
【あらすじ】
勇者の末裔である「エリック」は旅の途中で仲間になった「サラ」と「ミア」と共に
魔王に挑むも敗北してしまい、レベルだけでなく記憶も奪われて散り散りにされてしまう
なんとか記憶を取り戻したエリックは魔王の再戦を心に誓い再び旅に出る
道中で魔王とエリックの娘を自称する「レディム」と出会い、一緒に冒険をすることになり
純粋なレディムの行動や、自分を生かした魔王の理由などに疑問を覚えていくことになる
今回は街ではなく世界を舞台にして、レベルを上げて魔王に挑んでいくことになります
大幅に広くなり街も10種類と増え、ほとんどの街にテーマの違う風俗店が存在します
Hシーンもゲーム部分も大幅にボリュームアップした、中編~長編のRPGとなっています
以下、ネタバレを含む感想です
【ゲーム】
非常にオーソドックスなスタイルのJRPGになっています
魔物を倒して、お金や経験値を稼ぎレベルアップと武器防具の充実を図ります
相変わらずさくさくとレベルが上がっていくのですが、レベルのMAXは99となっており
前作のようにある程度進めるとあっさりレベルがカンストしてしまうことはないです
レベルアップ時に入るステータスポイントとスキルポイントを振り分けてキャラを強化
ステータスは20刻みで振り分ける毎にボーナスが入り、これを目標に育成するのが基本
今回は仲間にもボーナスがあるため、十分にレベルを上げれば仲間も十二分に戦力です
しっかりと育てれば、その分応えてくれるため、育成にやりがいが生まれました
また転職のシステムが登場、キャラクターをある程度傾向の違うタイプに育成可能です
強力なスキルも増えて、戦略のバリエーションが増え、懐が非常に深くなりました
街やダンジョンを移動する際は、フィールド間を歩いて移動することになります
なかなか広いマップとなっており、ある程度情報がないと迷う場所すら存在します
一部地域を除くと序盤から好きに移動できるため、攻略順などは自由になっています
敵の強力な地域は育成しておかないと手も足も出ない為、ある程度制限はありますが
一応フィールドは草むらや砂漠を歩かないかぎりはエンカウントしない様になっており
そこを避ければ戦闘なしに移動することは出来ます(一部避けられない部分はあります)
やりこみ要素も充実しており、クリア後のコンテンツが複数用意されているなど
クリアが最終目標ではなくアイテム収集やダンジョン攻略など長く遊べるようになっており
実績によってそのやり混み具合が確認できるようになっています
Hシーンも負けずにボリュームアップしており、10ある街のうち9つにそれぞれ施設があり
基本的に2人の嬢がプレイヤーを待っています、嬢は一人につき2種類のプレイがあります
施設ごとに、足、人外、ローション、黒スト、ふたなり等とテーマが大きく分かれています
と1作目、2作目と着実にボリュームアップとパワーアップをした作品となっています
【問題点】
と、順調にボリュームアップしている本作なのですが、それ故に起きる問題が幾つか
■戦闘面
戦闘は相変わらず主人公以外自動、連携を考えず思い思いに全力で行動をしてくれます
連携しない例としては、1人が毒にかかると2人が同時に解毒魔法を唱えてしまう
2人が毒にかかった場合も、並び順を優先順位に同じ相手に解毒魔法を唱えてしまう
回復も同様で、主人公が操作できないだけでなく、AI間でも連携を取ることはしません
お世辞にも仲が良いと言えないパーティですが、それを完全再現しています
全力というのは、相手がどんな雑魚だろうと使用できる最大の攻撃を選択するものです
相手が複数なら最も威力の高い全体の攻撃魔法、単体なら最強の単体魔法で攻撃します
学習もしません、盗むが通じない相手に毎回盗むを行います、失敗後はしませんが
次の戦闘で同じ敵と出会うとまず盗もうとします、完全に死に行動になっています
相手の属性も考えません効かない相手でも、威力が高い魔法を優先してぶっ放します
盗賊のスキルに毒の刃というものがあり、一部の敵にとっては回復となります
しかし、この技は使用後のディレイもなく毎ターン使用することができる技です
盗賊の最大火力技のために、盗賊は相手が回復する毒の刃を使用し続けてしまいます
技の止め時はMPが切れた時です、それ以外に使用しない理由は特にありません
回復はおそらくHP50%以下が条件です、攻撃力の高い敵が相手なので慎重に80%を保つ
といった行動は期待しすぎです、一応はあるスキルである程度緩和可能なのですけども
