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伝統攻撃

でも、それって根本的に感想になっていませんよね?

神採りアルケミマイスター 暫定感想

Eushullyの「神採りアルケミマイスター」の感想です
といいましてもユエラルート一周を終わっただけですので
普段とは違い、暫定での感想を書こうかと思います
前回の日記でも語ったように最終感想の可能性もありですが

本作は「姫狩りダンジョンマイスター」の流れを受けるダンジョン探索SLGの第2弾
前作で不評(賛否両論ありましょうが)だった部分を多く改善しており
更に、ゲームとしても、素材の収集や工房の運営、衣装改造による強化など
経営SLGとしての要素も追加されるなど非常に欲張りな内容になっています
やりこみ要素は格段に増えており、メインシナリオを終了するだけでも
かなりのボリュームになると思われます、本格的にやりこめば
100時間も軽く越えそうなボリュームになっています、マジやばい

UIも大幅に改善されており「姫狩り~」より、やりやすくなっています
といっても、相変わらず一画面での情報が多く、慣れないと戸惑いますし
工房経営によって収集が増えた分、操作の多さは対して変わらない気もします

ヒロインも3人になり、さらに仲間になるモンスター達もピックアップされ
EDは一杯あるものの、結局「リリィとその他」という構成だった前作から
他のヒロインを攻略の為に周回させる意義を持たせています
ただ、その分メインとなるヒロイン各々が薄くなったという気もします
他の種族がピックアップされ、次々とイベントが起きるためメインが薄れるのですよね
そのシナリオのメインとなるヒロインはともかくそれ以外の2人は非常に薄いです
周回にしてもメインシナリオ自体はあまり濃くないため、追加要素の多い
2周目はともかくとして3周目はどうするかというのが現在の感想です

逆に言えばこのボリュームこそがこの作品の問題点とも言えます
1つは気軽にプレイしにくいこと、じっくり腰を据えてプレイ出来るというより
じっくり腰を据えてプレイせざるを得ないような仕様になっています
周回プレイで無い限り早解きというのは非常に難しく否が応でも時間を食います
時間のない人は厳しいですし、合成や依頼、経営と言った要素は
断続的にプレイできる環境でないと把握が難しい内容になっていると思います
本格にこのゲームをプレイするぞと言うスタンスでないと厳しい作品かと

また、シナリオの雰囲気が前作の何をやっても、やっていることは魔王から
工匠として街の役に立たちたい真面目な青年の活躍劇と170度ぐらい違うため
前作の雰囲気が好きでプレイする人や、陵辱路線目当ての人の需要から外れることです
この辺りはゲームのベースが同じであるモノの別ゲームと割り切って
一度体験版で雰囲気を確認してから本編に移行する方がよいかと思われます

一度言ったとおり腰を据えてプレイするゲームが好きな人向けの作品です
ただ、一日少しずつプレイする派の人には結構厳しい内容な気もします
何にしても時間を食われるので、お手軽に楽しみたい人に向いていません
エロゲとしてエロなどは少なくないですが、このボリュームを考えると薄く
あくまでゲーム目的として楽しむ作品という印象が強いですね
こういったジャンルが好きならエロゲーという部分をさしおいて
十分に楽しめる内容の作品ではないかなと思います


以下、ネタバレを含む感想です


【システム】
語る部分が多すぎるゲームですのでやって覚えるのが一番です

■全体的な流れ
基本は依頼を受けてアイテムを作成する、手に入れるために
ダンジョンに潜ります、そこでSLGになって、アイテムを採取したり
戦闘をしてモンスターを倒したりして、必要な材料を手に入れます
必要な材料を揃えてアイテム作成、依頼達成でイベントが進みます

ただし、工房を経営するにはお金が必要です
基本的には余剰な売却用アイテムを作成し、売りさばく必要があります
売るのは良いですが、モブキャラにアイテムを売らせると殆ど売れません
迷宮に入らない仲間キャラを売り子にして効率を稼ぐ必要があります

経営だけでなく、強力な武器を手に入れるためにも材料は必要です
これらの材料を揃えるためにダンジョンに潜ってアイテムの回収が必要です
中にはユニークモンスターのレアアイテムが必須な合成もあります
その収集ノア一だにも工房の維持費がかかります、売る用のアイテムが必要です

メインキャラが頼りないと思ったら衣装を改造する必要があります
効果は高いですが、これが地獄の始まりです、お金が恐ろしく必要です
因みに、メインヒロインはこれをある程度改造するとHシーンが見れます
むしろこのHシーンを見ないとすごくヒロインの影が薄くなります
よって、衣装の改造はエロゲ的には必須事項です、でもお金が、採取を……

というのを繰り返す内に気付けば終章にいたるゲームです
これが長くプレイできる理由で、プレイしなければいけない原因です
メインシナリオがあるはずなのに印象が薄いのはこの時間に対して
メインに掛かる時間が相対的に短くなるからだと思います
サブキャラのイベントがどのルートでも登場するもありましょうが


■SLGパートとか
そんな感じで全体の進行が大きく変わった今作ですが
SLGパート単体で見ても大きく変わっている部分がいくつかあります

1つは範囲攻撃が追加されたこと、といいつつもあまり活躍の場面が無かったです

そして、レベルアップのステータスアップのターンで固定されること
これはS/Lで単純に良い結果を選択するというプレイがなくなっただけと言うことで
データによって同じキャラでも成長は全く変わっていきます
ターン変更したら変わりますし、S/Lプレイが前より煩わしくなっただけです
後は成長限界的なモノもあったりして、正直ここまでしたら成長固定でも
その辺りはやり込み要素として態と残しているのかも知れませんが……

