
UNiSONSHIFT Accentの「しこたまスレイブ」の感想です
紹介時は確か初期の設定では主人公がドMとかヒロインがドSとか
そんな風に書かれてていて、期待したのも今は昔
経験則によるとこれらの字面はろくな結果を残さないのですが果たして
そんなわけで、いつもより趣味よりの批評となる予感です
主人公遼平の体内にある欲望の神様の魂を回収するために
天使の娘「アイナ」と悪魔の娘「レナ」が派遣されました、回収方法はえちぃです
とりあえず遼平の姉と妹としてそれぞれ学園に潜り込むヒロイン達
これから、どうなっちゃうの?と、まあえちぃ系コメディの定番設定
ヒロインのどちらも、えちぃには積極的であり
えちぃに耐性のない遼平はヒロインに押され気味
また、彼から発散されるオーラのせいで他のヒロインも影響され
えちぃなハプニングに巻き込まれることになったり
更に2人の登場で幼なじみの「楠美弥子」も色々と思うことがあるようで
【システム】
ゲーム自体は単純なマップ選択式のADVです
昼休みと放課後の二回どのヒロインの場所に移動するかを決定して
その如何によってルートが分岐しエンディングを迎えます
ただ、選択できるキャラが10人近くいる場合が何度もあり
ヒロインを決めうちしないと非常に中途半端な結果になります
エンディングは全部で14あります、エンディングには色々条件が存在し
おまけモードで各々の条件を確認することが出来ます
条件さえ解ってしまえば手間なモノの難しくないものばかりです
エンディングは14ありますけど、ヒロイン的扱いなのはあくまで3人
そこに、日常エンド的ものやハーレムエンド的エンド、ネタエンド
サブキャラを交えたエンドが付加されているだけです
あくまでサブキャラはサブキャラであり、メインのエンディングはありません
まあ、主導権を握ってしまっているヒロインは居ますけどね……
また、14ある全部のエンディングを見ても回想は埋まりません
正直、この回想うめが一番のくせ者ではないかなと思います
EDコンプ後、スキップを多用して2時間ぐらいかけて何とか回想を埋めました
こだわりがないのなら、攻略サイトなどに頼った方が良いのかもしれません
各ヒロインのエンディングを迎えれば「すぺしゃる」にえちぃが追加されます
アイナ2、レナ2、美弥子1、ハーレム1というところ
ハーレムはハーレムエンドのえちぃが普通の回想枠に入らないため
こちらで見られるようになると言うだけでハーレムが2回あるわけではないです
エンディングリストは条件が解るリストでエンディングの回想は出来ません
軽いやり込み要素ですかね、回想うめの方が難しいのが難点ですが
【シナリオ】
メインのシナリオとしては特筆することもなく想像の範囲内ですかね
基本的にアイナとレナの2人を中心としたキャラで押していく感じ
キャラも豊富でドタバタしてますけど、特定の組み合わせの掛け合いはあるものの
そのキャラ全員をにぎやかに動かすという部分は少なかったですね
せっかく個性的なクラスメイトをもうけたわけですからもっといかさないと
と言ってもメイン格が後輩と先輩と教室を共にしないわけで
なんか、この辺りは微妙な設定だなと今更ながら思ってみたり
実は後半でがらっと雰囲気が変わる……と言うこともなく
軽くシリアスというかお約束の困難が立ちふさがります
種族の差とか、許嫁とか、力の暴走とか、詳しく語るまでもないのばかりです
変に鬱になったりするような展開はないかと思います
と言いつつ本筋の3キャラのメインエンドのみ以上のような傾向ですが
他の11エンドについてはイベントが起きた後打ち切りのように終わります
あくまでおまけというか脇道にすぎないことをご了承ください
あと軽くChu×Chuアイドルと世界観がリンクしています
ほんの少しですが、あのキャラも出たりします
本当に、ほんの少しですので、期待しないように
設定上すごく、えちぃが前面に押し出されそうですけど
コメディの部分が強さ的には勝ってしまっていますかね
この辺り、メーカーカラー的に仕方ないのでしょうけど
【えちぃ】
ドSとドMと言いますが受け成分が強いだけでM的要素は弱いかと
基本的には積極的なヒロインに押されるというノリですね
アイナは完全にそのノリ、レナは結構受け成分強め
美弥子は一応受けあるけど、基本的にMキャラという立ち位置
一部のサブキャラや複数プレイ含めれば受けプレイは多いですが
軽い受けとしての一線は越えませんし、本番は普通にノーマル
受け好きとしてはその量の割に物足りない部分がありますね
基本的に尺が短く、描写が淡泊なのもあるのではないかと思います
回想の数は1キャラごとに結構あるのですが1回が本当に1回で終わる
口で、手で、足で、髪で、と来て、それのみで1回が終わり回想に登録されます
シチュ自体はマニアックなのですけども、個人的には色々弱かったです
とにかく、その1回が早い……もとい短いため、もったいないと思うのがちらほら
レナは期待値をそこまで下回らずしっかり仕事をした方かなと思います
あくまで受けシチュとして期待した視点で語ってますよ
普通のえちぃゲームとして期待した場合彼女が一番受け入れにくい娘でしょうし
性格を反転させるというイベントがありそれでしおらしくなってえちぃが出来ますが
個人的にはなしですが、一般的にはありでしょう、そういう認識の違いです
レナは本番が少ないキャラで、そっちを求めるならアイナの方が良いと思います
一応、えちぃは顔のあるヒロインは全員完備しています
と言ってもマタルとマイカ以外は一回ずつですので過度の期待はな
【まとめ】
ギャグ的なノリが繰り広げられるだろうなと体験版プレイ前に予想して
体験版で「もしかしたらもしかするかも……」と思ったのですが
やはり、ギャグ的なノリだけで終わったような気がする作品ですね
えちぃ重視の作品に見えるんですけどえちぃ要素が弱いと思うんですよね
受けゲーとしてみるとシチュは良いのにえちぃげーとしては弱いために
やっぱり受けゲーとしても弱いと感じてしまうのが残念です
偏見はありますけど受けと責めの比率は脳内彼女をもう少し緩和したぐらい
アトリエかぐやの「姉汁」などのようなお姉さん系路線に近いのですがねぇ
一般で受け入れられるのは、この辺りの比率がボーダーですかね?
回想の比率自体としてはその辺りと肩を並べます、数も結構多いです
ゲーム全体の出来は決して悪くないと思うのですが
えちぃに過度の期待をかけると肩すかしになるかもしれません
えちぃのあるコメディではなく、えちぃなコメディを求める方には良いかもしれません
ただ、えちぃ路線やコメディ路線の手軽さを求められるような作品で
ディスクレスって言うのは少し痛手かも知れませんね、これは少々残念
メーカー的には良くあることなので仕方ない話ですが