と、とにかく全力で個人の思い思いに動くので、それを制限して上手く回すのが基本です
スキルの使用制限はできるので外れスキルは封印すると使うことはないですし
雑魚戦には強力すぎるスキルもあらかじめ封印しておけば乱発を防ぐことができます
終盤はMPも高くなるため、自動回復スキルと合わせれば連発されても困らなくできます
回復も回復+補助効果を持つ魔法があり、これをセットしておけばすぐ使用します
など回避策はあり、個性あるメンバーを上手く制御するのが勇者末裔の力の見せ所です
多分違うのですが、そうするのが、このゲームをスムーズに進めるポイントになります
因みに、戦闘の入力は主人公だけしか無いため、非常に退屈に感じる場面が多いです
Aキーを押すと高速化できるので、テンポが悪いと思ったら使用するのもありでしょう
そもそも、戦闘は普通のモンスターとの殴り合いなので、目新しさ皆無なのですよね
■フィールドと街とダンジョン
1作目でちょろっと言及したのですが、この作品はROをベースにしていると思われます
今回のマジックタワーがもろで、ボスやダンジョン構成などそのままという感じです
フィールドもついたことでそのRO感はましました、まともな移動手段がありません
テレポートなどの魔法は記憶した場所に移動することができるのみとなります
馬車を使うことで移動できますが、何かと物入りのゲームでお金がたくさん取られます
一部には馬車で行けない場所もあり、特定の街からのみ行ける場所ばかりになっています
武器防具は町ごとにシリーズが決まっており、レディムの武器はかなり進めないとダメです
とある街には殆どの武器防具がそろうもののそこに行けるのはかなり進んでからになります
あれが許されるのは、同じ狩場で長く居座ることになるMMORPGの特性ゆえだと思うのですが
ダンジョンに行く場合はかなり歩くものが結構あります
一部はわかりにく位置にあります、攻略情報にある氷の洞窟はどこにあるか私は知りません
行かなくてもクリアできるのが幸いです、最もこの作品はダンジョン攻略の必然性は薄く
レベルアップに必要な敵の手頃なのがそれぞれダンジョンにいるから向かうという理由です
まあ、これもある意味ROの狩場的なイメージを持てば良いのでしょうが、普通のRPGですよ
序盤は街と街の移動だけで数分取られるという非常にバカバカしい感じになっています
草むら以外は戦闘にならないので、避けつつやるのですが、それも含めて非常に手間です
フィールドを移動して街を時間かけて往復する楽しみというのは見いだせませんでした
■レベルドレイン要素
今回の一番のネックな部分です、今回レベルドレインされる理由は特に無いです
ゲーム中一度も店に寄らずともクリア可能となっています、実績がある程度ですね
それがないとメインイベントのヒロインとボスの敗北シーンがあるぐらいになります
これらはレベルドレイン要素もない、普通の受け~ソフトMのプレイとなっています
もちろんレベルを払って快楽を得るプレイは健在であり、無いわけではないですし
プレイはバリエーションも増え、声の演出もあり実用度は高いかと思われます
ただ、今回は長丁場かつ戦闘の難易度も高めで、レベルを上げるのに時間がかかります
前作のようにラスダン付近でパワーレベリングすれば簡単にカンストとは行きません
私のプレイでは全くドレインされなかった主人公がラスダンでようやく99になった程度
転職をした仲間は80ぐらいというのが現状で、おいそれてレベルを差し出す事ができません
隠しダンジョンぐらいの稼ぎがないとレベルアップを手軽にすることは出来ません
特に敵が強くなり、事故死も増えた本作では、パワーレベリングにも工夫が必要です
と、システム上あまりドレインされる理由はなく、仕様上あまりドレインされたくない
というHシーンが本当に横道の回収要素となってしまった印象があります
ちなみに今回もLv98を奪うキャラが一人だけいます、回収に数時間かかります
【個人的な攻略メモ】
■主人公
勇者のままで最後まで通用する戦力がある
一次職のみなので、パッシブ重視にするのが使いやすいかなと思います
特に武器を選ばずダブルアタックを使用できるようになるのは強力かと思います
回復を覚えるといざというとき便利ですが、今回はレディムがいるため優先順位低め
立場上壁役になることが多いので、戦士タイプで最初は育てるのがいよかと
■レディム
素直に回復役として育てると便利、聖域、蘇生を最高レベルまで上げると安定します
