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伝統攻撃

でも、それって根本的に感想になっていませんよね?

らぶでれーしょん 感想

個人的な2010年の始まりは1/29なので
まだしばらくの間2009年とおつきあいください

アレは結局2年で間に合いませんでしたね
一応進展が見られただけでも良いのかなと
個人的な話としては、もうフリーソフトの
アップデートを待っているような心境です
……一応、発売日に買ってるんですよ




さて、SMEEの「らぶでれーしょん!」の感想です

ゲーム内容は選択肢を選んでいくだけのADVになっています
タイトルが示すとおり最大のウリはヒロインの「デレ」
良い雰囲気になったヒロインに告白した後「激デレモード」
と言う名の個別ルートに突入します

個別ルートに入ったヒロインは基本的に主人公にべったり
時間場所をわきまえずスキンシップを図ってきます
それこそ、主人公の言われたとおりに髪型を変えてしまったり

もう一つの試みとして「コミュワード」というものが存在します
ヒロイがの興味を持っている事柄をイベントで入手し
その話題があるとヒロインとそれに纏わる会話が楽しめるというもの

ただのADVと称しましたが、いくつか面白い試みは見られますね
それが上手く機能しているかはともかくとして……

さて、その辺りの感想はちょっと深い部分となりそうなので隠します




タイトルに偽りないデレデレなヒロインが見られる作品
しかし、それ以外の部分はかなり粗が多く癖も強く非常に人を選ぶ内容
共通シナリオは共通シナリオで雰囲気があるようならありですが
どちらにしろ個別と上手く繋がっているとは言えず完全な別ゲーム
とにかく過程は気にしないから


主人公の「主人 公(名前変更可能)」は数年ぶりに故郷の街に帰ってきました
それは丘の上の学園元・女子校の「私立美咲学園」に通うためでした
「元・女子校」といっても今年が男子の受け入れの一年目と言う事で
男女の比率の差はすさまじく1:9とどう考えてもハーレム状態

そんな風に胸をふくらませていたが実際は「男子特別クラス」という
男子だけのクラスが編成されて、学園の設備も男子には優しくない仕様
さらには女子の中には快く思わないものも多数至りと前途多難な状況

しかし、そんな逆境に負けるわけにはいかず、学園に男子を認めさせるため
「恋愛をしろ」という学園長の言葉もあり公はヒロイン達と仲を深めていくのであった


【システム】
起動までが少々重い気がします、相性が悪いのでしょうか?
システム面は一通りそろっています、「選択肢へ戻る」があり
コンフィグは個別音声の切り替えを始め細かい単位で設定できます
プレイする上でのストレスはそこまで貯まらないのではないかと思います

特典には立ち絵の裸パッチがあります、そのままの意味です
遊ぶ程度には余裕のあるシステムであると思っていただければ

後は独自のシステムについてでも


・「髪型の変更」について
とくにシナリオが変化するわけでもないので、立ちとCGが変更される程度
見た目の変化だけなので激デレモードのウリとしては少々弱いかなと思ったり
髪型は3種類あるのですがその辺りの切り替えは回想なら好きに切り替えられるので
見るために回収しなければいけないということはありません、ご安心を

・「コミュワード」について
シナリオの会話が追加されるのですが、それ以上でもそれ以下でもなく
コミュワードの会話だけで見られる特別なCGがあるわけでもなく
CGや回想のコンプリートなら別にコミュワードが無くても出来る仕様なので
何とも影の薄いシステムになっているなと思ったりします


・「激デレモード」について
最初に言ったとおり所謂個別ルートになります
主人公が告白する、しない、で個別ルート突入の制御が出来るので
ヒロインを同時攻略する上では非常に楽なモードになっています
何度も言うとおり個別ルートの言い換えなので
激デレモードではない個別シナリオといったバリエーションはありません


・「ハーレムルート」について
放課後に会いに行くヒロインを平等に選択し
途中に起きるヒロインへの告白をせずに進めていくと
日常パート12終了後ハーレムルートに突入するようになっています


独自のシステムについては面白いと思いつつも
ゲームの魅力を引き立たせる程の要素にはなってない気がします
何か作品を面白くする付加要素になっていればと思ったのですが
その辺りもう少し煮詰めていって欲しい要素ですね


【シナリオなど】
基本的には学園を徘徊してヒロインと会話していくのが共通の流れとなります
ヒロインを選択しない限り共通ルートとしてコレと言ったイベントがありません
しかし、男連中との他愛のないバカ会話が個別突入までは毎日流されます
更に、放課後ヒロインと会いに行かず帰宅するとやはりイベントが何も起きないので
上手くすれば本当に男子生徒とたわむているだけの生活を送る事も可能です

