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伝統攻撃

でも、それって根本的に感想になっていませんよね?

Dies irae -Acta est Fabula-

TOPICS
・ミクのロケーションテストは諦めました
・今更ときめきメモリアル4の紹介とかどうなの

週刊トロ・ステーションについてはそろそろ語りたいかなと思います
そのときついでに4の最終的な感想でも書こうかなと思ったり

それはともかく、漸く終わりました、全体的なボリュームもありますが
それとは別の意味で非常に疲れる作品でした
去年(?)一年を締めくくるソフトとなったのですけど
なかなかどうして満足出来たので、良かったと思ったり
他には去年分として、らぶ・でれーしょん等も残っているのでが
そのあたりは積みゲーとして一月中にゆっくり消化しようかと




さて、本題です、事の始まりは2007年12月のこと
詳しい事についてはぐぐれば詳しいので省きますが
美少女ゲームの歴史に名を残しそうな事件が起きました
ともすればそのままメーカーが逃げてしまう自体になりそうな
大問題を「Dies irae」は抱えていたのです

平たく言えば、「未完成」だったわけですが
この辺りの表現や解釈には色々あるでしょうけども
多くの購入者の怒りを買っていたのは確かかと

当時の私と言えば体験版こそプレイしたモノの
こういったジャンルはどうにも当たりはずれが大きいという事で
初日の購入を回避、様子見状態だったので事件には立ち会えず
これだから、この業界は怖いと対岸の火事、他人事でした

一ヶ月後似たような事件に巻き込まれるとは
夢にも思ってなかったんですよ、ええ

ともすれば、弱小メーカーならそのまま消えてしまいそうな話ですが
その辺りを乗り越えてこの作品が完全版までたどり着いたのは
また1つの事件ではないかなと思ったり思わなかったりというところ

どちらにしろこの辺りはリアルタイムで味わったわけではないので
私がとやかく語る内容ではないのでしょうね


さて、lightの「Dies irae -Acta est Fabula-」です
2007年版は無いでしょうけど、完全版とか追加とか色々とややこしいので
購入する場合はよく調べてからにしましょうという注意の下
作品としては普通ADVです、選択肢によって4つの結末に分岐します
内容は平たく言えば能力バトルモノという感じでしょうか
魔術とか、13とかドイツとか熊本とかの要素にときめくと言う人に向けた内容
極論からして、タイトルになにか思うところが有れば十分な気もしますが
まあ、そういった癖のある作品となっています

プレイ時間は2007年版なりDies irae Also sprach Zarathustra-die Wiederkunft-を
事前にプレイしていない場合は30時間程度というところです
ボリュームもありますが、それとは別の要素で疲れる作品でした
ヒロインとの逢瀬よりもあくまでバトルとか設定メインの内容です
その辺り含め、体験版で雰囲気を確認するのが良いでしょう
詳しい話についてはネタバレを含むと思うのでいつもの処置で



雰囲気や設定が気に入れば非常に楽しめると思われる作品
2007年版からの兼ね合いで構成や展開に無理矢理な部分を感じるが
終盤ともなればその怒濤の展開の前に細かい事は気にならなくなります
しかし、その勢いが為、シナリオの長さ以上に疲れてしまうかも



【システム】
QSAVE、QLOAD、バックログ、AUTOモード
プレイするには問題ない一通りの機能はそろっているかと思います

ただ、この部分についてはお世辞にも快適とは言えませんでした
何故か、選択肢でのセーブロードが不可能です
Q・SAVEが出来ますがわざわざこの仕様にする必要性は皆無かと
スキップ判定も結構適当で、内容がほぼ同じでも
軽いシナリオの分岐でその周辺がスキップ不可となるために
見た事有る内容なのに飛ばせない、これは既知感ではなく仕様です


すみません、偉そうに語っておいて、酷いミスです
しっかりとセーブ及びロード機能はありますね
Sキーでセーブ、Lキーでロードが行えます
PON様ご指摘ありがとうございます

