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伝統攻撃

でも、それって根本的に感想になっていませんよね?

メモリア 感想

仕掛けにこだわりすぎてないかなぁ?

そんなわけでPurple softwareの「メモリア」の感想になります

ゲーム自体は至って普通のADV
選択肢は非常に少なく、後半はシナリオを及んでいくだけです
攻略制限が複数段階存在しており、1ルート目に至っては固定です
お目当てのヒロインに狙いを絞り攻略する方は面倒な仕様かもしれません

演出では安心のPurpleといったところでしょうか
システム面も特に不満になる部分はありません
主題歌やオープニングムービーの気合いの入り具合も相変わらずです
プレイの足回りではそこまで気になる部分はないかと


以下はシナリオに関わる感想となるため隠します
また、今回少々作品に対して否定的な部分が多いので
この作品が気に入っている方も回避推奨です



この世界にしておおよそ十年前、冬陽市に謎の「ゲート」が出現します
それは、人間界「アステリア」と動物界「エステリア」を結ぶ門でした
いざこざはあったモノのアステリアとエステリアは何とか交流を深め
エステリアの人間(?)は2つの世界を行き来が出来るようになりました

対するアステリアの人間はゲートを何故か超えることが出来ず
エステリアの人間に良いように蹂躙されて……ということはないモノの
現在もそれは解明されず、必死に研究をしている最中のようです

そんな些末なことはおいておいて、この物語の主人公「桜坂宏一」は
3年前ゲートの前で発見され保護された、記憶喪失の少年です
周囲の人間の助けを受けて、3年前以前の記憶はないものの
アステリアとエステリアの人間が通う冬陽学園の生徒の一人として
複数の女性に好意を持たれつつも鈍感を理由に思いに気づかず
非常に勝ち組な日々を過ごしていました

ある日のこと、転校生としてエステリアの少女がやってきます
その出会いが宏一の運命を変えていきます


【構成とか】
前述の通り攻略順がかなり制限されています

ハルナ(フェードアウト)→智枝、アリサ、香奈美→ユウキ→memoria

「memoria」はハルナのエピローグと設定のフォローがなされるシナリオです
シナリオ上、特別扱いな訳ですが、それはユウキシナリオにしても同じ
ただ、ユウキシナリオ自体はユウキシナリオで完結してるわけで
さらに言えば、「memoria」の設定と矛盾する部分があるという困った構成

読み方が甘いのかもしれませんが、どうも違和感が拭えないです
完璧な設定を望んではいませんが、一度、普通に読んだだけでも
おかしく思うアラは流石にどうにかして欲しいかなと思ったり思わなかったり
深く読み込めば実は矛盾がないというのなら謝ります、私の読解力不足です


シナリオの分岐を決定づける選択肢の登場は早いです
OPムービーが流れるシーン(体験版部分)までに全て出てきます
つまり、OPが流れる前にどのヒロインのルートに入ったか決定しているのです
しかし、直後に個別シナリオに分岐するかというとそうでもないのです

この作品のシナリオは2段階で分岐します

その1回目の分岐がOP後の展開があり、
ユウキ、智枝ルートとアリサ、香奈美、ユウキルートの二つに分かれています
そして、しばらく、この分岐ルートでシナリオが進むことになります
この間に選択肢はなく、ある日付を境にして個別シナリオに入ります
個別の分岐自体は結構長い第二の共通部分が間に存在するわけです

雑感の時、微妙に展開もなく長いと評した主な原因はこの部分でした
このパートはシナリオにほとんど差分がなく、下手な選択をすると
個別突入までどのシナリオに入ってしまったか解らなかったりします

ゲームの構成自体にとやかく言っても仕方ないのですけど
この分岐方法に少々違和感を覚える部分がありましたね


【シナリオ】
シナリオはゲートの謎と宏一の記憶を中心として書かれます
各ヒロインのシナリオごとに少しずつ物語の謎が解かれていき
最終ルートで物語の核心に至るという構成になっています

その構成ありきのためか、二重三重の攻略制限があります
プレイヤーに不自由を感じさせる制限をかけて語ったシナリオ
果たしてその仕掛けが成功しているかと言えば正直疑問を感じます

これだけ制限をかけたのに同時に攻略できる智枝とアリサで情報格差が酷く
ネタバレの観点から言ってアリサを先に攻略しないと非常に残念な流れになります
そう見ると、この構成はゲートの謎と宏一の記憶を主眼とした構成なのですが
ゲートの謎と宏一の記憶関連もこのルート構成で完璧かというとそうでもなくて……

どうも、仕掛けを施すシナリオにしては詰めが甘いですし
逆にシナリオを楽しませるには仕掛けが過ぎた感じがします

多くの謎は、各シナリオの終盤で急に脈絡なく他人からもたらされます
シナリオ中でヒロイン達が考えて導き出されるという流れはほとんどなく
例えば未来から、例えば研究の中心にいる人物から答えそのものを教えられるのです
さらに、その情報が物語の最初から抱えていた謎ではなく、新事実である事も多く
どうにも宏一達だけでなく、プレイヤーに考える隙を与えない構成になっています

