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伝統攻撃

でも、それって根本的に感想になっていませんよね?

色に出でにけりわが恋は 感想

説明しましょう、要はシナリオの構成がぼっきぼっきなのですよ


はい、終わりました、休日パワー恐るべし
と言うまでもなく少々ボリュームが頼りなかった気もします
ういんどみるの「色に出でにけりわが恋は」の感想です


ゲームとしては選択肢を選んでいくと物語が進んでいくオーソドックスなADV
ヒロインは5人おりますが、実際は3人がメインで残り2人がサブとなっています
選択肢が非常に多く、その多さは次の選択肢へという便利機能があっても面倒なレベル
クリア後にそれぞれエクストラと称してシナリオとHシーンが追加されます

シリアスなイベントがほとんど無く、基本的にヒロイン達との掛け合いで構成され
学生らしい行事などがほとんど描写されておらず、日常パートだけで進むため
話全体を通してどうにもメリハリに欠ける印象がありました

ヒロインの魅力については個人的に十分であると思うのですが
それを堪能するための個別ルートがかなり短く、共通ルートにしても
登場頻度に大きな偏りがあるため、優遇ヒロイン目当てならともかくとして
そうでないヒロインが目当てであるのなら正直こちら方面でも厳しい内容です

正直に話をしますと以下のようなことを意識する必要があります
「楓柚奈」は一応攻略できる程度の認識の方が良いです
「御園美苑」も美味しい役ではありますがヒロインとしては扱いが悪いです
「天城桔梗」は共通ルートでほとんど存在感がありません

対する「天城梨桜」と「鈴枝小町」はかなりの優遇ヒロインと言えるでしょう
この2人が気に入っているのなら或いはと言うところでしょうかね
まあ、どちらにしろ手放しでお薦めし辛い個性的な作品になってました


そんなわけで今回はちょっと否定的な感想です、多分




ヤマなしオチなしなヒロインとのセクハラまがいの学園生活を堪能するゲーム
例の問題で急遽構成が大きく変わったのではと邪推してしまう程のいびつな構成で
萌えゲーとして考えたとしても優遇ヒロインと不遇ヒロインの差が酷い事や
共通では存在感のないヒロインがいる等、徹底し切れていない面が多くある
また、シナリオの大半を占めることになる日常描写に置いて主人公の性格が独特で
こちらと波長が合うか合わないかもかなり重要なポイントではなると思われる
取り敢えずあらゆる面で人を選ぶであろうと思われるかなり個性的な作品



【システムなど】
基本セットに加えて、前の選択肢に戻る、次の選択肢へ
ロードで再開後も存在するバックログと大凡ストレスを感じさせない
システム周りになっているのではないかと思います

各ヒロインのエンディングを迎えると対応したエピローグが開放されます
そのままの流れでエピローグに行くかと聞いてくる選択肢があります
ノーマルエンドの場合は、「春風朋音」とのエクストラが開放されます
メイン勢である梨桜、小町、桔梗はエピローグクリア後
エクストラHとエクストラエピソードが開放されるようになっています

プレイする上での問題点は何と言っても選択肢が多いこと
ことある毎に意味があるのかないのか解らない選択肢が登場し
下手をすれば1シーンで数回の選択を要求されることがあります
しかし、一つの選択肢だけではシナリオの変化に乏しく効果がわかりにくい為

・「次の選択肢へ」が死に機能となってしまう
・再プレイ時を考えると非常に煩わしい
・作品のテンポを損ねる

と、悪い点ばかりが目立っているような印象を受けます



【シナリオとか】

基本的には梨桜と小町そして便利キャラとしての美苑がいれば成り立ちます
そもそもの作品がそういうったプロットだったのではないかと思う程に
他のキャラクターが入り込む余地というか必要ががないわけです

それにしても偶に柚奈、桔梗が会話に混ざってもいい気がするのですが
共通ルートはあくまで頑なに梨桜と小町と悠人の掛け合いが中心となります
個別ルートで逆転する桔梗はともかくとして柚奈の扱いはどうにかならなかったと
正直な話としてオマケである「朋美」とはEDがあるかないかぐらいの違いに感じます

構成の話ばかりしていますが共通ルートにしても個別シナリオにしても
語る程の仕掛けや内容がないというのもこの作品の困ったところでしょう
桔梗関連で、少々のヤマはあるものの基本は梨桜を弄って遊んでいるだけです
気付いたら桔梗関連のお話が進んでいて、気付いたら解決していたと言う流れに
それにしても大仕掛けというわけでなく、一応の問題点というレベルです

シナリオのヤマとして使われた桔梗は共通ルートで空気化しているのですが
反動で個別シナリオは一番の尺を誇っており、共通からの成長という流れ含め
一番シナリオらしいシナリオが描かれているという反面もあったりします
それにしても「この作品にしては比較的」という但し書きが必要ですが

