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伝統攻撃

でも、それって根本的に感想になっていませんよね?

まじからっと☆れいでぃあんと 感想

魔法世界とハーレム世界のお約束

体験版感想での記事のタイトルが「まじらっと」だと最近気付きました
マジネズミ……直しておきますね
そんな感じでParasolの「まじからっと☆れいでぃあんと」の感想です


ゲームとしてはオーソドックスな選択肢ですすめるAVG
攻略できるヒロインは4人でBADやグランドなどの要素はなし
「リシェル・バーンズ」のシナリオが一番力が入っており
他の三人より扱いがよく「夕凪涼莉」は比較的短いという印象です

よって「リシェル・バーンズ」のキャラを気に入ることが出来るかは
この作品を遊ぶ上で結構重要な要素ではないかなと思います
リシェルさんは基本的に序盤高飛車タイプなので結構人を選ぶのですよね
人気が出やすいタイプのヒロインだということも承知してますが

個別ルートに入ればひたすらイチャイチャという流行りのタイプではなく
付き合うまでに結構な葛藤があって其れを超えても一山あるタイプ
イベントで各ヒロインの魅力は十分に描かれているとは思いますがね

全体を通せばオーソドックスなラブコメディという感じでしょうか
最近のイチャラブ特化、コメディ特化と比較するとパンチが弱め
えちぃには一人3~4シーンとそれなりに頑張っているので
ちこたむ氏の絵でえちぃがたくさん見たいと思うなら結構ありかと


以下、もうちょっと踏み込んだ感想



魔法の世界は登場しない現代世界での魔法モノ
ある程度魔法モノをプレイしていれば馴染みのある設定ばかり
故にシナリオの展開がある程度予想でき、そして当たってしまうのが難点
シナリオなどは良くある一難去ってまた一難という合間に恋愛という感じで
最近流行の萌えや笑いに特化した作品ではなく、シリアスも萌えも満遍なく
絵と音楽のレベル安定しているため、惹かれるならばどうぞというところ



在原学園で風紀委員に所属する平凡な学生である「戸高広秋」は
風紀委員長の「霧島吹雪」に振り回されながらも日々を平凡に過ごしていました

そんな広秋の元に現れた2人の女性「リシェル」と「エルトリンデ」
魔法使いであるという2人はとある理由からこの町に住み着くようになり
と、そんな感じで始まる恋と魔法の物語です


【システム】
最低限の機能を備えたオーソドックスなタイプです
音声はキャラ毎に設定できます

アイキャッチはスキップ状態なら飛ばせるモノの
普通に突入すると操作を受け付けない(飛ばせない)仕様になっています
これが結構長めのアイキャッチなので少々邪魔に思う場合もあり
特にシーンに合わせたアイキャッチが入るわけでもないですし

分岐システムは個性的といいますかよく分からない仕様になっています

最初は普通のシーンに選択肢が登場するオーソドックスなタイプなのですが
途中から、マップ(ヒロイン)選択式に変わります、これの登場がかなり遅めで
しかもその画面に登場するのが、4人いるヒロインのうち3人となっています
検証はしていませんがおそらく好感度上位3人が並ぶのではないかと思われます

この選択肢で先に4回選んだヒロインが個別シナリオに進出する権利を得るわけです
つまりイベントを適当にスルーしていてもここで登場すれば
あっさりと個別ルートに進出可能なワケですね……クライマックスシリーズ?
そもそも4人中3人というのが非常に謎なのですけど、どうしてこうなった


【シナリオとか】

■共通

共通ルートは個人的に厳しかった部分です
コメディ描写のオチが広秋に不利益を被るというモノしかほとんど無いからです
大凡いわれのない言いがかりのような流れでも周りは女性ばかりで味方がおらず
最後は広秋が何らかの酷い目に遭うという流ればかりになっています
主に、リシェル、吹雪、そして秋奈というのが問題のメンツになるわけですが
この辺りの流れは正直ヒロインの印象を悪くするなと思わなくもないです

リシェルはそれをふまえての落差、成長を見るシナリオとも言えますけど
結局は後でヒロインがデレるが免罪符になるか否かになりますね
其れをスルーしても、攻略できない吹雪は本当にフォローできないです
こういう誰にも注意されない無敵キャラの存在は扱いが難しいですね


個別は魔法使い組と一般人組でかなり傾向が異なります
いえ、胸の大きさは関係ないです、関係ありますけど
どちらにしろ魔法がシナリオに関わるのはお約束ですけども
魔法使い組にしても、リシェルが演出面や尺の面で贔屓されています
特に他のシナリオの謎を食うこともないのでプレイ順は任意で良いですが


