fc2ブログ

伝統攻撃

でも、それって根本的に感想になっていませんよね?

ティンクル☆くるせいだーす PSS 感想

Lilianの「ティンクル☆くるせいだーす PSS」の感想です
あの本編から大凡3年半、実はかなり初期に感想の書いたメモリアルな作品なのですが

「ティンクル☆くるせいだーす」のFD(?)にあたる作品で
ティンクルくるせーだーすの完結編と謳われる「Venus Embryo」の他に
突然現れた謎の少女シエルの発明に恋を手伝って貰う「Ku RUKUる!」
プリンセスういっちずのキャラクター達が登場する「The Queen of ういっちず」
本編の後日談の「アフターストーリーズ」とアクセサリー集
と、相も変わらずアレもコレも詰め込んだような内容になっています

全体的に見ると浅く広くという印象も相変わらずになっており
本編に当たるであろう「Venus Embryo」を除いては物足りない印象があります
特にアフターストーリーズのフォローの仕方が何とも言えず中途半端で
メインヒロイン達の個別のアフターシナリオというのは存在しません
7魔将の男達の他愛ない会話の他にやる事があるのではないかと思うのですが

メリロットとエミリナはアフターシナリオでピックアップされており
彼女たちが好きな方ならそれなりに楽しめるないようかなとも思います
対して、他のサブヒロインに関しては一応出番がある程度になっており
出番らしい出番が殆ど無いキャラクターばかりになっております
唯一さっちんがHシーンとナナカの絡みで少々活躍する程度でしょう

対してバトル部分に関しては進化を遂げており、やり応えは増しています
バトル数は16と回数は本編より減らされているモノの、ザコ戦は少なく
全体的に難易度が高いモノが多いので充分楽しめる内容かなと

ただ、ルールが複雑化しており、特に技の多様化が発生している事から
さながら格闘ゲームのように技の性質を良く覚えて上手く廻さないと
良い成績を出せないという、ちょっとした敷居の高さが発生しています
覚えれば楽しいのでしょうが、そこまで行くのが少々大変になっています

限定版の特典とやり込みを合わせて、バトルを楽しみたい人にはオススメ
ただし、メインヒロインなど特定のキャラクターのFDとして楽しみたい人には
正直、厳しい内容なのではないかと思われる作品になっていました

ヒロイン個別のピックアップは不足ですが、各キャラクターに焦点を当てるのではなく
クルくるという作品の世界独自のノリを楽しみたい方には値段を考えれば、悪くないかなと
良くあるヒロインとの関係だけをピックアップする、イチャラブ路線が苦手な人には
こちらの本編のノリを崩さないままでいる、ドタバタFDは合うかも知れません


以下、ネタバレを含む感想



【システム】
・画面は16:9のワイド
・キャラ別音声切り替え有り
・ゲームの実績システム(トロフィー)有り
・カレンダーによる起動時のおまけあり

進行の便利機能などはありません、分岐もなくそこまで困らないゲームですが
無印と比べて、特にシステム周りの大きな変化はないかと思います

バレンタインやキャラクターの誕生日などで起動すると
最初に該当のキャラクターが小芝居をしてくれます
一部不遇のサブキャラのラブコールはここでしか見る事ができません

当時は重いゲームの一角でしたが、今となってはそれ程でもなく
ただ、あまりPCを買い換えない人にはやはり重いので注意が必要です
また、パッチが出ていますので適用しましょう、かなりバグがあります
パッチを充てても私の環境ではバトルで1度落ちました

トロフィはかなり難しいバトルの実績もありますが
オマケ要素を獲得する為に必要な10個まではそこまでテクニックがいりません
条件は?表示のトロフィクリックでヒントが解るので可能そうなのを選びましょう

バトルパートについては詳しくは語りません
全体的に難易度が上がっていますので厳しいようならEASYを選択しましょう
NORMALでも勝敗を求めないバトルなら意外と勝てるレベルかなと
一度でも勝利すると以後同じバトルはスキップする事が出来ます
また、回想に登録されるバトルは勝利したバトルのみです


【シナリオ】
■Venus Embryo
「ティンクル☆くるせいだーす劇場版」というとしっくり来そうな完結編
誰とも結ばれていない状態で、リ・クリエを防いだ状態からのスタートです
ヒロインの好感度が皆高状態というのが、VE以外にも共通する設定のようです

