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でも、それって根本的に感想になっていませんよね?

禁断の病棟 特殊精神科医 遊佐惣介の診察記録 感想

アトリエかぐや TEAM HEARTBEAT
「禁断の病棟 特殊精神科医 遊佐惣介の診察記録」の感想です

ここ最近気合いの入り方が違ったTEAM HEARTBEATの新作です
館→痴漢ときて病院モノが今作のテーマになります
過去のヒット作をなぞっているのかなと思ったんですけど
アトリエかぐやは元からナースが好きっぽいので確信はありません

ゲームとしては今回は選択肢だけで進められる単純なADVになっています
ノーマル、ハード、バッドと分岐しますが、構造は解れば単純です
前作のような遊びは煩わしさとして受けなかったのかも知れませんね

ヒロインは7人、患者4人にナース2人女医が1人です
シナリオ的にはナースと女医が重視、エロ的には患者が重視という感じ
プレイの雰囲気も全く違い、患者4人は少しハードな調教ゲームという感じで
対するナース及び女医はバッドでなければ普通のエロゲー的な雰囲気です
EDはあるものの、女医の「遠野円」と助手の「岩瀬冬乃」はHシーンなどが少ない為
ナースゲーと期待していると、少々期待はずれかも知れません
一応パッケージもなっている助手「桂輪廻」は扱いが非常によいのですが


お話は、心の中にもやってはいけない事したくない事、「禁忌」を表層化する
能力「シークレット・デザイア」を持つ精神科医「遊佐惣介」を主人公にしたお話
病院のを牛耳る理事会により、特殊精神科に所属させられ、依頼されるまま
或いは自分の気の赴くまま女性を手込めにしながら、収入を得ていました

ある日のこと、別の病院から「反町」という薬を使う問題医師がやってきて
惣介とどちらが成果を上げられるか比べ、今後の方針を決めると言われます
この勝負に負けるとどうなるか解らないこと、そして反町自体が気に入らないことから
勝負に挑むことにします、惣介は、「上泉紗良」「剣崎レイナ」「潮見あずみ」
と反町から見るに見かねて担当として奪うことになった「高寺百合花」の4人から
相手を選び診察を進めていく事で、反町と勝負していくことになります

そんなわけで、診察という名のセクハラ行為をしながら
シークレット・デザイアを使用して調教していくゲームです
話すと難しそうですが、プレイヤーは時々現れる3択の選択肢から選ぶだけです
その結果によってハード路線、ノーマル路線、バッドエンドへと分岐するシンプルな内容
期間的にも同時攻略は殆ど不能であり、攻略要素はほとんど無いでしょう

Hシーンはハード路線やバッドエンドは、他の男に好きにさせたりとハードなプレイが多く
ノーマルにしても、患者4人はヒロインが丁重に扱われる結末があるわけでもないので
いつも以上に、人を選ぶ作品になっているのではないかと思います

また、BAD ENDとライバルの反町という要素から寝取られを期待するかも知れませんが
反町がとてもヘタレな為、過程などなく結果だけを示してくれます、肩すかしではないかと
正直、コレやるぐらいなら無い方が良かったのではというレベルなのですが


そんなわけで、前作、前々作よりも好みが別れそうな作品にはなっています
ただ、ゲームとしてはわかりやすくなっており、手軽に手を出せるゲームにもなっているので
変にゲーム性があってエロに集中できない人や、プレイ内容が温すぎると使えない
と言う方には良い塩梅のゲームになっているかも知れません
好みはありますが、ボリュームやクオリティについては多少控え目ですが相変わらずですので
そちらの方面では裏切られることはあまりないと思いますので、気になればどうぞ


