
「お姉さまは保険医「弟が好きすぎて、泣き叫ぶほどいじめたくなっちゃうの」」
の感想です、ルネの系列のブランドで、タイトルはそう言う事です
毎度お馴染み(?)の所謂受け・Mゲーを期待して買った作品です
攻略対象となるヒロインは3人で、それ以外の絵のある登場人物はいません
各ヒロインがそれぞれ2つの結末をもっている一応EDは6種類ありますが
ルート単位で見ると実質的には3ルートですし個別も特別長いわけでもなく
抜きゲーという面を考えてもボリューム不足に感じる内容になっています
パッケージやジャンルでは散々煽っていますが、受けゲー止まりでしょう
かなりマニアックなプレイが仕込まれていたりバリエーションは豊富ですが
プレイの内容はそこまできつくはないですし、雰囲気がかなりライトな為
通常の延長上にあるマニアックプレイ程度の印象が強いかと思います
ドSと良い煽りすぎた作品は……というのは今に始まった事じゃないですね
先にも語ったとおり、受けゲーでありその中でもかなり軽めなゲームです
属性的には女装モノで女子校な部分もあるわけですが描写は弱く
そちらの需要に対しては弱い作品であるの間違いないと思います
こういった作品のありがちなシチュエーションの1つみたいなモノです
後に設定が使われてもせいぜいHを盛り上げる為のスパイス程度のモノです
そんなわけで、女子校や女装というのはあくまでサブ要素です受けが中心です
ショタ路線かどうかは微妙に判断できない部分はるのですが……
ただ、シーン単体で言えば逆転する場面もあり徹底できていない部分も多いです
本番シーンまで余裕を持たせるというのは色々無理があるとは思いますが
そう言ったシーン以外にも攻守が逆転している場面がいくつか見受けられます
(基本的にヒロインからの誘い受けでありリードと取れなくもないのですが)
一般的な需要を狙った作品であればそれは別に問題ないのですけど
こういったジャンルや煽りで普段のシーンも受けの比率が非常に多い中で
わざわざそう言ったシーンを1一部でも入れる必要性があったのかは疑問です
朱音にその傾向が非常に多いのですけど、狙いが定まっていないような気がします
と気になる部分はあるモノの、シーン自体は受けが多いですしシチュは意外と豊富で
メインである桜子は最初から最後まで自分のペースを保ちまってくれますので
作品としてのボリュームはフルプライスとしてどうか?というのはともかく
軽めの受けゲーが欲しいなら楽しめなくもない内容かなと思います
ただ、逆転があるというのを非常に嫌う人にはかなり微妙な作品かなと思います
ヒロイン単位で区切れば朱音はそれこそ地雷ですし、みゆきにもあります
メインヒロインである桜子狙いなら問題ないと思いますが、ボリュームが……という感じ
キツイプレイは一切無いです、プレイ内容だけ見れば意外と濃いモノもあるのですけど
それでも、受けの範疇は外れず、作品の雰囲気からライトな印象が強く残るでしょう
また、先に語った通り、女子校や女装などのシチュに引かれる人にも厳しいでしょう
そんな感じでクリティカルにオススメできる人が少ない気もする何とも言えない作品です
3人しかヒロインがいない中で桜子と朱音が共存しているのは何とも不思議です
キャラの個性と分けるには桜子、朱音、みゆきでバランスは良いと思うのですけど
Hシーンとなるとかなりテーマのぶれ的なモノを感じられずにはいられませんでした
徹底するなら徹底して欲しかったと言うのがこれにかかわらず作品全体で受けた印象です
以下、ネタバレを含む感想
【システム】
・画面は4:3
・主人公の名前変更有り
本当に最低限で、主要なキャラが3人だけなのでもありましょうが
キャラ毎の音声切り替えもありません(モブ女子も喋ります)
名前が変えられますが、女子校で通う時の便宜上の名前として
「アスカ」が名付けられます、どういうことなの?
