
エウシュリーの「戦女神VERITA」の感想です
タイトルでは解りにくいですが、人気シリーズの4作目にあたります
お話的には「戦女神ZERO」の続きで1、2へと続いていくものです
未来を進めていって、過去編的な作品を出すことは良くありますが
さらに間を埋める作品となると珍しいかも知れません
また、SLGとして過去に発売された「幻燐の姫将軍2」と世界観を同じくし
そこで登場したキャラクター達がもう1つの主役として登場します
時間的な意味で言えばこれが直近の作品となっています
さて、続き物と言うことですが、タイトルがかぶるだけで全くの別世界
と言うわけではなくて、そのまま他の作品に繋がる作品となっています
よって、この作品を100%楽しみたい方は初回特典もしくはOHPでダウンロード可能な
「永焔の戦姫」で、コレに繋がる作品の大凡を知っておいた方が良いでしょう
更に言えば「戦女神ZERO」はプレイした方が直良いかも知れません
「幻燐の姫将軍2」は流石に色々と厳しいので、お好み次第で
そんなわけで、なんとなく大作のRPGがプレイしたいからということで
いきなりコレに手を出すと、ちょっと戸惑う部分があるかも知れません
と言いましても、それらの作品をプレイせずとも十分に楽しめますし
捕捉資料として「永焔の戦姫」があるわけですので心配するほどでもないですが
プレイ時間としてはやりこみに手を出さなければ1周20~30時間程度
複数のエンディングがあるため一応複数周回が基本な気もしますが
一周でも十分大作と言える程のボリュームはあると思って良いでしょう
やりこみに手を出せばそれこそ際限なく時間が奪われるのは相変わらず
ゲームとしての完成度も高くなっており、それほどストレスなく遊べます
戦女神シリーズが好きである方は勿論遊べるエロゲを求める人にもお奨めできます
ただ、幻燐の姫将軍は扱いの大きいメインの一角という立場ですが
あくまでも戦女神シリーズですのでそちら方面で過度に期待するのは危険かも知れません
以下、ネタバレ含む感想?
4作目となるエウシュリーの大作RPG
システム自体は戦女神ZEROの流れを汲んでおり大きな進化はない
しかし、改善されている部分もあり、前作を楽しめた人なら
今作もとくに抵抗なく楽しむことできる仕様となっている
お話は既にある話を繋ぐ作品であるため多少強引な部分も見られ
また、シナリオ的にも予想外の展開が起きることもあまりない
戦女神の新たなお話として期待すると少々弱い部分があるかも知れない
【システムとか】
■ADVパート
RPGですが、街のフィールドなどといった概念は無いため
基本的にダンジョン探索パート以外の場面はこちらで構成されています
街もシンボルを選んで店なり会話なりを進めていくタイプと言った感じです
イベントのフラグ程度にモブが登場しますが有事以外は全く存在せず
基本的に街などあっても店を訪問する程度のことしかやることがありません
RPG途中での会話も基本的にはこちらの画面になっています
ときどきRPGのキャラが演技することもありますが、その辺りの差はなんですかね
機能としてはスキップ、バックログなど最低限(オートセーブもあります)
バックログは場面転換などがあるとそこでとぎれるので注意が必要です
セーブロードはRPGのシステム画面との兼ね合いから少々開くまでが手間です
と言いましても特に不便を感じるほどではなくRPGパートの両立を考えると
この辺りのバランスが良いところなのかなと思いました
また、RPGながらシナリオ分岐があります
シナリオが分岐すると終盤の展開はかなり大きく変化すること
加入する仲間が違うこと、見られるHシーンが違うこと
手に入るアイテムが替わってくることなど
コレクションを満たすには複数周回は必要なモノとなっています
しかし、分岐の決定は早く、結果が出るのがかなり遅いタイプになっており
1つのセーブを起点に同時攻略するのにはむかないタイプとなっています
2週目はレベルにかまかけ早解きすれば5~10時間程度で回れますが
やはり、それなりの気力が必要なため忙しい人には厳しい仕様かも知れません
■RPGパート
といいますかダンジョン探索パートと言うべきでしょうか
ダンジョン内を歩き回って、戦闘をして目的地まで目指します
対してフィールドの移動は□マサガタイプというと解り易いかもしれません
このゲームで最もお世話になる画面でもあります
多少パズル等のギミックはありますが、基本的には目的地に向かい
終盤にいるボスを倒すなりイベントを起こすなりして進んでいきます
ダンジョンは場所によってはかなり広い気がしますが
ダッシュ移動がかなり早いため探索自体はそこまで時間が掛かりません
攻略できるダンジョンもそこまで多くなく自由度もあまり無いため
どちらかというと戦闘とキャラの育成を楽しむタイプという感じです
戦闘はターン制ではなく早さの順で行動、キャラがマス目の上に立っており
攻撃方法によって攻撃範囲が決まっており、攻撃場所を考えることで
複数の敵を攻撃できたり、味方の配置にによって複数に攻撃されたりします
また、行動によって発動までの時間、発動後の硬直時間が違います
場合によっては多少の工夫が必要かも知れませんが
基本的に圧倒的な火力で仕留めたり、全滅したりなので
あまり細かく気にしないで良いような気もします
戦闘バランスとしては、レベル上げをせずに進むと難しめ
