
【概要】
ハンターの資格を持つ主人公「アレス(名前変更可能)」は自分に才能が無いと思っており
淫魔と戦う、淫魔の力を宿した自動人形「従魔」の技師の手伝いとして日々を過ごしていた
しかし、淫魔ハンターの夢は捨てきれず、踏ん切りをつけるためにと近場にある遺跡を探索
偶然が重なり一つのボディに2つの人格を宿した特殊な従魔「黒」と「白」を見つける
なし崩し的に彼女らのマスターとなってしまったアレスは、初の実戦で上級淫魔を退ける
淫魔ハンターなら誰もが羨む従魔のマスターとなり、上級淫魔を退けたことで自信を得た
アレスは、再度淫魔ハンターとして歩み始め、従魔と共に世界を旅していくことになる……
淫魔ハンターとなりバトルファックで淫魔と戦うお馴染みの「淫魔の~」シリーズの7作目
「淫魔の~」シリーズということで性的な行為による鑑賞しか受け付けない「淫魔」が相手
ということで、倒す為には淫魔ハンターでバトルファックだ、というお馴染みの内容です
今作はストーリーが簡素で、最初のあらすじを除けば、バックストーリー等はあるものの
最終目的はあるが好きに世界を回るというノリになっています(そういうアナウンスがある)
各エピソードで語られていた設定が最後に収束する部分などがあるのですけども
主要キャラは主人公と従魔2人でキャラ同士のドラマやイベントなどは殆どありません
とにかく難しく考えず、淫魔を狩っていけば、淫魔女王の元にたどり着く感じです
バトルシステムは前作の「淫魔の遊戯」に「淫魔の加護」のカード要素を加えたシステム
というところで、過去作をプレイしていれば馴染みやすい作品になっているかと思います
ただ、今回は育成や装備の部分が大きく変わっており、育成の幅が広がっています
反面煩雑になっている部分もあり、そこで好みが分かれそうな作品になるかと思われます
以下、長くなるので隠します
【ゲーム】
■フィールド
本作は広いフィールドを動き回りながらダンジョンや街へ移動することになります
建物内などはともかく街や森などの開放形のマップなどはフィールドと地続きであり
マップの切り替え処理などが(少なくとも表面上は)なくとにかく広いのが特徴です
地図の存在やマップ上に道や立て札などの補助機能があるため、街などは直ぐいけますし
主要なダンジョンや街にはブックマークが付き消費無しのアイテムで移動可能ですが
道から外れた場所にある魔物の巣にいる魔物を倒す任務などはそれなりに面倒になります
また、マップの広さに対して魔物がそこまで配置されているわけでもありませんので
稼ぎを行いたい場合は、意外とこの密度の低さが面倒な要素となるかもしれません
■バトル
今作は過去作の「淫魔の遊戯」のセミリアルタイムバトルを継承する感じです
味方は最大2人、敵は最大2人で2VS2のスピードやらノックバックやらで行動順を調整して
一方的になぶったり、なぶられたりするバトルです、画面の味方などもほぼ前作同様
胸、尻、膣の三属性(+通常の四属性?)に対して相手は弱点、通常、耐性が割り振られ
それは戦闘中その場で確認できるようになっています(調査する必要が無いです)
同じ部位ばかり攻めていると効果が下がるのは前作同様ですが、反撃はされないようです
代わりに、どの程度効きにくくなったかというのが解りにくくなっているのが難点です
今回は1人になってもステータスがプラスされません、前作便利すぎた反動でしょうか
基本的にどちらか従魔をつけて数で押すのが基本スタイルとなっています
但し、HPが0になると従魔が敵に周り、戦闘終了まで攻撃されるのは前作同様ですので
味方のHPに気をつけつつも、戦うというある程度のリスク管理が必要となっています
敵の攻撃が直接従魔に向くわけではない(レズっぽいのが不評だったのか)のですが
状態異常の堕落などになるとみるみる内にHPが減ってしまうので注意が必要です
仲間の切り替え控えは敵に回る前ならいつでも可能の為、手遅れになる前にしましょう
従魔のHPが減るメカニズムがわかりにくくなっているのが難点で、注意が必要です
主人公は4回HPが0になると敗北になりゲームオーバーになります