EDを見ていくとおまけシナリオが登場します
おそらく2つのエンドで「おまけシナリオ1」、全員クリアで「おまけシナリオ2」
機会がないのでEDの分岐についてここで言及しておきますと
孕ませるか否かだと思います、おそらくHシーンでの「外か中か」が重要かと
埋めてもほぼ違いのないシーンが埋まるだけなんですけどね
【シナリオ】
コミュニケーションを取るのが苦手な「夏目つかさ」は男子校に通うはずだったが
つかさを溺愛する姉「夏目桜子」の気遣いにより桜子が保険医を務める女子校に
女装をして通う事になります、しかし、幼馴染みの「若竹朱音」と
サボりで保健室に出没する「小笠原みゆき」に直ぐに正体がばれてしまい
姉を含めた3人に弄られることになってしまい……とかそんな話です
基本的にはコメディ、性転換ものとして
■夏目桜子
つかさが通う事になる弓弦葉学園で保険医をしている血の繋がった姉
(服装除けば)外面の良い才女だが超のつくブラコン故、つかさが絡むと
度々、ブレーキの利かない行動を起こし周囲を巻き込む事になる
つかさにはアマアマだが可愛がりすぎて、つい、虐めてしまう
その反応を見て楽しんでいる節もあり、天然系の人なんでしょう
ひたすら姉に依存する事で自分の意志無く進むこのルートは
Hシーンは始終つかさをリードするなど唯一ぶれない人になっています
一応血が繋がっているんですけど、正直禁忌を犯している感じは0
プロローグの段階でスキンシップが行きすぎているのですよね
桜子だけでなくつかさの方も双方依存が強いという相思相愛状態ですし
ED次第では結婚式も迎える事が出来ます、二重の意味であれなシーンです
最初から最後までシスコンで抑えが効かない、酷い主人公ですが
姉の庇護の元動く事で全く成長せずに幸せなEDを迎える事が出来ます
ジャンルがジャンルならダークな音楽をバックにBAD END扱いです
それがまかり通る辺りがこのゲームの凄いところかも知れません
■若竹朱音
つかさに好意を寄せる幼馴染み、空回りを続ける辺りは天板
学園でも隙だらけのつかさのフォローをする苦労人であり
一応この作品の登場人物の中では常識人の部類である
しかし、なんだかんだで性的な事には興味津々で
妄想もたくましく、かなり大胆な行為に及んでくる事がある
情けないつかさの原因が過去の自分に関係するのではということで
奮起するも、失敗します、つかささんのぶれ無さは異常です
大抵こういうキャラは鬱陶しく感じるですが、つかさに対しては
もっと強引にでも推し進めていくべきだなと思います
恋愛関係ではリードするモノのHシーンは基本的に対等
というか誘い受けみたいな傾向が見られます
体力的には適わなという描写はありますけど
肝心のHシーンが普通のプレイなのであまり意味無いですね
■小笠原みゆき
保健室で良くさぼっている、冷めたような印象を受けるクラスメイト
桜子との情事を見られすぐに正体がばれる事になる
医者の親を持ち医療の知識などに精通している面がある
性的な行為にも興味を持っており、つかさをおもちゃにする
医療機器を使ったプレイなどが中心で、マニアックなシチュが多め
つかさだけに出なく自分にも試す事があるので受け成分が多いモノの
同じぐらいやり返す(させられる)事も多いので微妙なところ
保健室に入り浸っているのにはワケがあるのですが
特につかさと関係があるわけでもないネタなので反応に困ります
執着するというネタをもっと別の面で見せた方が良いような
ただ、唯一まともにつかさが主人公らしく動くシナリオだったりします
これぐらいのバランスなら他でイライラしなかったんですけどね
【Hシーン】
桜子:11
朱音:10
みゆき:14
桜子+みゆき:1
3人:2
その他:1
数はそれなり、尺の長さは本当に軽くで終わるモノもあれば
二回戦に突入するモノもありまちまちかと思います
描写自体はそこまで濃いモノではないというのも確かです
数だけみるとみゆき有利ですが、本当に些細なプレイが登録されたり
差分で片づけられそうなのを1シーンで入れるなどがあるので実質同程度かと
Hシーンの受けとそれ以外の比率を考えると
桜子はほぼ逆転無しのヒロイン悪戯と軽い調教プレイ
朱音はヒロイン主導がほとんどで正常なプレイが多いです
みゆきは道具を使ったプレイが多め、受けと責めは半々と言うところで
その他は桜子ルートなのですが
モブキャラによるシーンなのでその他扱いです
【まとめ】
凄く酷いお話だと思います、褒め言葉か否かは置いておきまして
狙いは中途半端で受けゲーとして徹底した方が良いともうのですが
徹底できてるのは桜子ぐらいでしょう、みゆきはそこそこ、朱音は一応程度
別にヒロイン毎にHシーンに傾向を分けるのは良いのですけども
メインである桜子のジャンルを考えると、朱音は逆に異質な存在になります
取りあえず全体通して半分ぐらいは受けプレイになっているので
Hシーンでの分量から考えるとそれなりの作品だとは思います
まあ、ただシチュ的に逆転がある唱える人には厳しいでしょう
あまりそういうシチュに拘らない人はそ受けが多めのゲームと言う事で
ボリュームは非常に少ないです、Hシーンがそれなりにあるとはいえ
ヒロイン3人と正直ミドルプライスぐらいのゲームではないかなと
甘やかせながらもいじられるシチュが好きなら桜子は有りでしょうけど
全体的に中途はんぱで狙いがぶれている印象を受けました