そんなシンの前に現れる2人の少女
神の初代魔王ハーヴィスへの恋心が具現化した「イレア」と
イレアの半身で神の世界を見守ろうとする心が具現化した「ルルシェ」

イレアが魔王を連れ去り2人だけの世界を創る為今の世界を滅ぼそうとして
それを防ぐ為にシンを守り、イレアを何とかしようとするルルシェという立ち位置

神の力を持ち、魔王やクルセイダーズすら圧倒する戦闘力を持つ2人を前に
ただルルシェに守って貰うしかないシン、しかし2人と交流を深める内に……
規模は魔王だ神だ世界の滅亡だと仰々しいですが、ノリはいつもの感じです
個別シナリオ1本分ぐらいのボリュームで分岐はなく、Hシーンも終盤の1回だけ
このシナリオはあくまでティンクル☆くるせいだーす完結の為の役割です

メリロットの一族や、リ・クリエの秘密、アゼルとの関係が解るシナリオでもあり
なのですけど、すみません、3年半前の話なので設定覚えていませんでした

シナリオ自体は目的がイレアの暴走を止めるという一点に留まっている為
比較的しっかりと話が纏まっており、今まで一番解りやすい内容でした
ヒロイン2人もよく見ると格好が凄い事になっていますが良いキャラかと
取りあえず、この子達絶対コンシュマーには出てこれない存在だよね

バトルは的の強さも過去最大ですが仲間としてのルルシェが強すぎるので
正直、ルルシェのいないバトル=難易度の高いバトルみたいなノリになっています
やり込みにもあるようにクルセイダーズVSルルシェ戦が最高難易度でしょう
最後は8人バトルで大所帯ですので、ルルシェとメリロットを軸に勝てるかと思います

正直クルセイダーズのみが揃っているときの方が戦力的に心許ないゲームですねPSS


■Ku RUKUる!
新キャラ(?)「シエル」が登場してシンの部屋に住み着き
シンの恋を成就させる為の秘密道具を発明してくれます
ヒロインを選択し、開発された道具の力でなし崩し的にHな事をした後
恋人関係になっておしまい、という簡潔なエピソードが流れます
選べるエピソードは

・リア
・ナナカ
・聖沙
・アゼル
・ロロット+エミリナ
・さっちん

の6つになっており、全てを消化するとシエルを選択できます
殆どのヒロインが変なプレイになるのが特徴です
新ヒロインとなるシエルは正体が正体なのか本番がありません
といいますか全体的に本番にいたるヒロインが少ない話です

エミリナとセットになったロロットですが
一番の被害者は特殊需要に応える事になったエミリナです


■The Queen of ういっちず
プリンセスういっちぃずのキャラが登場するシナリオ
魔女界でシン達、流星クルセイダーズと真樹達が暴れします

魔女ッ娘委員会再結成と思ったら林檎とかれんがオマケです
一応かれんはオマケ程度のHシーンがありますけど、……林檎
その辺り含めて折角出すのだからこの2人もフォローして欲しかったなと

いえ、シナリオ上あの2人がオマケだったのは覚えているのですけど
因みにHシーンなどを見ると最大の被害者はメリロットさんですね

「Venus Embryo」と並ぶバトル多めのシナリオになっています
オチは一緒ですが、シン視点と真樹視点で見られるHシーンや
シナリオの途中までの流れ、バトルの内容などが変わります
最後はある意味このブランドのマスコットであるあの人が締めます


■アフターストーリーズ
全部で5つ
・Southern Paradise
特に何でもなく、メリロットとのラブラブシナリオです

・明けの晴れ着と姫の戯れ
特に何でもなく、エミリナとのラブラブシナリオです

・大乱湯ティンクル☆くるせいだーす
魔将と戦う前の話らしいです、何と全員と関係が持てるシナリオ!
オチについては、悪い……いや良い夢だったとだけ
何故かHシーンが回想に登録されないので、セーブを活用しましょう

・Beside You
2本目のエミリナシナリオです
全員のフラグ立て状態から始まるわけですが
シンの記憶喪失を受けて、エミリナが奮闘します
この後に「明けの晴れ着~」を見た方が繋がる気がします