この回数は戦闘ごとにリセットされますが、一度0になると次は10%しかHPがないため
リカバリーしないとすぐやられます、基本的には一度もやられずに倒すのが理想です
今回は「淫魔の加護」にあった「交渉」があり、装備品「カード」の入手に必要です
交渉には相手の質問に回答するステップと相手に精かお金をあげるステップがあります
狙って作っているのでしょうが、いわゆるところの女●転生っぽい感じのアレです
質問の回答ですぐに目的のブツであるカードを貰えれば良いのですが
基本はその後のお金か精の提供で仲間になることが殆どとなっています
精を提供する場合は1回毎に1回出した事になります、1回で満足するとは限りません
4回出すとゲームオーバーですので、3回までに相手が満足しないと交渉は失敗です
その場で断ってもすでに3回出した状態で戦闘になり、非常に不利な状態になります
また、交渉に成功しても主人公のHPが酷いことになるので、リカバリーが大変です
お金はこのゲームがかなり入用なので使いドコロに悩むところではないかと思います
但し、それにより即敗北に繋がるようなことはないので、余裕があればこちらが良いかと
敗北した場合はお約束の敗北Hにつながります、通常と必殺などで細かく差分が存在します
カード破壊系などはやり方がわからないと一生お目にかかれない系のシーンも結構有ります
この辺りは回想部屋で簡単に確認できるので、割り切るのが吉な部分という気もします
■育成
一番のクセモノというべきか、今回のメインとなる部分です
どちらもレベルアップ時に増加するパラメータを予め決めておきます
主人公はこの割り振れるパラメータの最大値がレベルアップとともに増加していきます
レベルの初期化は直ぐにできますので、ある程度育てるとパラメータを振りなおして
レベル1から育成してステータスを上げていくというのが基本スタイルになります
但し、レベルで新しい技を覚えていくので、すぐに初期化するとなかなか覚えません
ステータスの振り分け値を含めてどのレベルでリセットするかがポイントになるでしょう
ちなみにLv99で振り分け値は40ですので8つあるパラメータを全て9には出来ません
その辺りの取捨選択も含めて重要なところになってくるかと思います
従魔はお金をつぎ込むことでパラメーター値を増やせます、レベルアップでは増えません
全てのパラメータに9をふる54まで増やすことも可能でそこまで手間にはなりません
とはいえ、ストーリー終盤で漸くもっていけるレベルなので、お手軽ではないですが
ひとまずお金の注ぎこむ先としては従魔のパラメーター拡張になるかなというところです
また、従魔は精力と気力(HPとMPみたいなもの)はレベルアップで増えることはないです
こちらは、交渉で手に入れたカードを装備することで増やしていくことが出来ます
結果的に精力は圧倒的に従魔、気力は圧倒的に主人公みたいな構図になるかと思います
装備は主人公の場合「カード」と「服」と「装飾品」の3つになります
「カード」は交渉で手に入れたカードを人形にすると主人公が装備できます
開放のスキルを覚えますが強力なものほどHPが減るという欠点があります
また、カードを変化させる前のカードのレアリティで減少量が増減します
装備枠は3つですが、HPの下がるリスクからあまり装備できない枠になっています
「服」はメインとなる防具で、多くのパラメータをプラスにすることが出来ます
「装飾品」は服よりパラメータの効果がマイルドですが特殊な能力が多く
また最大7個まで装備できますが、ベストの組み合わせを見つけるのは難しいです
従魔の場合はカードとコアのみとなっています
カードは9枚、コアは2つ装備可能です
コアは交渉で直接的に入るカードを指しています、精力と気力に影響します
カードは主人公同様ですが、主人公が装備できる「人形」以外のカードが対象です
基本は特技を増やすのがベターかなと思います、余裕ができれば開放というところ
カードは交渉でランクI~IVまでの4ランクに別れたカードを一度に複数枚もらえます
ランクが高いほどコアの性能が良く、従魔技師でカードを作ってもらった際に