一度でもしっかりレベル上げをすればあっさりめと言ったところ
1時間程度レベル上げをした後はほとんどオート戦闘で勝てました
ある程度制限プレイを意識しないと温めになっているのではないかと
特にレベルによる強さの影響が大きいため
武器防具は全く意識せずとも、クリア出来るようになっています
1周目は主要メンバーの武器防具を1回程度変えた覚えしかありません
制限自体では十分楽しめる難易度になりますし
隠しダンジョンの攻略ともなると一筋縄でいかないので
難易度自体はプレイスタイルによってかなり違うかと思います
そもそも、やり込みを前提とし過ぎている面もあるのか
普通にプレイする分には、食い足り無さを感じる面もあります
先ほどの武器防具もそうですが、技については見た目に解りやすく
後に控えた、強そうな技を使うまでもなく終盤に突入し
その技であっさりラスボスを圧倒することが可能だったりします
メ○ミとかイ○ラとかは○ねのつるぎとかでラスボスを倒す感じでしょうか
なんともカタルシスが足りないなと個人的に思ったりしますが
この辺りは今更な感じもしますね、ハイ
やり込み要素としては一般的にアイテム合成、レアアイテム、熟練度
特にアイテム合成は完璧主義者にとっては終わりの見えない戦いです
また、レベルは500まで上がりますがこちらはあっさり上がりますね
ゲーム的にも敵の強さを上げる事ができ、楽しめる人は長く楽しめます
強い武器がどうしても手に入れたい、みたいなモチベーションで
ゲームをずっとプレイすることが出来る人はハマれる内容でしょう
個人としては回想を埋めたぐらいで、もう良いかなと言うところで
ちょっと話を戻してUIの話など、コントローラでプレイできますが
多少直感性に欠ける部分があります、そもそもPCゲーですし
マウス操作もありますから、仕方ない部分もあるでしょうけども
1つの項目を狙って選択するのは多少戸惑う部分がありましたね
例えば武器防具の装備など道具を選ぶシーン
例えば戦闘でのモンスターを選択するシーンなど
私はコントローラ+マウスという感じでプレイしていました
2つ持てないのが結構もどかしかったりして、少々気になりました
実際システムで酷いモノなんて家庭用にも数え切れない程ありますし
正直このレベルは個人の好みといいますか愚痴のレベルです
ただ、アイテム欄とかはもう少し使い易くして欲しいですね
【シナリオとか】
語っても仕方ないので軽く気になった部分などでも
既に未来のお話もあるので流れは予想通りという感じで
むしろ多少無理な軌道修正が入っている部分もあるかなと思いました
光→闇(セリカ)→闇(リウイ)→正史とやったのですけど
その中で正史に一番お話の都合上の無理を感じたのですよね
お話としては小さく纏まるモノの闇が一番好きかも知れません
序章、終章含めて10章あるわけですがリウイ側に思い入れが強いため
7章8章が一番面倒というか冗長に感じてしまう部分でした
お話としては一番重要な部分ではないのかとも思うのですけど
そもそもヒロインはイリーナやカーリアンではなく
エクリアとルナ=クリアなのは回想数からして明かですし
しかし7章8章は制限事項が多い上、お遣い要素も強く
その上、巡るダンジョンも多いと面倒な部分が多く感じました
1周目でも意外とその傾向があったのですけど2周目以降は更に
一番ストーリーRPGしていると言う部分でもあるのですけどね
周回プレイのネックになっているのも事実ではないかなと
次点としては野望の間が面倒でしたね、パズルもう良いです
【エッチとか】
エンディング含めて68シーンです、初回特典がないと67シーン
エクリアだけで11シーンとその優遇振りは言うまでもなく
次点でルナ=クリアの6シーンとなっています、ヒロインですから
他はセリカは出会う人々に一回ずつ
リウイは過去の仲間とと言ったノリです
基本的に相手に惚れられているので合意のプレイが大半
捕縛エッチは半分ぐらいは強引にこちらからと言うところ
リウイ側ならカーリアンが捕縛を行い魔物と交わるのが多少特殊という程度
過去作と比較すると明らかに陵辱成分は弱くなっています
闇ルートと言っても少し位しかそう言う部分はありませんし
また、エッチシーンの配分が多少偏っている部分もあったり
道具屋の娘が3回ずつあるというのがどうなのかなと
あっても良いですが、他に望まれたヒロインもいるでしょうと
【まとめ】
終わってみれば回想埋めるだけで60時間ぐらいプレイしています
ハマってないと言えば嘘になるでしょう、多少作業感もありましたが
やり込み要素が多く、その分多少歪な作品と思うのは相変わらずですが
レベルアップや熟練度アップなどが頻繁であったりして
目に見えて達成していく様が楽しく育成等もそこまで苦痛ではありませんでした
戦闘もAUTOがあるため、多少面倒な戦闘シーンもあっさり出来ますしね
個人的な話として戦女神の世界観は苦手な部分もあるので
シナリオについては多くは語りませんが、基本的には楽しめました
幻燐勢については、戦女神というタイトルですからということで
思うところはあるのですが、基本的にはJRPG好きなら十分楽しめる
RPGでは、ないかなと言う感じです、……特別RPGとして秀でた要素もないのですけどね
と、毒づきつつも60時間以上って今年一番遊んでるゲームです
ただのツンなんとか的な言動と言うことでスルーしておいてください