テキストは基本ヒロインとの漫才なので全体的には軽快なノリとなっています
その中では、セクハラと訴えられても仕方ないような下ネタが多く存在し
「神木悠人」はセクハラをしてヒロインに嫌悪されるような悪友キャラそのもの
なのですが、そのあたり主人公補正なのですが、大して嫌われません

その為、場合によっては好き放題、下品な発言が飛び出してしまうと言う始末
正直、これはかなり好みを分ける部分なのではないかと思います
Hシーンにその部分が直結すればいいのですけど、タダの下ネタ止まりなのですよね



■ヒロイン別

・天城梨桜
メインもメインであるため、共通シナリオにしても個別シナリオにしても優遇傾向です
正直、彼女を気に入るか否かがこの作品の正否を決めると言っても過言ではない程
かつては悠人達の住む天神氏を収めていた領主だった天城家の跡取り候補の1人
正真正銘のお嬢様であるが、その実態は天然気味な努力と根性と修行の熱血少女

反応が素直で小町等から良いからかい対象にされたり
大胆な行動に出るモノの男性と関係に対しては完全に奥手で、自爆したり
比類する事なき隙だらけの弄られキャラとしてのポジションを確立していきます
そんな彼女が悠人と小町の手によって淫乱な女性に変貌を遂げていきます

シナリオ中で桔梗と対峙する時、まるでその交流をもって人間的に
成長した美談のように描かれていましたが、騙されてはいけません

共通は梨桜を弄ってその反応を楽しむモノが殆どで
無駄に多い選択肢の半分もこの為にあると思って言い過ぎではない程
彼女に対して悠人と同じく「可愛い!」と思えるのかがポイントでしょうか


・鈴枝小町
全体として活躍するもう一人のヒロイン、幼なじみの1人である
悠人とのセクハラ会話にも軽く乗っかってくる強者であり
会話を円滑に進攻していくための重要キャラクターでもあります

梨桜の登場は、絶好の遊び相手の発見だけでなく、悠人を改めて意識する機会となる
悠人への好意は非常にオープンであり、それを悠人も自覚しており
言ってみれば既に成立した熟年のカップルのような関係ではあるものの
この奇妙な関係を越えて2人が結ばれるシナリオ……と思ったらそんなことはなかった


・天城桔梗
扱いでは梨桜や小町に劣らないメインポジションなのですが……
同じく天城家の跡継ぎで天神市の有名人である、お姫様
決闘において悠人の介入があり、結果、梨桜に勝利し跡取りとなります
しかし、跡取りとしてのプレッシャーが彼女を押しつぶして行き……

失敗をし、自分を追い込んだ桔梗を救うのが共通最後の山場となります
そう考えれば彼女が共通ルートの主役でも良いはずなのですが
何故か、時々登場するのみで、コレと言って活躍の機会がありません

彼女が真に活躍できるのは個別ルートのみとなっています
今まで溜めていた分なのか、一番いちゃつく期間が長いヒロインでしょう
個別ルートとしてだけ見ればコレぐらいの内容ならアリかなと思うレベルです

ただ、個別じゃないと気配を消してヒロインの胸を揉むという
良くわからない性癖のヒロインとなってり、何とも言えない扱いをされたり
気配を消す特技はシナリオの構成に置いても大いに発揮されるわけです


・御園美苑
天城家につかえるメイド「長」
位置的にはサブでありながら、共通ルートでは桔梗より余程目立ったり
沈着冷静なパーフェクトメイドと思わせつつも実は年相応で面白い人です
序盤は登場機会も多いが目覚ましの登場で出番が減るのがネックとなります

ポジションがサブであるため、共通脱出後はすぐにエンディングとなるのも痛いです
その為、シナリオとしてもかなりアレな感じとなっている為
濃密なヒロインとの関係を求めるには少々厳しい人になっています


・楓柚奈
前2人のヒロインがが比較にならない程酷い扱いを受けるヒロイン、後輩で幼なじみ
基本的にペンギンがらみと補習がらみでしか登場する場面がない
選択肢でも、「柚奈を~」というこれ見よがしなモノを選ぶ必要がある
特に共通シナリオで2人の関係を示唆するような描写が無いまま
個別で告白し、Hし、エンディングを迎える……期待すると厳しいかと


・春風朋音
幼なじみで後輩、だけど姉御肌、サブヒロインですらない
ノーマルエンドで登場するエクストラでHシーンと軽いエピローグあり



【Hとか】
天城梨桜3
鈴枝小町3
天城桔梗3
御園美苑2
楓柚奈2
春風朋音1

1シーン毎には2~3回戦、尺も多くなんだかんだで濃い部類かと
しかし、本編中には1回しか出てこずエクストラなどで補完と
やはりHシーンは詰め込んだ感じが強いのですよね