要はヒロインと会話する事でシナリオが進行していくと言うシステムなので
共通シナリオと言っても一本の筋が通ったシナリオは存在しないという事です
よって、共通はこちらからヒロインとスキンシップを取っていくという形でなされる
シナリオになっていますので味気なく感じる部分もあるかも知れません
ハーレムルートが存在する以上、ある程度仕方がない構成でもありますがね

基本ハイテンションな会話のやりとりがなされる共通シナリオですが
これは男同士だけでなく、ヒロインとの会話にも適応されています
変にヒロインにこびる感じではなくて、変わらぬテンションで会話しています
正直、どうなんだという発言も多々ありますけど、ヒロイン的には問題ないようです

その辺りをプレイヤーがどう受け取るかは別問題と言う事で
名前はこちらで決められるのですけど、かなり個性があるのですよね
とりあえず主人公にしても会話の大半が冗談と嘘で締められるという
癖が強いキャラクターであるため、あうあわないが出てきます
もっとも嫌われるタイプのヘタレではないですけど、コレはコレで……
主人公抜きにしても、男どもとバカをやる日常は結構好みが分かれるかと
多分テンションがあわない人には凄く滑っている内容だと思います
そんな感じで共通ルートはかなり癖のある内容となっています


個別に突入するとヒロインとのベタベタしたつきあいが見られる展開になります
親しくなったのに名前が固定でないため「キミ」とか「あなた」になるのは
人によって結構、良いか悪いかわかれそうなところではありますね

さらに言えば個別の突入はある程度フラグを消化したときに
告白するかしないかで分岐するという仕様になっています
直前にそれらしいイベントがあればいいのですが……特に何もないです
システム上の好感度はともかくシナリオ上では唐突感を拭えません

個別の流れはヒロインとベタベタを続けて終盤に小さな山場があります
山場を超えて2人の仲がよりいっそう深まって途端終わりというところ
イチャラブシナリオでやる事やったとはいえ少々唐突な気もする展開ですね
EDごのエピローグ的なものがないので余韻とかがどうにも弱いという印象です

イチャイチャこそがウリなのでご大層なシナリオ展開は期待しない方が良いかと
そもそも、個別に突入する上での恋愛の過程すら危ういヒロインが多数いますので
そんなわけでイチャラブは好きだけど恋愛の過程があればこそと思う人にとっても
この作品は物足りない部分があるのではないかなと思います

ヒロインは幼なじみの鳴河千歳が結構お気に入りですね
恋愛過程が死んでるだけに幼なじみという属性は強みかと

他のヒロインも個性的で面白かったりと思うのですが
ヒロインとしての魅力はどうかとか、どうして好きになったのか
と言う部分で少々首をかしげる部分があったり

そんな、細かい部分を気にすると良くないタイプのゲームですね


【えちぃ】
1人4回ずつ、えちぃ重視だと思っていたので少し物足りないかなと
ただ、ハーレムも4回ずつアリ、全てに4人参加という仕様
コレはあまり見ないボリュームなので結構満足しました


【まとめ】
デレデレという結論ありきで書かれたゲームなのでしょう
だから、どうやってデレデレになるかという過程が書かれていません
とりあえず内部数値のフラグが成立したら個別に突入できます
過程ありきのデレを望めば物足りない内容になりますね

個別のデレデレ、イチャラブの描写については結構よく書かれています
この作品のアピールポイントで実際一番のウリとも言える部分でしょう
ココだけを抜き出してしまえばかなり良くできた部類に思えました

逆に言えば個別のイチャラブ以外の部分は非常に粗が多い作品でした
尤もたるが共通から個別への転機ですね後はCGの統一性のなさ等です
共通部でのテキストは癖があるので合う合わないがはっきり分かれます


そんなわけで、全体を見渡すとかなりちぐはぐな作品です
共通ルートでの癖の強いキャラクター同士の掛け合い
イチャラブに徹底する個別ルートの2つで構成されており
どちらもあう人には問題ないでしょうが……というところ
問題はこの2つの要素がシナリオ的に上手く繋がっている
とは、お世辞にも言い難いところですね

そんなわけで難しく考えず各要素を別個に楽しめる方にはお奨めできます
ハーレムやイチャラブが好きで体験版のノリがあったならと言うところでしょうか
まあ、何にしろ癖が強い作品ですので十分吟味の程を

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