
さて、ぷちチェリー感想第二章は千晶があまり関わらないシナリオ
瑠維及び詩乃のルートとなります、2人まとめてですけど
シナリオ的に表裏?の関係にある彼女達には必要な措置です
それでは早速、3人の恋物語を始めましょう
今回の主要キャストは
つっぱった印象を受けるが根は優しい少女である「桐谷瑠維」
落ち着いたを越えておっとりした雰囲気のある「結城詩乃」
2人は主人公「康一」と共に夕焼けの丘で遊んだ幼馴染みであり
そして、同じ学園に通う先輩であり、そして互いに親友同士です
また、サブキャラである「根谷タカシ」がこのシナリオでは重要な役割を果たします
康一と同じく二学期から転校してきた何か訳がありそうな彼
妙にお互いウマが合うという事で親友同士となることに
基本的にお調子者のキャラですけどこのシナリオでは……
学園では瑠維には良くない噂が流れており、翔子にも注意されます
街で恐喝やウリをやっているという根も葉もない噂が流れていました
校則などに対して厳しい事に定評があるらしいこの学園
その噂もあって学園での瑠維の立場というモノは厳しいモノでした
しかし、親友の詩乃と幼馴染みの康一とは何事もなかったように接します
ヒロインの中では比較的、素直に好意をぶつけてくる部類に入る瑠維
好き好き言うわけでもないですが、彼女の好意は常に見て取れます
対するは、瑠維の親友でこの街の名士の娘でもある詩乃
自分は籠の中の鳥だとか自由がないと嘆いてばかりですが
基本的には、瑠維のことを大切に思っており、仲良くやっています
瑠維にある悪い噂の真相を確かめるため、夜の街を歩いています
康一が初恋の相手であると公言する詩乃
その余裕は現在はそれほどでもないという証明な気もします
親しくは接してくるモノの幼馴染み以上の感情は見あたりません
文化祭を越えてから物語は2つに分かれ始めます
学園内で悪化していく噂に対して、信じない康一とタカシ
タカシはどうやら瑠維に惚れているらしく、非常にご執心です
しかし、現実は非情でした、詩乃の連日の調査が実を結んで
売春と恐喝を瑠維はグループに所属し実際に行っているのだと知らされます
とある理由から、荒れた理由を知る詩乃は瑠維の行いをせめないモノの
現在の行為を止めるように説得します、瑠維はそれに納得せず喧嘩別れします
唯一の親しい友人が離れていったと悲しむ詩乃
事実をばらされ、親友の詩乃にも諭され自暴自棄となった瑠維
どちらをフォローするかでシナリオが分岐します
とりあえず、瑠維を追っていきましょう
・瑠維ルート
瑠維がそれらの行為に手を染めたのはワケがあります
それは瑠維の兄が関係する事件が元でした
瑠維の兄は賢く、詩乃の家庭教師をやっていました
箱の中の小鳥を自称する詩乃と豊富な知識を持つ優しく接する瑠維兄
二人が引かれ逢うのも時間の問題でした「康一よりすごーい」
ある日、詩乃は瑠維兄に告白します、詩乃を想っていた瑠維兄はそれを了承
その日の内に結ばれてしまい、その日の内に親にばれてしまいます
娘に対する狼藉を許すマジと街の名士である詩乃の親は瑠維の親をクビにして
兄もまともに働けない状態にしてしまいました
それを受け手親は自殺、兄は街から逃亡して、行方知れず、
その為、瑠維は幼い、妹、弟の為無理に稼いでいたと言うことです
凄いヘタレキャラな「過去の男」もいたモノですが、詩乃シナリオは後で
瑠維を追った康一は、詩乃と同じようなことで瑠維を諭し口論に
その場の勢いに任せて、瑠維を襲ってしまいそうになります
しかし、そこは、ヘタレ、非情に気まずくなるものの、お流れに
やっちゃったモノの、瑠維を助けたいのは事実であり、夜の街に瑠維を探します
瑠維を追っていると瑠維が所属するチームの男どもと出逢いぼこぼこにされます
意識を失った康一を助けたのはタカシでした、タカシはこれ以上瑠維と関わるなと忠告します
ここで、タカシは転校してきた理由を語ります、それは前の学園で康一そっくりな
情けない友人がいたこと、いじめられていた彼を自分が守っていたこと
とある誤解から自殺させてしまい、その学園にいられなくなったとのこと
康一はその姿と被り、危ういため、この件は任せておけないとのこと
そこで引き下がるわけにはいかない、と、康一はその申し出を拒否し
紆余曲折はあるモノの、グループから瑠維を助け出すことに成功します
方法はと言うと喧嘩の強いタカシが敵を全て倒しただけです
康一は瑠維を襲っていた二人組にぼこぼこにされながら耐えただけす
タカシの超パワーによって問題は無事解決します
そして、瑠維は命からがら守ってくれた康一に思いを告げ結ばれます
経験のある瑠維がリードしてくれるのは仕様と言うことで
全てが終わって、瑠維は学園を退学、罪を告白し、償うことに
警察曰くしておおよそ一年ぐらいの服役になるんだとか……
そんなわけでひとまずこの騒動が幕を閉じます……恋物語?