【全体通して】
素材は良かった……というと全部お仕舞いな気もしますが
ヒロインはここ最近ではかなり気に入った部類なのですよ
ういんどみるならそれを手堅く調理してくれると思ったのですが
出てきたモノはかなりのキワモノと言っても良い作品でした

個人的には王道で、いつも通りで良かったのですよ
ヒロイン達との緩い日常描写の後、緩い甘甘な個別シナリオがまっている
そんな風に願うのは今回筋違いで、わがままなのかなぁと

良かった部分は桔梗の個別ですね、セクハラ関連はともかくとしてキスは良かった
ヒロインで言えば4人はお気に入り、柚奈は語れるレベルに達していませんです
柚奈にしても朋音にしても良いキャラしてると思うのでもっと広げて欲しかったです
共通シナリオは正直梨桜と小町に割きすぎだと思いました

若しくは、他のヒロインも同じぐらい、準ずるぐらい描写して欲しかったなと
個別としてはやはり全員桔梗レベルの尺は欲しかったですね
Hシーンにしても最後のエクストラHは無理にぶち込まれた印象
その辺りが良い素材がありつつも活かせてないと思った部分なのですよね

以降の同ブランドについて少し警戒した方が良いかもしれないと思ってしまいました
カンパネラFDが以後、控えているのも今作に影響したのかと思わなくもないですが
……すくなくともそんな事を無理に理由付けしてしまうような作品でした

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コメント


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感想

梨桜ルートEDでプレイする気がなくなりました。
理由はAuthor:RmGさんと同じく、主人公が下ネタ連発でういんどみるらしくないなーと。
せっかくキャラがいいのにもったいない。
学園祭?などイベントは省略し、チャンバラシーンも使い回しCG数枚あるだけ。fateまでの画面効果を期待はしないがもう少しがんばってものいいのでは。正直、体験版ではよかったとおもったのに期待はずれというパターン。

AKI | URL | 2010-05-02(Sun)14:50 [編集]


Re: 感想

> 梨桜ルートEDでプレイする気がなくなりました。
> 理由はAuthor:RmGさんと同じく、主人公が下ネタ連発でういんどみるらしくないなーと。
> せっかくキャラがいいのにもったいない。
梨桜ルートはおそらく一番セクハラが多いのですよね
といっても他のルートでも主人公のノリは変わらないので
ある程度は許容がないと厳しいとは思いますが

> 学園祭?などイベントは省略し、チャンバラシーンも使い回しCG数枚あるだけ。
>fateまでの画面効果を期待はしないがもう少しがんばってものいいのでは。
学園祭の省略は正直妙な印象を受けますね、桔梗の悩みのタネとなっており
梨桜や小町と共に準備の手伝いをするなど共通の話題の中心だったわけですから
それが特に描写もなくダンスパーティと喫茶だけで終わってしまうのは
大人の事情的なモノを感じてしまいます

はぴねす辺りの演出はくどいと言われていたことからあまり
戦闘関連では得意でないような気もしますが(雰囲気的にあわないのもありますが)
それにしても、チャンバラが頻発するようなお話しならもう少し
剣術での戦闘演出に凝っていい気もしましたね
逆にすっぱりと略してしまっても良いのではと思う位です

>正直、体験版ではよかったとおもったのに期待はずれというパターン。
体験版でもライターの癖的なモノはありましたがセクハラも控えめでしたし
テキストのノリがまだ良い方に作用していましたね
ういんどみるというメーカーに対する安心感もある程度あった気がしますが
どちらにしろ今回は期待に対して少々がっかりする作品でした

RmG | URL | 2010-05-02(Sun)18:53 [編集]


RE: Re: 感想

レスありがとうございます。

キャラクターと小町のかけあいはいいのですがね(^_^;
アフターストーリー(H)は「あれボリューム少ないな。。追加しよう」という後付感が漂います。

AKI | URL | 2010-05-03(Mon)16:09 [編集]


Re: RE: Re: 感想

> レスありがとうございます。
>
> キャラクターと小町のかけあいはいいのですがね(^_^;
私も掛け合い自体はかなり楽しむことが出来ましたね
小町はストレートな愛情表現やノリの良さもありお気に入りのヒロインでした
他のヒロインも登場シーンを見れば良いのですけど、如何せん機会がない
> アフターストーリー(H)は「あれボリューム少ないな。。追加しよう」という後付感が漂います。
アフターストーリーは或いは本編に入れる予定だったものの
何らかの都合で小さく纏まってしまし、使えなかったシーンを入れた
のではないかとかそんな考え方をしていたりします

RmG | URL | 2010-05-03(Mon)18:48 [編集]