
無印「悪の女幹部」に追加要素を加えた、リメイク(?)作品
追加要素は多いモノの、完全な新作ではない為注意が必要です
ボリュームは前作でもかなりでしたがそこから更に拡張され
攻略するのも結構疲れるレベルのボリュームになっています
タイトルからノリはキツイ調教モノになりそうですが
女幹部が基本バカな人たちなので実際はホノボノした展開です
時々王道っぽいノリも見せますが、基本はパロディの域ですね
無印ではHシーンで終わるなどエロゲーらしさがありましたけど
本作で全員にEDを追加し、後日談も入れた事に寄りまして
より、ヒロインとの関係を楽しむゲームに進化しました
まあ、流石に萌えゲーのようなイチャラブ路線はないですが
Hシーンで呼び出しつつも、主人公に依存するヒロインと
優しくするかつまという何とも可愛い姿を見る事が出来ます
ゲーム部分は前作と同じで、そこに合宿編が間に挟まれます
ここは完全に新規のシナリオですが、やる事はいつもと一緒です
あとはルナルバースの攻略ルートが出来た事で多少仕様変更があります
排除されたシーンなどは回想でしっかり収録されていますので
あのシーンが好きだった人にも安心して楽しめるようになっています
無印のノリをそのまま美味く拡張した作品となっているかと思います
流石に追加部分よりも無印部分の方が多い為フルプライスというと微妙ですが
無印の作品が気に入ってるなら十分に楽しめるかなと思います
無印を知らない、買う機会を逃した方には
興味があれば、体験版が波長に会えば充分お薦めできる作品です
以下、ネタバレを含む感想
【システム】
・画面は16:9のワイド
・キャラ別音声切り替えあり
・オートセーブ機能アリ
・ED回想有り
・Hシーンの選択肢設定有り
ゲームがゲームですので難しいですが進行形の便利選択は
このボリュームなら追加して欲しかったと思います
流石に何度も幹部の弱点を探して……という手順は疲れます
本作で、ワイドになりました、ただ前のCGは対応していません
気になったのがスキップ中にBGにすると落ちる事が何度かあった事
メモなどの時に思わずやったので気になったバグです
【追加部分】
合宿編、ヘカテリーナ
ルナルバース13世エンド
つきみエンド
追加Hシーン
エンディング後日談
CGはワイド対応のモノは新規追加のみになっています
【攻略メモ】
シルバースターに倒させる幹部を1人選び倒す為の弱点情報収集していく事になる
選択できる幹部は1回目のみルナテミスを選択する事は出来なくなっている
ルナルバース13世はMAPで選択し続けた場合に最後の幹部選択シーンに登場する
ルナルバース13世を選択する必要がある(出ない場合はフラグが立っていない)
幹部選択は5回あり、5回目終了後EDになるのでEDを狙う場合は4回目までに選択の事
弱点は普通の「弱点」と「すごい弱点」の2種類があり
「すごい弱点」は攻略した特定の幹部(各2人ずついる)の力添えが必要になる
「すごい弱点」で倒した場合オシオキ内容が違うのみで基本は変わりない
ただし、ルナルバース13世のみEDに直結する選択肢になる
期間の制限はなく好きなだけ自由行動が可能で横着しない限りは
適当にやっても幹部の弱点を見つける事が出来て倒す事が可能
ただし、ルナテミス、カグヤ、オボロの3幹部については途中2択があり
それを間違えると「弱点」を見つける事が出来ず場合によっては敗北確定となる
弱点を見つけ出せず(あるいは敢えて教えず)敗北した場合はHシーンの後GAME OVER
因みに各幹部のすごい弱点を持つのはそれぞれ次の幹部
・ルナルバース13世→ルナテミス、セレーナ
・ルナテミス→かぐや、兎子
・かぐや→ルナテミス、エファナ
・セレーナ→ルナテミス、兎子
・ダイアナ→セレーナ、エファナ
・エファナ→かぐや、ダイアナ
・オボロ→セレーナ、ダイアナ
すごい弱点で倒す為には幹部の攻略順を考える必要があります
2周すれば一応全部の幹部のすごい弱点は突けると思いますが
シーン回収とED回収は微妙に面倒になっています
◆ED回収について
基本的には前作と同じ方法で攻略できるのですが
つきみ、ルナルバースエンドが追加された事により
2人のイベントとまりあのフラグ関連が大きく変わったようです
とにかくMAP上に登場するまりあの存在が罠になっております
また、シルバースター側のEDを見るにはダブルムーンになるように
上位の幹部を倒す事も意識する必要があります
詳しい条件は下に示しますが効率よくEDを見ようとした場合は
4人の幹部を倒した後、呼び出しHを行わず5回目の幹部打倒直前に
呼び出しを行う事で4幹部+ハーレム+ノーマルは同時に行えます
やり方次第ではつきみ、あるいはまりあとの同時攻略も可能でしょう
ただし、シーン回収は呼び出しを最後まで行っている前提のイベントが
途中で何度もあり、こちらを回収する為にはかなりの手間が必要になります
◆シーン回収について
上記のEDが同時攻略を考えると途端に面倒になるこちらの回収ですが
通常の調教+呼び出しH以外は呼び出しを最後までやってないと見えない事が多いです
・お風呂場を覗いた後のHシーン
3人目の幹部が負けた後に起きるイベント
この段階で最後の呼び出しまで行った優先順位の高いヒロインが対象
・合宿でのHシーン
4人目の幹部が負けた後に始まる合宿編でのイベント
この段階で最後の呼び出しHまで行ったヒロインが対象となる
・複数プレイでのHシーン
5人目の幹部の弱点探索中に呼び出しで見る事ができる
特定の組み合わせの幹部をそれぞれ最後まで攻略している必要有り
(攻略がないヒロインは最後までイベントを進める?)