スタッフロールに入る直前の映像です
少年院に行った瑠維を想う流れなのですが……無茶しやがって
ええ、一応エピローグでは帰ってくるんですよ
・詩乃ルート
実は話すべき事をほとんど瑠維で語ってしまった詩乃ルート
詩乃は自分で散々語るとおり親の言いなりとして生き
それをどうにも出来ない自分の情けなさに悩んでいます
その一つが瑠維を苦しめる事件に繋がった瑠維兄事件ですけど
これは親の言うとおりと云々以前に、2人の考えなさですよね
とくに瑠維兄の方がとてつもない失態を犯しているのですけど
厳しい親云々以前に普通の親でもこんなことになるとキレると思います
康一は初恋の相手ですが、今となっては「大人になるって悲しいことなの」状態
2人が喧嘩別れで、詩乃を慰めるという行為を行わない限りは日の目を見ません
そんな、瑠維を追うのではなく詩乃を慰めた後で始まるのが詩乃ルート
と言いつつも、詩乃ルート自身は瑠維ほどの波乱があるわけでもなく
タカシが裏であっさり瑠維の問題を解決してしまうので特筆することもなく
先に瑠維をやってしまっては特にサプライズもなく、愚痴る詩乃を説得するのみ
説得した詩乃は瑠維とあっさり仲直りをして問題の大半は解決します
瑠維の件も片づいて、処遇が決まり、これからどうするかを語る詩乃と康一
そのとき外で雷が鳴り抱きつく詩乃、そこで勢いにのってそのまま……
あのさー、詩乃さんって基本的に(以下、暴言に付き削除)
【まとめ】
瑠維は悪い子じゃないよ、詩乃は悲劇に酔いすぎですよね
瑠維はとりあえず、解決したようで何も解決していないような気がします
タカシがグループを全部しめたという無茶設定ですが、今後の報復怖いですし
それを抜きにしても、瑠維の事件の元である、妹と弟をどう養うかって話は
実際なにも解決していないわけです、いったんは康一かタカシが預かりますけど
何と言いますか、二転三転して何を解決するべきか視点がずれた感じです
瑠維が更正して少年院から出所してきてハッピーエンドと言えるのでしょうか?
最初は瑠維の誤解をなんとかするという名分があったのに
気づけば、瑠維を悪どものグループから何とかして救い出すという話に
瑠維がグループに所属した理由は病むに病まれない理由があったからでは?
そちら側の解決策についてこのシナリオでは提示していません、康一の仕事?
なんだかハッピーに締めましたけど、色々と納得のいかない結末です
あと、これを言えばおしまいですが、瑠維の行動が短慮すぎる点も気になります
彼女らの身の上で考えて、公的な機関などに申請すれば援助が受けられる筈です
学園もそこを慮ってしかるべきでしょう、詩乃の父親の影響はそこまで凄いのでしょうか?
そもそも、明らかにこんな私立の学園に通い続けている時点で必死さが足りません
正直、学園などに、通っている場合ではないのでは?既に義務教育ではないです
はみ出しモノとなった瑠維は学園という場所にこだわる理由もないのですよ
唯一動機になるのは詩乃なのですけど、学園という場所にこだわる理由がないです
結果的に、彼女が罪を犯した理由を、一種の悲劇にするには、弱いのですよね
詩乃は、何と言いますか、今なら凄い勢いで叩かれそうなヒロインです
瑠維という裏があるが故に余計薄っぺらいと言いますか、完全に本人だけの問題です
世間知らずのお嬢様が康一のちょっとした説得をもって勇気を出して解決へ
親の束縛からの解放は良くあるお話ですけど裏でやっている話があれで
それに対して、こういう非常に平凡な道筋のシナリオってどうなんでしょう
そもそも、親の対決なりなど普通に描くべき描写がなく結果ばかりがついてくる
実はシナリオとしては完全に瑠維のサブルートになる感じですね、これは
詩乃を慰めたときタカシに、何で瑠維を放って、別の女といちゃついてるの?
的なことで、かなり理不尽に攻められるのですけど、結果を見れば仕方ない話かなと
それぐらい、対比キャラでありながらこの2人の役割の配分の差が酷いです
あと、詩乃は最後まで(結ばれるまで?)瑠維兄を慕っていた様子ですね
最終的には優しく抱いてくれた目の前にいる康一に転ぶモノの、素直に喜べない
この辺り含めて、現在ではまず作れないキャラだろうなと思ったりします
なんて言うか、学生なのに未亡人キャラみたいなアプローチなのですよね、この人
と、長々と語りました年上編、年上らしくどちらも経験済みです!
瑠維はやるせない気分があるモノの、ちょっとは許せる理由ですけど
詩乃の理由はなぁ、別に良いんですけどね、個人的には認めないですけど
さて、この辺りでこの作品が恋愛ゲーの皮を被った別物の何かである
ということは十分に解っていただけたかと思います
正直この辺りはライターが狙っていやっている部分があると思います
話題作(でなくても流行のスタイル)をベースにして、如何にもなゲームと見せかけて
実際は全く捻くれた、メロドラマのような「厳しい現実」というを見せる作品
当時の背景を考えると意欲作と言えば意欲作なのかなと思ったり
まあ、その、「別物の何か」が素晴らしい何かであるならともかく
何とも言えない何かであるため、プレイした後の失望間も凄いのですよ
ここで、語った詩乃はかなりの手練れといえるキャラクターですが
後世に語られるような存在ではないというのは知名度から解るとおり
それぐらい次のヒロインが別格の存在なのです、良くも悪くも