・ドキドキ☆魔将温泉湯けむり慕情
魔将の男サイド3人の暑苦しい会話
コレが良いと思えるか否かが、この作品を楽しむリトマス紙になりそう
しかし、この話を入れるぐらいなら他のシナリオを……と思ったり
実際のところは、コレを入れても入れなかったとしても
他のヒロインのシナリオがが増量するわけでもないでしょうが


アフターシナリオは、見ての通り凄い偏り具合を見せてくれます




【Hシーン】
イレア:1
ルルシェ:1
イレア+ルルシェ:1
メリロット:1
メリロット(かれん):1
メリロット+ヘレナ:1
ククル+委員長:1
リリアン:2
リア:2
聖沙:2
ロロット:1
ロロット+エミリナ:1
ナナカ:2
アゼル:2
リア+ロロット、ナナカ+聖沙:1
エミリナ:1

変則的な構成のHシーンが多く回数が数えにくいです
一応、メイン各は複数プレイ合わせて3枠と言う感じでしょうか
といっても、本番らしい本番になるキャラクターは限られており
3シーン中まともなプレイがあるのは大乱湯のあれだけというキャラも
正直、どのキャラもまともなのが1シーンあれば御の字というレベルです

イレアとルルシェの単独はトロフィ10以上のデートで、回想登録はなし
シエルは裸の付き合いがあるモノのシーンはないので回想はなし
本編のメインヒロイン5人のHシーン1枠は大乱湯で見る事が出来ます
しかし、このシーンについては何故か、回想に含まれません

Hシーンは手を変え品を変え色々あるのですが実用性という意味では低いです
プレイ内容も独特なモノが多く、前戯だけなものも多い印象です
また、CG上では通常の行為中もシンが全く表示されない事が多いです
ちなみにエミリナ+ロロットのシーンはエミリナがふたなり化するなど
何故か微妙に上級向けのプレイが含まれていたりします


【まとめ】
濃いHシーンやメインヒロインのひらすらラブラブのシナリオ
といった良くある、FD的なシナリオの補完を望むには厳しい内容
上記の通りエミリナとメリロットはある程度イチャラブのシナリオが楽しめますが
それだけだとボリュームが正直足りないと思いますので
キャラ単体よりも作品全体を愛する人へのファンディスクという感じで
サービス内容も、他のFDとは一風変わった方向へ行っていると思います

それが良いか悪いかについては個人の好みという感じでしょうが
個人的にはメインのVenus Embryoを除いて中途半端な印象が強かったです
尤も、内容についてはOHPで公開しているのでそれで楽しめそうなら
特に問題なく前作と同じノリで楽しめるかなとも思います
ボリュームはバトルのやり込みを考慮しないとFDなりという感じでしょうか

本編のノリがあって、キラキラの学園生活を再びという感じで楽しめば
このFDの内容合わせて楽しめるのではないかなと思います
良くも悪くも本編で感じたモノとこの作品では似たような感覚を受けたので

取りあえず本編でバトルにそれ程熱が上がらなかった私にはかゆいところに
手が届いていないFDという印象を受けてしまいました
3年以上待たされて熱が冷めているのもある気がしますね
1年以内に出ると複雑な気持ちになりますが、遅くても問題だなと思う次第です

PageTop

コメント


管理者にだけ表示を許可する
 

>Ku RUKUる!
×「シェル」
○「シエル」

いつものとおりすがり | URL | 2012-02-16(Thu)20:29 [編集]


Re: タイトルなし

>いつものとおりすがり様
本当にいつも申し訳ありません
訂正させて頂きました

RmG | URL | 2012-02-16(Thu)22:45 [編集]


もしよろしければ相互リンクなど可能でしょうか?
個人的に見やすくていいなと少し気になったサイト様にリンク申請をさせていただいています。
個人ブロガー様たちが横の繋がりを感じられるようなサイトにできたらと思っています。
もし可能でしたらサイトURLとともにお返事いただけるとありがたいです。
いきなりの話で申し訳ありません。
連絡先
dougamixer@yahoo.co.jp

dougamixer | URL | 2012-02-21(Tue)03:40 [編集]


Re: タイトルなし

コメントありがとうございます、相互リンクの件、受けさせていただこうかと思います
詳しい話につきましてはメールを送りましたので
お手数かとは思いますがご確認の方よろしくお願いします

RmG | URL | 2012-02-21(Tue)22:54 [編集]