
やっぱりキャラ別感想は結構無理だと思います
キャラごとにレビューしやすい作品とそうでない作品ってあるんですよね
プリマステラとカンパネラは間違いなく後者
そんな言い訳があふれつつも取りあえず全体的な感想に行きたいと思います
探索パートや戦闘パートについては非常に評価に困るところ
探索パートは2週目以降は煩わしさの方がまず先にきますし
戦闘は一部、ちびキャラの動きを愛でるものであるものの
試みとして成功しているか?と言えば微妙なところですね
戦闘側はおそらく下手な戦闘描写やむだなエフェクトの評判が悪かった
はぴねすの反省があってのことなのでしょうけどもね
取りあえず、プレイ○ィアのソフトみたいな、子供向けアプリケーションの
ミニゲームのような行為を何度もさせられるのは微妙な感じですな
実験段階の部分が多々あると思うので、今後に期待したいところです
シナリオは所感の時や体験版でも感じていたことなんですけど
今回のシナリオらイータの癖がもろに出てしまっています、善し悪しはともかく
主人公だけでなくヒロイン同士でお互いの良いところをほめまくります
雰囲気としてそういう分かり合う描写があってもいいともうのですけど
それが全キャラというのは流石に疲れてしまうことこの上なく
また、その良いところをキャラの台詞で地の文で全て説明してしまっているため
何ともいえないもにゃもにゃとした気分になります
さらに言えば、この二つは相乗効果を持ってパワーアップしているような気もしますね
この状態がシナリオの構成といいますか流れにもある程度影響を与えています
多くの場合、お互い話のわかる人間で構成されているため
悪とか敵という概念が非常に弱く、話し合いで決着をつける流れが多いです
強大な敵を倒すとか、純粋な悪をどうにかするとかそういったカタルシスを
求める人には合わない流れかなと思います、期待する人はいないでしょうが
また、お互いが賢明すぎるため人間のどろどろした部分を期待するのも酷です
全体を見れば安定して悪くないけど、攻めのない印象の弱いシナリオになってます
シナリオの尺も微妙に長くなっているため平坦さに感じるというのもあるかもしれません
物語の起伏を期待する類の作品ではないと何度も忠告をしておきます
この作品に求められるのはキャラの萌えであってシナリオじゃないというのが
結論といいますか極論でしょう、今回のライターの性質による問題をのぞけば
この作品のキャラ萌えとイチャラブを阻害するような要素はないと思われ
それを楽しむ上では十二分な環境が用意されていると思います
そちらを期待している方はお気に入りのキャラを楽しめるのではないでしょうか
恋愛面だけピックアップすれば基本的な流れはハーレム状態→イチャラブ状態
最初から好感度高い流れですけど個別でさらにパワーアップします
ファンタジー的な要素を持つため「転」の部分が世界の問題になってしまうため
人間関係でヘタレてしまうという流れありません、ずっとラブラブです
なかでも特にカリーナさんはもう好きにしてくださいって感じです、イエイ
ういんどみるお得意の甘い展開を期待する方は十分期待して良いかと
エロは本編で各キャラ2回、おまけで1回という感じになっています
1回の尺は長く2回戦当たり前と、この辺りはいつも通りですね
サブキャラのトルティア姉妹とニナは1回ずつ
物足りない場合はFDに期待してくださいということでしょう
しかし、サブキャラもある程度本作でカバーされてしまったので
FDはどのような路線(キャラ)で攻めてくるのでしょうかね?
個人的には左の子を希望します
閑話休題、サブキャラ含めほとんどのキャラが気に入ったのですが
個人的にはチェルシーとカリーナとリトス辺りがお気に入りですね
チェルシーとカリーナはデフォルメ絵がとても良い仕事をしています
惚れる動機がデフォルメキャラにある気がしますが気のせいです
ナチュラルにデフォルメ絵をまぜてくる演出は良いなぁと思います
立ち絵が上手く使われているゲームはお気に入りになりやすいです
あ、蛇足かもしれませんがツンデレはゴーレムのことです
個人的な好みはその辺りで置いておいて
ヒロインは期待を大きく裏切るような造形にはなっていません
「実は……」的なキャラがおらず逆にサプライズ分は弱いと思いますが
ストレスなく遊ぶという意味ではこういう方が正解でしょうね
■まとめ
ういんどみるのイチャラブ路線っていうのは
ある程度「はぴねす!りらっくす」の時点で完成されているのでしょうね
そういう意味ではカンパネラとはぴねすの差というのは
極論で言えばキャラの好みとライターが肌に合うかの差でしかないわけです
この作品は「はぴねす!」や「ツナガル☆バングル」におけるユーザーの要望を
しっかりとくみ取られ確実に進化している作品といえると思うのですが
しかし、この源流である「はぴねす!」とどちらが良いかと聞かれると
「祝福のカンパネラ」と間違いなく答えられるほど作品の魅力に差はないのです
祝福のカンパネラは非常にまじめに作られた良い作品だと思うのですが
そのまじめさ故にある意味定型化し同社の他作品と差別化を図るのが難しいのです
そういう状態に陥っている企業として「アトリエかぐや」が思い浮かぶのですが
ある意味、一定以上のクオリティをもつ作品を放てるメーカーの宿命ですね
今後、ういんどみるがどのような形で今までと差別化を図るのか
はたまた、一部のめーかーのように「いつもの」で語られる安定株になるのか
少々今後の動向が気になる、今年中に出るとしている次回作に期待しておきます
FDかなきうさ氏のラインですかね……もう一度「魔法とHの関係」みたいなの欲しいな
関係ないけど、かぐやってよほど奇抜な作品出さない限り「いつものかぐや」扱いだよね
![]() | 祝福のカンパネラ 初回限定版 (2009/01/30) Windows 商品詳細を見る |


