使いの夜 感想

TYPE-MOONの「魔法使いの夜」の感想です

便宜上美少女ゲーム(感想)カテゴリですが
18禁要素の(ギャルゲー要素も)ないゲームになっています

魔法使いの夜はヴィジュアルノベル形式の作品になっており
18禁作品ではないのでエロはないし、音声もなく
シナリオは完全に一本道なので本編に選択肢の類はありません
まさしく、ヴィジュアル要素をもったノベルになっています

13に章分けされており、1章毎にメニュー画面が表示されて
小休止できるようになっているので、長い一本道ながら
今日はここまで、と言う感じで自分のペースを保ちながら読めます
また、このシーンで、本編では語られなかった裏話であるとか
横道に逸れたエピソードが追加され、読む事も出来ます

主人公として「あなた」の代わりになる男性某が居るのではなく
確固たる個性をもった3人の人物によって物語は進んでいきます
年頃の男女なので多少、互いの事を意識するような場面もありますが
この作品の段階では明確な恋愛などの描写はあまりなされていません
良くある、主人公が居て、ヒロインを攻略していくタイプではないです

この作品はどうやら3部作の1作目に当たるらしく全ては解決しません
といっても、お話として一段落は付いている形なのでそこまで不満はなく
キャラクターの設定で消化されていない部分があるかな程度になっています
その辺りは最後のおまけで微妙に破られたのですけど、詳しくは後で

山場は2シーンあり、そこでは演出を使ってド派手に戦闘もしますが
それ以外は基本的に、魔術や魔法の設定が語られながらゆるーく日常
流行の露骨な萌え成分はなく、彼らなりの日常をしている感じです
3部作という事で導入部故の緩やかさと言うところもあると思われます

設定についてはTYPE-MOONにおける魔法や魔術を軽く知っている事を前提にしている
(Fateのような、ルート毎に説明みたいな手間を省く理由もあるでしょうが)
部分があり、わからない人にはかなり置いてきぼりな気がする部分もあります
知ったところでシナリオが面白くなるかというとそうでもないのですけど

テキストについては、ライターの作風が好きならば問題なく読めるかと
良くも悪くもテキストを読んでいるだけでこの人だとわかる特徴を持っています
(シナリオの流れとか癖を見ていくと分かる方はたくさんいらっしゃいますが)
ライターの言い回しや独自の味が好きならばいつも通り楽しめるでしょう

本作は非常に演出に凝った作品となっています、経験でADV形式よりも
VN形式の方がこういった物量による、止め絵演出ってやりやすいのですかね

日常の些細なでもシーン毎に演出があり、最初こそは良いのですが
途中で過剰気味かなと思ってしまった部分もあります
良くも悪くも止めどなく演出がなされているのでメリハリが弱いような
贅沢になれてしまって感動が飽和してしまったような印象を受けました

そう言った難点もありますが演出についてはかなりレベルが高く
コレに時間が掛かったからリリースが遅れたと言われても信じます
しかし、ピークは中盤のシーンで終盤の戦闘は中盤のシーンと比較すると
インパクトが非常に弱いモノになっている気がしました

最初に語ったとおり、エロは勿論、攻略要素があるわけでもなく
主人公、ヒロインの関係と言ったお楽しみ要素があるわけでもなく
皮肉でも何でもなく美少女(あるいはギャル)ゲームとは大きく異なる存在です

今までの作品はともかく、本作ではライターの書いたノベルに対して
PCゲームという媒体を通して演出が施された作品という解釈が良いかと
ライターファンに送る演出に懲りまくったビジュアルノベル第一章であり
PCゲームで出しており過去に美少女ゲームを出していたブランドだからと言って
美少女ゲーム的な要素のなにがしかを期待すると非常に厳しいモノになります

また、その1作品と解釈しても、ボリュームは満足とは中々言えず
次回が発売されるまでにどの程度待たされるかと思うと微妙な部分もあります

1つのノベル作品として楽しめたのですがフルプライスのPCゲームとてみると
どうにも疑問に思う部分も多く、何故PCゲームで出したのか?と思う作品です
いえ、演出が作品として盛り上げていますし表現媒体としてはアリとは思うのですが


以下、ネタバレを含む感想





【システム】
特に語る必要もないとは思いますが
べんりな機能があるわけでもなく最低限ですけど
一本道のシナリオなので困る事はそうありませんでした

起動からクリックを連打していると最新が自動的にロードされるなど
読む事に置いては気が遣われて降りよかったと思います

セーブロードは一手間掛かる為、章の区切り以外使わないのですが
この微妙に手間な仕様がおまけになって初めて煩わしく感じる事に
特に不満のないシステムだったのですが、ここで少し欠点があるなと
自ら用意した遊びによって軽く首を絞めているような気がするのですが……

