
全体の雑感とシステムなどを語りつつ
個別シナリオについては、明日辺りにでも
もともと、えちぃ重視のチームとして作られたらしい
littlewitch velvetですが、元が元だけに普通のに毛が生えた程度かなと
そんな風に考えていたのですが、これがなかなか、いやはや
お話としては剣を持った少女が戦う現代バトルファンタジーって感じでしょうか
未熟な主人公が成長していくのはどちらというと少年漫画の王道ですね
お約束もふまえればジャンプっぽいといえなくもないお話なのですが
ただ主人公がサポートで、ヒロインが戦うってことで電撃大王とかにありそうとか
そんな感じのちょっと年を取ったお兄さん向けのお話のイメージが強いですね
まあ、媒体が媒体ですから当たり前といえば当たり前なのですけども
女学園で教鞭をふるっていた若手の教師「雪輪成深」は
ひょんなことから、騎士団と教団の戦いに巻き込まれる
教団は世界を楽園に変える為、極端な手段をとる困った人たち
それを抑止するために戦うのが騎士団という構図になっています
ヒロイン達は全員騎士団の最高戦力である騎士で
成深は騎士にとって力を増強させる切り札的な存在です
騎士の最高峰の剣である「ゲオルギウス」に覚醒した成深の妹分の「小花川ゆり」含め
教団の野望をくじくために(主にヒロインが)がんばるぞーというお話です
ゲームの中心は「聖寵」といわれるえちぃパートです
公式HPにも体験版にも書かれていないモノのなかなか独特なシステムとなっています
ゲーム本編では、このえちぃパートと日常パートを交互に数回繰り返しながら
一定の回数をこなした後に、その結果によってルートが分岐するようになっています
このえちぃパートは、ただ選択肢を選ぶだけではなく、マップを使ったちょっと風変わりな
モノとなっています、軽く制約条件もあるため、最初は面食らうかも知れません
そのマップがこちらになります、マップの3隅にそれぞれヒロインがいて
そこから中心へ向かって○と線が枝分かれしながら延びています
イメージ的にマリ○ワールドのステージセレクト画面を意識していただければ
わかりやすいかなと、わかりにくいかな、ジェネレーションギャップかな
「○」がプレイ内容であり、それをプレイすることで新たに線が延び、プレイが追加されます
ぐにょぐにょと線が引かれているモノの、要はツリーダイアグラムや分岐表と同じです
このマップの使い方が結構面白く
そこに何気なく描かれたオブジェがプレイ内容に関係したりします
例えば、プールのオブジェ近くのプレイを選ぶと水着のプレイ
電車のオブジェ近くのプレイを選ぶと電車でのプレイと言ったように
内容がオブジェクトに反映されており、最初の頃は結構楽しめます
また、○が中心に向かって進んでいっているのが解ると思いますが
これがヒロイン同士隣り合う位置に来ると、複数人プレイが可能になります
中心のケーキに集めることが出来れば4人プレイまで見ることが出来ます
逆に意識しないで選択するとこれらのプレイを見ることは出来ません
これは、無味乾燥な選択肢を使われるよりは遊び心があって良いかなと思いました
ちなみに、マップはかなりズームアウトしてますが、勿論、ズームインできます
ヒロインにはレベルと体力とグノーシスが設定されています
グノーシスだけ聞き慣れない言葉かも知れませんが、経験値と置き換えてください
各プレイにそれぞれ消費体力と獲得グノーシスが設定されています
規定のグノーシスを獲得するとレベルアップし、体力が増加します
これにより、より激しいプレイが可能になっていくというわけです
体力の回復は1ターン放置による自然回復か、休憩による完全回復があります
自然回復は、えちぃに選ばれなかったヒロインが最大HPから割合分回復します
具体的には、ゆり:50%、千鶴:100%、イングリッド:10%となっています
休憩は1ターンを消費して、全員の体力を回復するためのコマンドです
見れば解るとおりイングリッドのためにあるようなコマンドになっています
ターンは、1回行動を起こす毎に一つ増加していきます
特に注意勧告はないですが、このパートは20ターンまでです
20ターンまでに全てのプレイを見るのは勿論不可能で