システム周りはいつも不注意で気づいていない場合が多いですね
本気で反省しないと行けない部分だなと思います

ボイスは多いキャラがいる中で個別単位のON/OFF可能
えちぃ部分だけ男性OFFという設定もあります、うん、重要だね

【シナリオ】
日常描写→バトル→日常描写→バトル→日常描写
→バトル→バトル→日常描写→バトル→バトル→バトル

大体こんな感じになるかなと思います、序盤は牽制しながら交戦しつつ
どんどんと戦いが激化していき気の休まる時間が無くなっていき
物語がクライマックスとなれば息もつかせぬ展開というところ
個人的に序盤~中盤は退屈な部分も多かったですが終盤ともなれば
止め所が見つからない勢いを持った作品に化けます

バトル中に蘊蓄、バトル前には設定の語りがあり一戦一戦が結構長いです
その性質もあるのが終盤純度90%ぐらいのバトル展開になっても
あっさり終わらず、気づいたらかなり時間が経っていたなどということも
プレイのペース配分はよく考えて行いましょうという感じで

能力バトルモノですが、キャラ毎の性能が大きく開いているため
終盤の奇跡補正でもない限り能力によって出し抜き
下位のものが上位のモノに勝利するという展開は
どのシナリオであろうとも見る事はかないません
限定された条件の下で戦う知能バトルではほとんどありません

キャラクターは敵味方問わずあっさり死ぬ為
完全無欠のハッピーエンドを望む人には厳しい内容かと
どの結末であっても仲間に欠けがあります

なんだかんだで鬱に落とされるような展開もないのですが……
一部のエンディングに何も解決していない系がありますけど
そんなのはどこにでもある話ですし、あえて追求しません

バトルバトル言っていますが、もう一つ設定とか世界観もこの作品のウリですね
あの台詞は、この設定は、明かされた部分ぼかされた部分含め
どういう意味を持つのか等と考えるのも楽しみの1つでした
まあ、それをやっているから疲れるのですけどね、この作品

主人公蓮は勿論は物語において勿論特別な位置を占めますが
彼だけが特別な存在というわけではなく多くのキャラ(主に敵)が活躍します
それ故にシナリオによってはヒロインを食い、場合によっては蓮が食われる事も
それを含めて楽しめるなら非常に満足できるお話ではないかなと
逆に蓮達の快進撃的なモノがみたいならちょっと微妙かも知れません
特に今回の追加シナリオについてはそういう性質が強く存在します


■ヒロイン別

・綾瀬香純
どうにも日常の象徴というのは扱いが難しいですね
戦いが前面に押し出された作品に置いては特に厳しい
結果的に誰からも特に主人公から好かれる的な存在になってますけど
そういうキャラほどプレイヤー(私)との感情の乖離が激しくなると言いますか
特にバトルと日常の比率が同じぐらいの時によく出るので
早く盛り上がって欲しい身としてはなかなかアレな感情を抱いたり

上位の敵がまったく登場しないですが、これぐらいの規模の方が個人的には好きです
物語としては何も解決していないの典型ですけども、未来なんて知るかってことで
逆説的に考えると敵にとっての俺たちの戦いはこれからだエンドと言えなくも……無理ですか
見方によっては驚異を犠牲によって回避してしまうパターンの答え潰しとも言えなく無いですが


・桜井螢
今回からの追加ルートですね、戦闘能力はともかくヒロイン力が凄い
といいつつも、終盤に少しだけ出るベアトリスに食われてしまうという
ヒロインとして可愛いが故に、立ち絵とのギャップが大きいです
この人に限らず絵柄が結構変わってるので立ち絵のリメイクを……と言う感じ

香純の裏とも言えるシナリオになっています
数少ないバトルヒロインですが、活躍の程は正直微妙なところですね
序盤えらくもったいぶった台詞が読み直すと悲しくなるぐらいです
そういうギャップを狙ったヒロインなのでしょう、多分、うん

結末は一部色々と思う部分があるシナリオになりましたね
追加シナリオ単体で考えるとどちらも主人公を中心と考えれば
すっきりしないという感じに見舞われてしまうかもしれません


・マリィ
前2ルートではヒロインとしての影が薄いので存在意義を疑いましたが
なかなか動いてみればかわいらしい少女ではありませんかと
しかし、お互いの惹かれた方に少々の強引さを感じなくもありません
とくに蓮→マリィのベクトルはいささか性急な気もするのですが
蓮を中心とした物語の一通りの結末はこちらで完結します