一番大きい部分では、キャラが倒されても死なないことでしょうか
コレによりある程度無茶な特攻をしてアッサリ倒されても復活可能です
アイテムがあれば倒されても拠点から復活して即攻撃という無限コンボも可能です

もう一つ大きい部分は、まおー様がいないのでまおー様の反則的な技が使えないこと
これによる救済が上記の範囲攻撃とか、死なないとか、便利アイテムとかでしょうか

とにかくこれらの変更点で、基本は同じながら新鮮な雰囲気でプレイできます
ゲームとしては前作と比較してどちらが良いかは正直好みの差ですね
今作はプレイした時間が長い分だけ、その見返りが帰ってくるような気がします
最悪アイテムを揃えまくって強行とかも出来る仕様になっていますからね


■戦闘とか
戦闘についても、戦略からして大きく変わりましたが
今回は属性や特殊能力の影響が非常に大きくなっています
特に終盤になると特殊能力の補正で数字が全く当てになりません
戦闘前に見える内容が特殊能力で軽く覆されるからです

特に決死、脱衣といったピンチ時に発動する能力は強力で
数値上圧倒的にこちらが有利でも、相手がほぼ無傷で
ほぼ無傷予定だった仲間があっさりと落とされていくこともあります
戦略という意味では微妙に死んでいる気がしますがこちらも
特殊能力次第では逆転が可能なので何とも言えないところですね

しかし、ユエラルート終盤の生存率を上げる特殊能力だらけの敵は食傷気味です
白刃流しと決死は殺意を覚えるレベルです、地割れとか熱風とか歌って何流したんですか
正直、人間や天使などの敵は雑魚でも結果を見るまでどうなるか解りません
終盤は数値ではなく結果だけが全てだ的なゲームになっています95%で3回連続外すとかざら

属性の有利不利が凄く出るのも特徴です、レベルが低くくても属性が合致すれば楽勝です
勿論こちらもその煽りを受けますので、戦闘時には柔軟な対応が要求されます
多くは武器とスキルを変更することです、これはSLGパート中でも可能になっています
ただ、このUIはもう少し改善されれば良かったのにと思う部分がいくつかありました


■少しだけ思うこと
個人的にSLGというジャンルと相性が悪い部分が結構あるなと思いました
まず、採取でわざわざ毎回SLGというのはテンポが悪い気もしました
そう思うならプレイするのがそもそも間違っている気もしますけども

また、ダンジョンという狭い通路、狭い部屋で進む中でSLGというのも
移動力が大体3とか4なので最初は身動きを取れないことが多いです
9キャラまで出撃しますが終盤の広いステージぐらいですね動けたのは
それを意識して工夫されたステージもありますから良し悪しですけど


【シナリオ】
こちらも前作の反省点と思しきところが多く活かされている気がします
前作「姫狩り~」がリリィ以外おまけ、終盤だけの分岐という仕様で
不評が多かったことを受けてか、シナリオ前半から3人のヒロインに分岐します
と言いましても、メインとなる部分はそこまでボリュームがあるワケではなく

多くのサブヒロイン達や多種属の関係イベント回収の方に尺を採られたような
あとは工房運営でしょうか、この合間に隙を見てメインを進めるような
最後は流石にメインのためのシナリオになりますが、全体の印象は薄いですね
メインになれなかったヒロインについてはサブよりも存在が薄い気もします

シナリオは大きいのか小さいのか良く分からないです、ウィルの周囲の出来事として
纏めようよしたあまり、色々あるはずの垣根が壊されているような印象を受けます
あと、偉く凄い肩書きのキャラが複数仲間になりますけど、一般兵にボコられるのは
第5位の天使さんとか運用次第で強いんですけど、何故正面から接近戦挑んできたんでしょう
仲間になったらなったで油断するとあっさりやられますし……

そういえばシナリオ終盤で一年前の事件という話が出てきますけど
これダ○の大冒険並の超成長物語なんですかね……


【Hシーン】
アペンド合わせて46シーン

全部出してないので詳しくはwikiとか参照
メインは9シーンありますがうち5シーンが
衣装改造をある程度進めるという鬼畜条件になります
また、1シーンはアペンド+2周目以降という仕様で
普通に進めるとヒロイン分岐後と終盤2シーンの3シーンのみです
サブキャラは全員1~2シーン、一応複数プレイはあり
全て合意の元のプレイで普通の内容ばかりとなっています
数は結構あるものの本編のボリュームと合わせて薄い印象です


【今のところ全体通して】
コンプしていないので語るのも何ですが
前作「姫狩り~」の問題点を改善されてより遊びやすい作品になっています
ただ、やり込みを前提で、普通にプレイする上でもそれなりのやり込みが必要
と、軽くプレイするにはちょっと気合いが入りすぎている気もするゲームです
ただ、作品の雰囲気が全く違うので前作そのままと思うと少し戸惑うかも知れません

エロゲーでゲームがやりたい人には雰囲気が合えば非常に楽しめるゲームかと
ただ、あくまでエロゲーはエロゲーでゲームは軽く楽しめるぐらいがよい
という人にはエロまで遠いですし、色々と面倒な部分も多い作品になります

エロゲーでもしっかりゲームで遊びたい、やり込みたい人にはお勧め出来る作品です
逆にエロゲーはあっさりお手軽にと言う方は……そもそも手を出しませんかね
時間がある人には良い暇つぶしにもなるゲームかと思います
時間がない人には非常に厳しいゲームかと思います、そう言うゲームです

2周目途中なので、今後意見が変わる部分があるかも知れませんがこんな感じで

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