魔力と防御と速さを上げればあとはなんとでもなり、安定度がドカンと増します
修行僧ルートは多分火力も確保できるのですが、聖域などにはかえられないかと
■ミア
錬金師になるより、魔法使いのほうが強かった気もしますが、体力がもたないので
壁役として使うのが一番かなと、斧を持たせて攻撃力を上げて殴ってもらいましょう
体当たりはそこそこ使える全体攻撃で、全体も使える物理アタッカーになります
ホムンクルスもあるのですが、使用できる前提条件が終盤にならないと揃わない
というやりこみ向けの技になっているので、詳しくは調べていません、多分強いです
■サラ
素直に魔術師ルートですかね、悪者も悪く無いですが、魔法の火力には変えられず
今回はMPがかなり上がるのと、自動回復もあるので、最大火力ぶっぱでも問題なし
ディレイの概念だけは覚えておかないと厳しいので、複数の魔法を用意しましょう
■インペリアルトパーズ
魔物の村を出てすぐの燃えるゾンビで稼ぎついでに集めるのが楽かと思います
仕様上そんなに必要ないので3つあるいは4つ確保できれば十分かと思います
■Aキー
戦闘や移動を高速化できます、後半ずっと使ってました、攻略が早くなります
【Hシーン】
娼館の相手が22人おり、各2プレイずつの44シーン
メインストーリーがヒロインが2シーンずつ、ラスボスが2シーン、コハタが1シーン
の合計53シーンとなります、DL数に応じてアップデートでシーンが増えるようです
傾向はどれも、女性上位、プレイ的な濃さは受け~ソフトMというところです
内容は手、足、胸、口、赤ちゃんプレイ、授乳+手、黒スト、ふたなり、しっぽ、人外
ふたなりや尻尾による搾精や体内で消化などマニアックなプレイもいくつかあります
今回の相手はこちらを見下しているような相手は殆どおらず、優しい言葉が多いです
優しく搾り取られるのが好きな人には良いかなと思われる構成となっています
本気で落としに来てるのはラスボスとコハタぐらいです、落とされたい方には不満かも
本番行為もあります、因みに本番イコールゲームオーバーなのは作品の仕様です
シーンが凄く長いわけではないですが、どれも音声があるので、音声付きのソフトM作品
という視点でみれば大ボリュームの作品となっており、実用度は高いかと思います
娼館でのプレイはいつもの手段で簡単に見ることが出来ますが
メインストーリーの2シーン目とコハタのシーンはストーリー終盤でようやく見れます
コレを見るには結局ガチでプレイする必要が有るため、なかなかに時間がかかります
【まとめ】
あらゆる意味でボリュームアップした作品となっています、それが良くも悪くもです
間違いなくHシーンもパワーアップしているのですが、プレイ中はRPGとしての面が勝ち
ひたすらレベルアップして、仲間が自動のデフォ戦闘を繰り返すのみとなっています
前作からやりこみを推奨するきらいはあったため、要素された進化ではありますが
レベルドレインとしての要素を期待した身としては、作業感が大きく残る結果です
レベルドレインという名前ながらレベルドレインされるひつようが全く無いのは少々疑問
やるとゲームの進行が遅れるだけなので、終盤にいくまでやらないほうが良いという
禁欲的なプレイが要求されます、誘惑に負けてやるかやらないかのせめぎあいは
プレイヤーに委ねられた、と解釈できなくもないですが、正直いい印象はないです
とはいえ、シーン自体の良さは過去作品でも随一になっているかと思います
バリエーションも豊かでボリュームも有り、ボイスもありと非常に豪華なものです
プレイはラスボス含めて全体的に相手が優しいので、全体的にソフトな印象です
そういう甘々でソフトなプレイが好きな人には特におすすめできるかなと思います
ということで、ノーマルなRPGの側面とHシーンの側面両方で非常に充実した作品です
どちらを求めるか、あるいは両方求めるかで印象が大きく変わってくる部分があるかなと
個人的にデフォ戦闘で延々とレベリングさせられるゲーム性はあいませんでしたけど
Hシーンは非常気に入っており、そちら方面ではかなり満足することが出来ました
ゲーム部分も楽しめれば長くより深く楽しめる作品ではあると思いますので
そういうゲームが好きならどうぞという感じです、多少難易度は高めなので
得意でない人はきついかもしれませんが、バランス自体は悪く無いと思います
なにかと欲張りな作品で、あれもこれも頑張った作品という感じです
それが良くも悪くもという感じですね、最悪Hシーンだけでもそこそこ元は取れるかと