装備する際のHPの減少量が少なくなります、要はⅣ以外はあまりうれしくないです
ただ、ランク4のカードを人数分必要な特技分とっているとキリがないのがネックです
交渉の成功率も含めて結構手間がかかって引っかかる部分かなと思います
手間という点で言えば主人公の装飾品、何でもかんでも装飾品扱いです
装備が多すぎて装備欄で選択するのが面倒ですし、どれが強いか選ぶ労力が凄いです
なんとなく終盤のアイテムが強いのがわかるので、それを使おうにもスクロールが面倒
大量にアイテムを用意するのはいつものことですが、今回は管理に手間が借り過ぎです
この辺りは、理しやすくするなり、アイテムを絞るなりして欲しいところでした
【Hシーン】
お馴染みの敗北Hシーンに、今回は罠にかかった場合のシーンが追加されました
前作がインプだけだった反動か、ザコについては全員シーンがあったりします
ザコは23種類
敗北は戦闘で敗北した時の3パターン、コア侵食による敗北の3パターン、
相手を追い詰めた時の交渉で選択が失敗した時の3パターンが最低でも存在します
これに加えザコは前戯と本番の2パターンで攻めてくるのザコ1体につき18パターン
イベントの選択失敗による4パターン、娼館によるシーン4パターンと大量にあります
ボスは11種類
ボスはイベントによる選択失敗と娼館がないので18パターンとなっており
ラスボスは3形態あるので27パターン、とあるボスはカードがないので12パターン
という感じで大量にあります、回想で数えていますが、条件的に見れないのがある気も
従魔2人はカードに近い扱いなので2シーン3パターンずつとなります
基本は前戯+本番となっており
前戯は擦り系で髪や尾を使ったシチュもあり、本番はたまに素股があるぐらいです
後はシチュ毎に大量に差分があるのが「淫魔の~」スタイルというところでしょうか
プレイは普通ですがHシーンでは相手が完全に有利で、絞りとってくるので
受けとかMより逆レイプ的なポジションというのはいつもどおりかと思います
【まとめ】
やはり最初は戸惑うものの慣れてくると楽しくなる作品というのは相変わらず
非常にやることがいっぱいある作品で、いろいろ手探りで遊ぶのが楽しかったです
ただ反面色々増えすぎて全体的に煩雑になっている部分がある気もしました
特にと感じるのが育成でして、育成にはなによりお金と経験値がいるのですけども
戦闘ばかりではカードが全くてにはいらないという状態になってしまいます
しかし、カードは一度交渉すると精力で払うと主人公が追いつめられるために
そのまま冒険が続けられないという欠点を持ちます、アイテムが有ればいいのですが
マップが広いことや、敵がそこまで密度が多く置かれていないという点を含めて
育成をするときは多少テンポが悪い面を感じるのは確かでした
カードもIV以外は使いにくいので、選別も含めて結構アイテムの収集を頑張る必要のある
ゲームになっておりました、ゲームとしてガッツリ遊ぶ分にはありですけども
お手軽に楽しみたいという点ではこの辺りは結構面倒な部分かなと思いました
後はアイテム、大量のアイテムが登場するのはシリーズの特徴ですけども
流石に装飾品でひとまとめされると選択するのも一苦労になってしまいます
シンプル化が狙いとみられるのですけど、これは逆効果になっている気がしました
ただ、やり込む分には育成の自由度もましてゲームとして面白くなったかなと
どこまでゲームとしてやれるものをこれ系に求めるかは別れるかと思いますけども
ということでこれでもかと大量の素材をぶち込まれたボリュームのある作品です
Hシーンもそこに引けを取らずのボリュームで、バランス面では不満はないです
しかし、ぶち込みすぎて結果的にお手軽にソベル感じではなくなっているのも確かで
微妙にライトなプレイヤーにはとっつきにくくなっている部分もあると感じました
ノってきたら楽しいのですが、ノるまでが結構大変な作品という感じです
ゲーム部分はそこそこRPGをしっかりと遊びたい人という感じでしょうか
面倒だと思うなら回想部屋はすぐ見られるものの、好みでどうぞというところですね