一応別ルートで得たルールを他のルートで適応させると解るものもありますが
それは逆にそのまま過ぎてシナリオとして死んでしまっている部分も多いです

この作品の、多くの謎はゲーム開始時点の情報では導けるようなものではないのですが
シナリオを進め、ヒントが与えられたと思ったらそれはほぼ答えであるという
ルートの解放によって謎を解明していく構成と考えれば非常にまずいモノになってます

そのネタバレも中にはつっこみ所が満載なモノが多々あります
特に、アリサシナリオで解る動物界の人間に関する話など

アリサは猫耳をはやしています
しかし、運動が得意ではない事に宏一も疑問を抱き
惣太郎もそこが猫なのに運動できないのがギャップであると言います
どうも、猫耳をはやしたエステリア人は猫のように運動が得意なようです
そして、アリサ自身、自分が猫だから猫のことが気になるといいます

さて、対する牛耳娘のユウキさん、彼女はどういう性質なのでしょうか
メタンガスを……地球温暖化的に物議を醸し出しそうな種族ですね
とりあえず、ハンバーグが好物なようです、思わず共食いをしてしまった、今は反芻している

また、エステリア人は必ず耳としっぽが生えていてそれが普通らしいです
ちなみに顔の横にも耳がついているのは言うまでもありません
中には端から見えない種族もいますが、見えないだけで生えているとの事
しかし、耳としっぽが生えていない人間がであるくとおかしく思われるんだとか
うーん、まあ、いいんですけどね



つまらない話はこれぐらいにしても、アリサのような特性があって
これで人間界とほとんど文化の差がないって無理があるような気がします
まあ、アリサルートは明らかに他のルートと毛色が違うので
他とは全く別物なんだと言われればそこまでなんですけどね


そんな風につっこんでいけばキリがないのですけど
とりあえず一番気になった部分だけ言わせてください

ユウキと宏一の始点はどこにある?

これだけは、どうしても説明が付けられないのですよね
致命的すぎると思うのですけど、何か良い理論があればお願いします
エステリア人の文化性質はおいておいても時間と平行移動に手を出す以上
これぐらいの初歩的な部分ぐらいは押さえて欲しかったなと思う次第です



なんだか設定の文句ばかりになりましたが各シナリオは嫌いではないです
ハルナのゲートが話題になる前とか、智枝が病気になる前とか
香奈美とゲートをくぐる前とか、ゲートでユウキが覚醒する前とか
ゲートが深くからんできてからの展開はどうにも苦手な部分がありますが
そこまでのヒロインとくっついていく描写は良かったなぁと思います
中でもハルナは特にお気に入りですね、memoriaでの幼少期の可愛いさは特に

アリサシナリオは他と毛色が違ってゲートはそれほど重要じゃないです
その代わり、智枝と惣太郎がいきなり「早く、アリサに告白しろへたれ!」
とばかりに、アリサシナリオの中盤まで散々と催促してきます
直前まで、ユウキ、香奈美シナリオと共通の流れなので違和感ばりばりでした
他のルートと違いずっと恋愛ネタが続くのも何だかなという感じで
アリサシナリオだけは本気で別のゲームをやっている感覚でした

最終シナリオの「memoria」はここまでのばしておいて……という感じですね
過去編のアイカとハルナは素晴らしいです、ロリコンじゃないです
朝食をとっている自分の方が将来ハルナより育つとを訴える
アイカは涙なしには語れませんご、褒美ですが

過去の事が語られる部分が終わってこれからハルナルート本番だ!と思ったら
少々の回想のあとあっさり問題が解決してそのままエンディングへ、エピローグなし
最初構成を知ったときはハルナが非常に優遇されていると思ったのですけど
最終的な結果を見ると非常に不遇なヒロインになっていますね
幼少期の破壊力は素晴らしくて、それだけでもリードしてると言えますが


【まとめ】
やはり、一から世界を作るのは無理があったのではないかと
おもしろいと思う部分もありますが、そこかしかこに破綻が見えてしまい
そこまでSFに造詣が深くない私でもいくらでもつっこめます
変に構成に凝らず、もっと単純な構成でも良かったのではないかなと思う次第

正直な話、ゲートの謎に切り込む必要が全くなかったと思うのですよね
ゲートで謎の力が働き、2つの世界が繋がって、動物耳少女が現れた
記憶喪失の少年宏一を中心に繰り広げられるラブコメディ!
これぐらい単純でも良かった気がします……単に、私の好みです

設定で思うところがあるわけですが、素材レベルは悪くないです
相変わらずの演出に、安定したシステムに、良質な音楽
プレイする土壌としてはかなり高レベルと思っても良いでしょう
ただ、今回はテキストの誤字の多さ、一部の絵の崩れなど
詰めの甘さが見えてしまったりする部分もあったり
結構早めの発表があり、延期までしたんですけどねどうしたことか

個人的な好みはおいておいて終盤怒濤の展開を迎えるも
個別突入までがかなり長く、平坦な事から眠いという点や
散々指摘した、設定の矛盾などが気になるところですけども
ADVとしては決して悪い作品ではなかったかなと思います

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