以下、ネタバレを含む感想



【システム】
・画面は4:3
・キャラ別音声切り替え

特に便利機能などもなく最低限です
攻略が単純なので困ることはないと思います


【攻略】
今回は非常に単純なのであまり需要はない気もしますが

■基本情報
期間は12週間、調査→診察という流れを繰り返していきます
1ターンの単位は1週間なので実質12ターンと言うことです
ヒロインを1度の調査すると1度診察できるようになるという仕様です
8回の診察で個別ルートに分岐、ハーレムはここでは分岐しない為
期間オーバーのBADEND(CGなどなし)でも見ようとしない限り一途なプレイで良いです

■患者
診察中には時々(1回目、2回目、4回目、6回目と固定)で3択の選択肢が登場し
その回答次第で、3つの結末に分岐するようになっています

ヒロインと1対1の関係を構築するノーマルルート
ヒロインに対して厳しい診察を施していくハードルート
相手にヒロインを奪われる(せる)バッドエンドに分岐します
バッドエンドは分岐直後に発生して終わるあっけないモノです

分岐は面倒なように思えますが非常に単純で

・3択の一番上を選択し続ければ、ノーマルルート
・3択の真ん中を選択し続ければ、ハードルート
・それ以外の選択だとおそらくバッドエンド

になります

と言うわけで各ハードとノーマルのルート用に2回攻略が必要になります
逆にバッドエンドはハードでもノーマルでも6日目の診察のデータを残しておき
別の選択肢を選べばそれだけで突入できるので回収自体は楽だと思います


■患者以外のヒロイン
・輪廻/冬乃
4人のノーマルルートをクリアすれば、輪廻が調査、診察対象になります
輪廻は6週目の調査、7週目の調査、8週目の選択肢によって
輪廻ルート、輪廻BAD、冬乃ルートに分岐します

輪廻ルートは、
「何も言わない」→「輪廻に付いていかせる」→「輪廻と同じものを」

冬乃ルートは
「引き止めて理由を訊く」→「冬乃にこのまま助手を命じる」→「冬乃と同じものを」

それ以外は輪廻BAD ENDへ行きます

・円
診察をスキップすることでシナリオが進みます
2週目のスキップで「ついていく」を選び3週目のスキップをすると円ルートに分岐
「断る」を選ぶとその時点で攻略が途絶えただのスキップになります


■ハーレム
全ヒロインのノーマルルートをクリアすればよいかと
先に全ルート見てから輪廻をクリアしたので、全EDか否かは判断できません
ハーレムは一本道なので攻略要素を介しません

攻略は非常に単純ですが、解らないと一回の間違いでBADなので微妙に意地悪です
まさか、昼食をヒロインと合わせないだけで輪廻が酷い目に遭うとは思わなかった


【ヒロイン】
ハードルートとノーマルルートですが、上からのオーダーで考えるならば
ハードルートが普段の仕事の姿で、個人のにめり込むのがノーマルという感じでしょうか
患者のEDはノーマルにしても、正直気持ちの良い終わり方にはなりません
どちらの結末にしろ未来に破滅しか見えないけど、本人は幸せそうだから良いか的な

この話自体はシナリオ中からして輪廻を通して何度も語られるところですが
女の子はとりあえず幸せになって欲しいと言う方にはあまりあわない作品かと
輪廻、円、冬乃の病院関係者3人と、ハーレムでは悪い扱いはないのですけど


■上泉紗良
表のメインっぽい人、最初から輪廻押しでパッケージにも居ないのですけど……
親の育て方で男性恐怖症になってしまった女学院に通う巨乳のお嬢様
遊佐先生の育て方で男性恐怖症が克服……って先生にベタ惚れしただけです
そんな娘なので、ハードルートでも遊佐が面倒を見ることになります
惚れてからの紗良のデレ発言と冷徹な遊佐とのギャップがなかなか酷いです
どちらにしろ結末がろくなことになってないのですが、本人幸せそうだから良いか
BADで唯一反町さんによる寝取られ描写が書かれています、酩酊状態ですが