・ルナテミス+カグヤ
・カグヤ+エファナティカ
・エファナティカ+ルナルバース13世
・セレーナ+ルナテミス
・オボロ+セレーナ
・ダイアナ+エファナティカ
・まりあ+カグヤ
・つきみ+ルナテミス
◆ED条件
□幹部
■ルナルバース13世エンド
MAPでルナルバース13世を選択していると
5回目の幹部選択でルナルバース13世が選択可能になる
この状態ですごい弱点を選択し倒す事
おそらく一番優先順位が高いEDでハーレムよりも優先
■ハーレムエンド
倒した幹部4人を最後まで警備室に呼び出す事
■幹部エンド
対象の幹部を警備室に最後まで呼び出す事
複数該当する場合優先順位がある様子
□シルバースター
上位幹部を倒し、紋章がダブルムーンになっている必要がある
■シルバースターEND
MAP上のまりあを選択すること
■女王エンド
シルバースターエンドの分岐
最終決戦で、シルバースターと共闘を計り
最後でルナルバース13世に降参する
■まりあエンド
MAP上のまりあでのイベントを進めず
幹部戦直前の報告でHだけをしておく
■つきみエンド
MAPでつきみを選択して2回目のHシーンまで見ている事
他のヒロインと誰もEDのフラグを立てない事
【ヒロイン】
語るほどでもないですけどね
■ルナルバース13世
アイコンにもなって本作で一番目立つ立場になったヒロイン
フルムーンナイトなのにダブルムーン無双が始まったでござる
本作のメインヒロインと言っても過言ではない扱いになっている
無印におけるカツマでは適わない絶対的な存在ではなくなっており
イベントも大きく書き直されて、女王として母として女性として
あと駄目人間好きな母性が強いなどヒロインらしい味付けが大量にされて
一気にメイン格に上がった印象、流石ダブルムーンと言ったところです
無印の享楽主義の絶対者的な描写が減ったが
無印であったシーン自体はクリア後追加される
■ルナテミス
バカに拍車が掛かったフルムーンの紋章を持つ、最高幹部
サブタイトルがフルームーンナイトだけど扱いは他の幹部と同様
無印と比較しつきみとの関係が強化され、学生としての描写が増やされた
スイッチが入ったときのまりあという天敵も出来、ヘタレ分が増大した
フルムーンナイトでの追加シーンはほぼ恋人状態なモノが多いですが
特にそう言った描写が強い気がするのがルナテミスですね
■カグヤ
上位の幹部であるハーフムーンの紋章を持つ、カツマの幼馴染み
自由奔放で身勝手な幹部が多い中では常識的な存在といえる
他人と関わるのが余り得意ではなく、そこで多くの誤解を招いている
ただし、一番の欠点は思い出補正でカツマにベタ惚れしていることだろう
無印と比較してカツマを巡ってまりあと対抗する場面が増えており
嫉妬キャラに磨きが掛かった様子、まりあと2人で増幅する恐怖
■エファナティカ
かぐやと同様のハーフムーンの称号を持つ、古参の幹部
出で立ちが出で立ちの為、BBAネタで虐められる運命にある悲劇の人
幹部の時と変装時の見た目や雰囲気のギャップが最も大きい幹部
しかし、どちらも相応の貫禄(オブラート表現)を感じさせる見た目なのは流石
だからといってHシーンでは若作り、ロリ化ネタとかイジメが過ぎると思います
一応、ルナルバース13世やへカテリーナの方が余程上なのですけども……
■セレーナ
クレセントムーンの称号を持つ、武闘派の戦士
普段は欲望に正直に生きている駄目な人だが戦闘能力は高い
このため、弱点を突くやり方がどちらも酷いのはご愛敬
ヘカテリーナの登場で見せ場が増えると思ったらそんな事なかった
相変わらずのオボロとの関係が書かれておりEDでも補完されました
何だかんだで仲が良いんですよねこの2人
■オボロ
クレセントムーンの称号を持つ、多分知能派の幹部
策を巡らせて相手を嵌めるのが得意、意外と要所要所で活躍する便利キャラ
カツマに対する当たりがルナテミスと並んでキツイキャラになっている
この為、呼び出しHが進んだ後のデレ具合が強くなっている
本作では待望(?)の兎形態でのシーンが追加される手はずとなった
複数プレイでの登場が1回であったりと扱いはダイアナと並んで軽い
お気に入りキャラだけにこの扱いはちょっと悲しいです
■ダイアナ