■リシェル・バーンズ
一番気合いを入れられて作られたシナリオでしょう
他のヒロインは一山越えれば一通りイチャイチャしてEDという流れですが
リシェルのみもう一度山が訪れます、その後少しだけイチャイチャしてED
共通での手に負えなさと個別でのデレのギャップはこの属性の強み
解決方法が強引でアフターケアが少々唐突でご都合主義な気がしないでもないです
仮にアフターケアの部分が予定調和のエピローグだと考えたなら
ヒロインの意志を無視して、強行した事が肯定される感じがするのですよね
細かいところを気にしなければ王道系のシナリオという感じだと思います


■エルトリンデ・アーシュベルク
エルトリンデがこの街に来て神木にこだわる理由が中心となって語られます
シナリオの流れは序盤から神木にこだわった理由で始終一貫しており
納得もしやすい内容になっていました、ただ魔力の暴走で倒れたときの解決方法が
非常に美少女ゲーム的で、悪くはないと思うモノの作風としてはアレかなと
その結果アリスティアのえちぃが合ったのでよしとするべきでしょうか

個人的にシナリオのバランスが一番良かったかなと思います
しかし、このヒロインに制作者のフェチが結集している様な印象が


■倉瀬秋奈
共通でもそうだったんですが、個別でも難儀な姉キャラ
この2人の関係からして、惹かれる過程を書く必要がないのですよね
なので、思いを通じ合った後は外的要因……魔法が問題となるわけです
問題の解決自体はひとしきり互いにネガった後に見つかるのですが
そこから少し延長戦があるのがポイント、この繰り返しは必要かなと

解決してしまえば心おきなくイチャイチャするだけと思いきや
えちぃして、学園祭でえちぃして、えちぃして、えちぃして

もう少しこの怒濤のえちぃ構成はどうにかならなかったのかなと
イチャイチャする尺自体は結構短いですしね、最後に詰め込み過ぎかなと


■夕凪涼莉
広秋を慕う後輩と言うことで付き合うまでは大した山はなく
基本的に2人の付き合っている様が中心に描かれていきます
すずのの設定は意外な方向と思いきや収まるところに収まった感じです
コレ系のネタではお約束のえちぃがあったのは良いことだと思います

全てが終わった後に言ったエルトリンデの「はじめから話していてくれたら」
全てのシナリオで言える話なんですよね、リシェルシナリオなんてまさに其れで
基本自分の世界で完結してこじらせるのは良くある手法ですけども
そのことを自覚しているらしいこの作品でその手法が連発されるのは果たして

あと、秋奈といい最後のえちぃの入り方が強引すぎるのですけど
えちぃの構成自体は秋奈ほど無茶ではないですけど、どちらにしろ
無理矢理詰め込んだなと思う気がなしないでもないです


【えちぃとか】
リシェル3
エルトリンデ3
秋奈4
涼莉4
アリスティア1

2回戦のあるプレイがあったり、野外があったり
コスプレ(水着)があったり、3Pがあったり
アリスティアはエルトリンデルートで回収できます
こういったタイプでは意外と濃い部類にはいるのではないかと
逆に純愛好きとしてはアリスティアの枠は微妙かも知れませんね


【まとめ】
魔法を題材にした非常にオーソドックスな学園モノです
全体の流れ、オチの付け方から特に変わったモノはなく王道的
ヒロインの個性付けも王道ですから、気に入れば外すことはないかと

共通ルートの日常シーンは退屈で個人的にはマイナスポイント
ヒロインを悪いように扱いたくないという部分はよいと思うのですが
その結果オチ担当が全て主人公である広秋に降りかかっているのがアレです
話の流れも不条理ですし、なによりワンパターンなのですよね

個別に入ればヒロインの魅力はしっかり描かれていますし
頻出した主人公貧乏くじも減っていくので、プレイしやすさが変わります
シナリオで見ると秋奈のみ、全体的に落ち込む描写が多いため
素直にいちゃつく描写が弱いかなと思います

シナリオ的にはリシェルが優遇されており、ついでエルトリンデ
一般人組の2人はちょっとあっさりめ、代わりにえちぃ強めというところ
そのえちぃについてはお世辞にも上手い構成といえないので
無理矢理詰め込んだ感じがあって、もう少し考えて欲しかったところです

全体的に見ると特に他作品と比較してコレだという部分はないです
テキストでひっぱるわけでもなく、ストレス無くイチャつけるわけでもなく
ただ、ヒロインの魅力自体はしっかりと描かれており、絵に惹かれるなら
手を出してみても良いのではないかなと思います

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