■剣崎レイナ
オタクを馬鹿にしたオタクのアイドル、性格矯正の為に診察されることになります
ゲームによっては責め系のキャラになりそうですが、そう言うゲームではないのです
突っ張ったキャラは、逆に粗末に扱われたいキャラクターという定番を追います
ヒロインのデザインは好みなだけに別のスタイルの姿を見てみたいヒロインでもあったり
プレイ内容は比較的口によるプレイが多いキャラになっています
ハードルートはオタクにやられる話です、オタクの如何にもなキャラ付けって需要あるのですかな


■高寺百合花
気の弱いお嬢様、元は反町の担当となるはずだったが、反町に怯える姿に見かねて拾うことに
拾った先が、百合花にとって良い所であるとは限らない、というのがこの作品なのですけども……
そんなわけで、マゾらしいので、緊縛や露出のプレイが多くなっています
しかし、マゾと言われても、このゲームの患者勢は大体その気があるのであまり特別な感じが
ハードルートでは研修生とか学生達にやられる話です、そういえばノーマルでも似たような扱いでした


■潮見あずみ
セックスレスで欲求不満気味な人妻、多少体型がマニアックな路線へさしかかっていますね
夫婦間の正しい、性生活について……なんだか凄く正しい話に見えてくるから不思議
あまり、ハードなプレイは無いものの悩みが悩みなのかマニアックなプレイが多めになっています
ノーマルは、何か良い話で終わります……母は強しってことか、一番の被害者は旦那さんですね
ハードルは、スイミングスクールの生徒と、こっちも結果的に何か上手くいってるという、強いなぁこの人


■桂輪廻
4人患者のEDを迎えることで調査及び、診察が出来ることになる助手
マイペースな性格で、惣介の正体を知りつつも、態度を変えず話しかけてくる
有能ではあるモノの、言動が非常に軽く、暗くなりがちなこの作品の癒し……なのでしょうか
如何にも特別ですというキャラですけど、案の定凄く特別な立ち位置のヒロインです

唯一ED後のエピローグを持つメインヒロイン、ハーレムもこのヒロインが中心です
惣介のシークレット・デザイアが通じないという性質を持っており、その調査を始めます
そこで明かされる真相とは……シークレット・デザイアの時点で驚くほどではない真相ですが
シナリオは分岐後、途中までラブラブで進行して、途中からバッドとグッドに分岐します
バッドでもそれなりに尺があり、と他とは違った特別扱いのシナリオになっています
グッドルートに関しては完全に普通のイチャラブになっています、山場は特にないです

エピローグの輪廻の禁忌と禁忌を破る話が最後に活かされたのは結構良かったです
雰囲気に騙されている気がしますが、多分いい話なんだと思うんです


■遠野円
特殊精神科のトップを務める女医で、勤続年数から惣介の先輩にあたる
輪廻と冬乃に関わる設定が示唆されますが、核心までは触れません
しかし、重要なシナリオの1つなのかハーレムとのつながりが見られます
前半は複数の男性にやられているモノの、後半からは惣介のみとなります
惣介と弱音を吐く円の会話が好きです、可愛いというのは何か違いますが

基本的に患者に厳しく、病院関係者には優しいゲームになっていますね
ただ、ナースのコスプレは優しくないかな、厳しいんじゃないかなと思います
一本道なのでBAD ENDなどの結末はなく、安心して楽しめるヒロインです


■岩瀬冬乃
惣介を慕うもう1人の助手、寡黙ながら、しっかりと仕事をこなしてくれる
惣介にかまって貰って示す嬉しそうな反応が非常に可愛いヒロインです
輪廻と言いこの2人はヒロイン造形が普通にエロゲーしてますね
そんな冬乃ですが、○○ナリです、そのことをあっさり受け止める惣介さん

輪廻のことも受け入れて実質3人のシナリオになります、たたでさえ回想少ないのに
立ち位置的に余り目立ちませんが、輪廻と同じく物語のキーパーソンです
輪廻シナリオ以上に、明確に理事会との対決を示唆するシナリオになります