回想を埋めるには効率よく行ったとしても複数回のプレイが必要です
また、16ターンまでに全員のレベルを3以上、20ターン(聖寵パート終了)までに
誰か1人をLv5にしなければ強制的にバッドエンドにされてしまいます
このように、思った以上に自由がききません
中には複数人によるプレイもありますが、これを見るのはかなり計算が必要です
特に4人プレイはほとんど無駄なことをする暇がなかったと思います
さらにはノーヒントでは到達が困難であるという、おまけまで付いています
特にこだわりがないなら、攻略サイトなどを除いた方が良いと思うレベルです
更に言えば、特殊なえちぃを見る場合ほとんどBADルート前提となっています
システム的には面白いと思ったのですが、思った以上に制限事項が多くて
一部のプレイを狙って出すのが非常に難しくなっている気がします
正直、4人プレイはヒントなしで到達するのは、厳しいモノがあります
ゲーム性があるのは良いことですが、即物的なものを求めるゲームで
こういう難しさは結構厳しいかなと思ったりしました
システム周りはLittlewitchと変わらないと思います
特筆すべき事項は「AUTO」モードだけでしょう
AUTOの速度が1倍から2倍刻みで32倍まで変えることが出来ます
読むのが早い人には、クリックの手間が省けて良い機能ではないかと
32倍となると馬鹿早く思われるかも知れませんが、ウェイトがあるのか
普通に文章を認識する程度には見えます、頭に記憶しきれないですが
よって、速読とか出来る人は32倍でもあり出はないのかなと思います
個人的には4倍と8倍が読むペースにあってました、便利な機能です
ただ、他のシステムと同じつもりで一度AUTOキーを押して、解除しようとしたとき
再び押すと解除されず、オートの速度が増やすという、誤爆を負う可能性があります
なれてしまえばなんて事はないのですけど、最初の頃は決行します
【えちぃ】
侮っていたのですが、十分すぎるほどの内容であると思います
回数も多いことはさることながら、プレイ内容も結構マニアックなモノが多いです
端から見れば間違いなくこれは○○だろうというものもあったりします
代わりに奉仕や前戯の類のプレイは少ないかなと思いました
1プレイ毎の濃さとなるとピンキリありますけど少し薄目かなと思います
この絵柄で変にねちっこい文章を書かれても困ると言えば困るのですけど
それでも、下手な純愛ゲーに毛が生えた程度と思っていたので十分すぎます
主人公が教師という身分ながら非常に変態で、がんばってくれます
3人プレイと4人プレイも一通りあります、サブキャラはおまけ程度にあります
えちぃ目的としては、だいたいの部分はカバーできていると思います
えちぃで、主人公の顔が良く出てくるので苦手な方は注意が必要です
時々メガネが光を反射して、非常に危うい絵柄になっていることもあります
絵だけ見せられて○○ゲーですと言われても信じてしまいそうになります
【シナリオ】
王道ですね、戦うヒロインモノというところで主人公が一歩後ろにいます
期待する人はいないでしょうが燃える展開はあまりないかなと思います
仲間とか、家族とか、絆とかその辺りが中心に語られます
戦闘はあるモノの敵は全く同じ容姿をしたモブ1体と個別のボスぐらい
戦いは、勝てる敵にはあっさり勝って、勝てない敵にはあっさり負ける
駆け引きを見るようなお話では当然ありません、こちらの期待はなしで
シナリオではこちらが追いつめられて、最終決戦として盛り上がっているモノの
プレイしている分にはあまりその緊張感が伝わってきませんでした
敵サイドの話、味方サイドの話はまんべんなくされているのですけども
両サイドが激しくぶつかり合う描写がないのが原因ではないかなと思います
教団と戦っていると言うよりマクシミリアン等の個人と戦っているような
何度も敗走するモノの、それと言葉だけで、危機をあおられても弱いなと思いました
基本的に、雰囲気を楽しむためのモノなのでしょうね
戦闘をするためにえちぃをするって言うよりも、えちぃの為に戦闘がある
と言う認識がこの作品では正しいような気がします
明日に時間があれば個別についても少し語ってみようかなと思います