バトルモノとしてこの作品を期待するなら一番の盛り上がりを見せるシナリオ
お約束の展開過ぎて、少々面食らう部分もありましたが、些細な事は無視して
漸く溜飲が下るような展開を見られたという感じですかね
なんだかんだで犠牲者多数、肝心のメルクリウスが……って感じも有りますが


普通に作品が一度で発表されていたなら素直にこれがグランドだったのでしょう
まあ、実際そうはならずもう一つの結末が生まれたわけですけど


・氷室玲愛
実際の最終シナリオとなるもう一つの追加シナリオです
先も言ったとおり、今回の流れにより生まれた最終ルートと言うべきか
多分他に分散するべき内容がここに詰まってしまったために情報量が凄い
語れなかった設定の補完がほぼここで全て登場する事になります

過去のシナリオで活躍できなかったキャラが玲愛含めて頑張ります
そのために今までで散々語られたキャラクターは逆にすぐに退場します
その流れを受けて最後は藤井蓮ですら置いてきぼりを受けるという展開に

密度の濃さのためか、ヒロインすら少々薄くなっている感じもあります
玲愛の為のシナリオと言うよりこの「Dies irae」の為のシナリオですかね
その関係上、蓮と玲愛のシナリオを期待すると少々消化不良かも知れません
逆にこの作品の補完を望んだ方には非常に楽しい内容ではないかと
それにしても、結局メルクリウスを……


・その他
ルサルカは結局この事件を受けて得した存在なのか損した存在なのか
玲愛シナリオでは扱いが良くなり、ヒロインらしさすら見受けられますが
これはどうにも後付感を受けてしまうのも仕方ないところでして
ただ特殊な事情があるため、元から有る程度はヒロイン的な扱いもあったのか
人気を受けて地位を向上させたのか気になるところではありますね

あと藤井蓮のキャラ付けには少々思うところがあり
かなりの理想主義者なんですけど、その面倒さは主人公故と置いておいて
だとしたら序盤の人と関わらない感じの設定は必要だったのかなと
この設定と作品一連の行動はどうにも結びつきにくいのですよね


【えちぃ】
香純4、螢2、玲愛3、マリィ1、リザ1、ルサルカ3
分岐によっては見られないえちぃもありますので注意の事
雰囲気や絵の効果かえちぃく感じるのですがテキストが少々
まあ、元からそちらは期待していないのでと
修正パッチとかは確認してないのですがリザの回想を見た後吹いた


【まとめ】
OHPの雰囲気とか体験版の空気があればほぼ間違いないかと
癖がある作品であることは間違いないので評判が良いからというだけで
手を出してしまうのは危険です、好きな人は好き、あわない人はあわない作品

所々、荒い部分や矛盾点等感じたり、分割になった故の弊害を感じたりしますが
作品全体を見ていけばそれほど気にならない部分かなと思ったりします
バトルモノに必要だと思っている読ませるエネルギーについては
プレイしている方が疲れるほどにあふれていると思います

各シナリオの中盤あたりは多少退屈に思う部分もありましたが
そこを過ぎてしまえばどれも非常に楽しめるシナリオでした
あまり、考察とかの類は得意ではないので何度も読み込むとは無いでしょうが

何度か言ったとおり、OHPなり体験版なりであうと思えばほぼ大丈夫
逆に抵抗なりを感じてしまう人には厳しい作品かなと思います

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コメント


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キーボードのSとLを押したみたらどうですか。
まあ分かりにくいとか言い訳するんでしょうけどw

PON | URL | 2010-01-11(Mon)21:45 [編集]


あとショートカットキーでセーブがSロードがLは他のゲームでも普通にありますから。

PON | URL | 2010-01-11(Mon)22:30 [編集]


Re: タイトルなし

> あとショートカットキーでセーブがSロードがLは他のゲームでも普通にありますから。
ご指摘ありがとうございます、訂正させていただきました
今後作品をプレイするときはしっかり調べさせていただき
二度とこのような事がないようにつとめていこうかと思います

RmG | URL | 2010-01-11(Mon)23:51 [編集]