■ハーレム
全シナリオクリア後にタイトル画面に登場
設定化して冬乃ルートの延長という見方が自然かなと思います
輪廻との関係でパワーアップしたシークレットデザイアを使い
諸悪の根源である理事会に患者にもナース服を着せながら3Pしながら挑みます
プレイ毎に、何故かみんなナース服になっていることは突っ込んだら駄目なんです
ついでとばかりに、あっさりと退場させられる反町さん、正直この人必要だったのかな……

理事会との熱い戦いがあると思ったけど別にそんなこと無く、あっさりと決着
シークレットデザイア無双シナリオです、この辺り態とやって居るんでしょうけど
中途半端なことするよりもこれぐらい解りやすい結末も良いのではないかと
このシナリオはあまり後ろ暗いことなく楽しめる内容となっているので
患者シナリオやBADエンドで溜めたストレス解消には良い感じかなと思います


【Hシーン】
・上泉紗良:13
・剣崎レイナ:13
・高寺百合花:13
・潮見あずみ:13
・桂輪廻:13
・遠野円:7
・岩瀬冬乃:4
・その他:7(エキストラ:1+ハーレム:6)

ヒロイン各5人は均等に13枠あります
患者4人は診察で4枠ノーマルで4枠ハードが4枠、BADが1枠
輪廻は診察で4枠、個別分岐前3枠、ノーマル4枠、BADが2枠
診察は半分ぐらいはあっさり終わる印象があります

ハードは紗良を除いて他人とのプレイになるので厳しい人には厳しいかと
BADは完全にヒロインが堕とされた(る)状態でのプレイです
診察にしても、ノーマルにしても調教じみたプレイが多いですし
最近の作品の中ではヒロインを酷く扱うプレイが多い作品です
ヒロインとただ仲良くエロイことしたいって方には厳しいかと

BADのNTR展開ですが、唐突で過程も何もないので微妙に中途半端ですね
見せ方としては紗良と輪廻がちょっとキツイかなという程度です
そちらが好きな人の期待ニコ問えるほどではないかと思います

ハーレムは6枠あるものの5枠が3P、最後は全員揃うモノの
絡むシーンはなく、ハーレムと考えると物足りない内容です
シチュエーション自体はハーレムに間違いないんですけどね



【全体通して】
前2作を足してゲーム性をシンプルにして、少しコンパクトにした作品
最終痴漢電車3が遊び心にあふれた作品なのでこの無駄の無さは少し寂しいです

と言いつつも、ここ最近の作品では一番ハードなプレイの比率が多い為
Hシーンの内容としてはより人を選ぶ作品になっている印象です
調教プレイじみたい行為が多くハードルート、BADでは主人公との絡みも少なく
厳しい人には厳しいでしょう、しかしNTRは過程がほぼ無しとちょっとがっかり仕様
正直、ライバルにもなりきれていないあのキャラが暗躍する姿は想像つきませんが……

CG枚数は前作、前々作より減っているモノの回想数は相変わらずですし
1シーンは多少短いかなと思いつつも相変わらずボリュームはあると思います
ちょっと感覚が麻痺するぐらい過去2作のボリュームがやばかったんですが

多少前作を意識してか、馬鹿っぽいネタを本気でやっているのですけど
コレについては、少し狙いすぎたかなと思わなくもないです
と言いつつもしっかりと話に決着をつけたハーレムルートの展開は好きです
輪廻のBAD ENDを見た後にプレイすると良いかもしれません

前二作の気合いの入り方が尋常でなかった為、少しパワー不足に感じますが
今作でも十分すぎるほどのボリュームとパワーを誇る作品ではないかと
ハードなプレイの比率が多少上昇している為、苦手な人は厳しいかも知れませんが
逆にそちらのベクトルが好きな人には、過去2作よりも楽しめる内容ではないかなと

何度か言うとおり癖アリですが、その仕様が飲める人にはオススメできる作品かと
あくまで主人公主導のプレイを望むには厳しい作品となっているかも知れません

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