クレセントムーンの称号を持つ、幹部の1人、宝石に強い執着を持つ
しかし、いつもは、自由奔放で好き勝手やっているマイペースな女性
周囲も扱いに困っているとしか思えないような描写がある
潜在能力が高いとのことで、戦闘能力自体は真面目にすれば強い
その能力が遺憾なく発揮されるのは彼女の個別EDということで
落とした後は、過去の経験からカツマに徹底的に尽くそうとする重い女に
そういう女性が好きなら良いんじゃないかなぁと、ハイ
■十五夜まりあ
本作での追加EDはないですが、かなり扱いが良くなった人
幹部との関わりでプライベートではひたすら失敗するモノの
いざスパルタなモードにはいると他を圧倒する強さに……
前作まりあENDで落ちるところまで落ちたなと思ったら
むしろ掌握していた、盲目に恋する乙女は無敵ですね
■十五夜つきみ
無印ではまりあに巻き込まれ形だったが、EDが追加されヒロインに昇格した
物覚えが良く、前向きで誰かの役に立ちたい性格が強調されており
その性質をHシーンにも発揮するということで頑張ってくれました
流石にルナルバース13世ほど目立つ事もなく、オマケ程度ですが
これはこれでカグヤと絡む良いキャラとして成長したと思います
■ヘカテリーナ
合宿編とルナルバース攻略ルートのみで登場する過去の幹部
クレセントムーンだけど、戦闘能力が非常に高く現幹部を圧倒する
セレーナの「ばっちゃ」に当たる人物で着ぐるみを被っているが
一応見た目はそこまででもない、むしろダイアナやエファナより若そうに……
EDはなしだが、一応オシオキがあり勝ちパターンと負けパターンがある
もう少しシーンが欲しかったですけど、仕方ないですかね
【Hシーン】
ルナテミス:9+ED1+新規2
ルナテミス+カグヤ:新規1
カグヤ:9+ED1+新規2
カグヤ+エファナティカ:新規1
エファナティカ:9+ED1+新規2
エファナティカ+ルナルバース:新規1
セレーナ:9+ED1+新規2
セレーナ+ルナテミス:新規1
オボロ:9+ED1+新規2
オボロ+セレーナ:新規1
ダイアナ:9+ED1+新規2
ダイアナ+エファナティカ:新規1
ルナルバース:4+ED1+新規6+新ED1
ルナルバース+ヘカテリーナ:新規1
十五夜まりあ:6+ED1+新規3+ED1
まりあ+つきみ:1
まりあ+カグヤ:新規1
つきみ:1+新規3+ED1
つきみ+ルナテミス:新規1
ヘカテリーナ:新規3
新規に追加されたシーンは出来るだけ新規と追記
EDはEDが別に登録されるのでHシーンの入っているモノだけ加算
数は前作からすごいですが、それに拍車が掛かって数えるのが面倒なレベル
ただ、音が多いだけに追加だけを考えると1.5倍ぐらいですね
調教路線に近いシーンが多いので好き嫌いは別れると思います
まあ、最終的には純愛路線というかラブラブですのでそう言う人向けです
一応受けに当たる路線もありますが、あまり期待するべきではないかなと
ヒロインの尊厳を踏みにじるようなプレイは無し
歩きもしますが、ヒロインがタフなので基本問題なしです
軽めの調教+その後の依存系デレヒロインがみたいなら良いでしょう
【まとめ】
相変わらずのお馬鹿路線の軽い調教ゲームという感じになっています
前作から手を加える事でさらに幹部にヒロインとしての可愛さをふかした印象
キツイゲームが欲しい人には物足りないでしょうけど
キャラを弄りながらもHな事をしたい人には最適なゲームでしょうか
無印からさらなるボリュームアップが図られ、単体で見るとかなりの物量
しかし、その物量を捌く為の足回りは出来ていないような気もします
全シーンを見ようとしたらそれ相応の努力が必要な仕様になっていて
あっさりとシーンを回収したい人には一部のシーンは結構面倒でしょう
肥大化して多少攻略が億劫になっている気がします、我が儘な話ですが
ただ、このボリュームだけでもかなり満足できる内容かと思います
興味がある新規の方にはそれだけでも十分にオススメできるでしょう
リメイクとして考えた場合は追加数は多いと思うモノのフルプライス
というのは々厳しいかなと、この作品が好きならアリと言う感じですけど
そんな経緯は置いて単品としてみたらノリが合えば充分楽しめるゲームです