おまけはオマケとしてみれば特にプレイする上では気にならない足まわりかと


【シナリオ】
特に語る事もないような気もするのですが……1作品を使っての設定紹介です
この作品の場合設定を語る事や見せる事が全てな気もするので問題はないです

13章はアニメの1クールを意識してなのかそれとも別のフォーマットがあるのか
それにしても、青子と静希のファーストコンタクトは序盤の段階で果たされますが
ちゃんとした形で面を合わせるまではかなりの時間をかけているように見受けられました
お話として考えるとなかなかにもったいぶった贅沢な時間の使い方に感じます
そもそも、この作品自体大きな事件がそう何度も起きるお話にはなっていないので
最後も切羽詰ることもないので、その過程を長く描くことに特に異論はないのですけど
結果として3部作の1作品と考えるといろいろごにょごにょ思ってしまう部分もあります

大きな2つの事件を経て、目の前に漂っていた問題を解決したというところで
それがそもそも身内による反抗であったとか、演出の派手さや設定の大げささの割に
非常に狭い世界で戦っているなと思います、終盤の橙子との争いについては性急で
目星がついたらすぐに決戦あっさり決着という感じがその感じを強めています
蒼崎の血故、ちまちまとした探り合いは無しという解釈にしておきましょう
長々とバトルを描かれても疲れてしまう可能性もあるのでこれはこれでありでしょうけど

話の締めとしては、これでフルプライス1本として考えると短いような気もしますが
話の区切りとしてはいいですし、タイミングとしては特に不満などはありません
明かされない設定についても、今後、あるいは想像で片付けてしまうのもありですし
いささか狭い世界でのお話になっている感はありましたが不満はありませんでした

閑話休題、クリア後に出てくるサブエピソードはともかく、おまけエピソード
これは、少し意味がわからないです、金髪の人って一体誰ですか?
おまけで少し未来のことを書くのもいいですしキャラ壊すのもありですが
レギュレーションを無視しているように感じられたのですよね

ベオと意味ありげに過去の会話したり3人とワケありな会話をするのは結構ですが
残念ながらどの話も知らないシーンです、そもそもあなたどなたですか?と
この魔法使いの夜は13章で終わって、短いなりにまとまった作品となっているのですけど
それのおまけで未来に出てくるキャラクターを出演させる意図がわからないです
そんな言うほどのことでもないのですが、このおまけを用意している時については
この作品全体がもっと違う構成だったのではないかなと思ってしまうわけですよ

結構語っていますが、これについては些細な違和感で実際のところ
そこまで気にしていません、別に困るものでもないですし、少しおかしいかな程度です

全体を見ると、ひとつの作品として纏まっており手抜きは特に感じませんでしたし
読んでいる間は楽しめました、クライマックスは次へ次へと時間を忘れて読みました
楽しんで読めた作品だっだと思います、序盤ゆえの癖の弱さ故か今までよりも
読み易く感じた部分もあるでしょう、逆に物足りなさにもつながるでしょうが

余談ですが、舞台が三咲町なので、月姫で登場した店ネタなどが時々語られます
また、現代よりは少し前の時代の話なのでそう言った時代が反映されたネタもしばしば
メタ的な部分もありますが、こういう時代や舞台を利用したネタは結構好きです


【まとめ】
今までそしてこれからの待ち時間、そして値段を考えると
どうにもボリューム不足を筆頭に物足りなさを感じる作品
不意打ち感もあります、なんとなく小さく纏まったのも分割故と考えるとやるせない
背景を見るといろいろときになってしまう作品という感じでした

作品単体としては個人的には楽しめました、ここのカテゴリーである
「美少女ゲーム」の区分ではなく、(ヴィジュアル)ノベルとして
演出という点ではこの業界では非常にレベルが高く、そちらの方面と
あわせて楽しむ1作品(ゲームではなく、長めのノベルとして)というところ

氏の書く文章をとにかく今すぐ堪能したいという方にはお勧めできますが
ボリュームであるとか、じらされるとかに不満を感じる方については
やはり、完結が日の目を見るまで待ったほうが無難かもしれないですね
(それが何時になるかわからないのも問題点なんですけどね)

しかし、すでに寡作なのにこれはなぁ……

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