伝統攻撃

でも、それって根本的に感想になっていませんよね?

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サクラノ詩 感想

【ブランドHP】

【概要】
起業家であり、虚業家であり、ペテン師という、非常に胡散臭い男であり
そして、それ以上に世界的に名の知れた芸術家でもある天才画家「草薙健一郎」
その息子である「草薙直哉」もまた幼少の頃、神童と持て囃された芸術家だった
しかし、今は筆を折っており、美術部に顔を出すも所属もせずに日々を過ごしていた

唯一の肉親であった健一郎が若くしてこの世を去り、孤独の身となった直哉は
トラブルもあり、なし崩し的に長い付き合いのある夏目家で世話になることに……
また、進級の時期に遠い昔に転校した御桜稟が、街に戻ってきて再会を果たすことに

稟の再会を機に筆を折ったはずの直哉は再び絵画の世界と向き合うことになっていく
そんな直哉を中心とした夏目家や弓張学園の人間関係の先に齎されるものとは?


【システム】
・画面は16:9
・キャラクタ別音声切り替えあり
・攻略制限あり

キャラ別音声はON/OFFでボリュームまでは個別で設定できません
シーンスキップなどの便利機能はないですね、分岐の選択肢は多めですので
やり直しを考えると共通の尺が長めで結構面倒かもしれません


【その他仕様とか】
ヒロインは一応6人でしょうか?個別の1シナリオとして4人で、一つは特殊な結末
もう一つは終盤のメインルートの脇道に軽い分岐が存在するという感じになっています
攻略制限が多く、段々と選択肢が増えていき、攻略できるヒロインが増えていきます



【雑感】
過去に筆を折りながらも、美術の世界から離れることが出来ない若者と桜の物語……
シナリオに制限があり、進めていくことであらかじめ隠されていた事実が明かされていく
物語全体に配置された謎と設定の回収がメインで恋愛モノとしての要素は弱い気もします
桜を中心として描かれる美術の世界の雰囲気を損なわない美しい空気の描写と
物語の終盤の展開までしっかりと練られた構成の巧さが本作のウリとなるのでしょうか
作品の雰囲気や空気に惹かれるなら、しっかりとひたれる作品となっているかと思います


以下、ネタバレを含む感想です




【ヒロイン】
■御桜稟
幼なじみにあたる女性、転校により弓張を離れていたが、街に戻ってきて再会を果たす
成績が全国レベルで見てもトップクラスという、優等生という言葉ではくくれない才媛
本人自体は冗談も通じる気さくな性格であり、すぐに周囲と打ち解けていくことになる
美術部に所属することになり、直哉の指導のもと優等生な作品を描くようになるが……

ヒロインとして攻略する分には、直哉が筆を折ったきっかけや吹の正体というところで
今後につながっていくシナリオの軽いネタ見せというか導入的な意味が強い気もします
基本的には、Hなことに興味津々で、その為か、一応全ヒロイン中最大のシーン数です
一つ気になるのは、作品を引っ張るポジションのはずなのに、立ち絵のバランスが悪い
……気がするところでしょうか、絵の特徴かもしれませんし、個人の好みの範囲ですが

稟自身は設定の幾つかがシナリオの肝となる部分に食い込んでいる部分があるのですけど
本人のシナリオとしては、直哉が右手を故障し稟が記憶を閉ざす事件の前後のみですし
それを無理に呼び起こされて、混乱するのをなだめるという定番の展開で収まるのは
以後のシナリオの活躍を考えると、少々薄味すぎる展開かなと思ったりもします

Vで記憶や絵の技術を取り戻す稟ですが、VIになるとラスボスの風格を見せます
そうなった稟を攻略する展開が続編にあるのかそれともただの狂言回しとなるのか
そもそも、作品と出会うのがいつになるのか、色々複雑な気持ちを抱かされる娘です


■鳥谷真琴
クラスメイトで弓張学園の美術部部長を務める苦労人、美術部に人一倍思い入れがあり
美術部の部長だけでなく、学費を稼ぐためバイトをしており、優秀な成績も収める
部活の勧誘に直哉を巻き込んだり強引な部分も見られるが、その実は気遣いの人ですね

鳥谷の親子問題と中村家の話が色々出てくる話になっており、ファンタジー成分は少なめ
個人的な都合で先にプレイしたので、この作品はこういう裏の家のゴタゴタを書くのかな
と思っていたのですが、ある意味間違っていないものの、実際の所は稟ルート含めて、
この作品の世界設定の説明みたいなのを2つに分けて行っているという印象もありますね
あまり深く掘り下げない分、ヒロインに割ける時間増えるという利点もあるのですけども

真琴と圭との関係が語られるのですが、圭自体が一時的に登場するものの基本はいませんし
全て真琴の中で解決する話となっていますので、他のルートとの関連度は浅めですかね
一応、ここで登場する恩田さんは、かなり後で登場するのですが、それぐらいな気もします


■氷川里奈
直哉の精神的妹を名乗る少し変わった性格の後輩であり、幼少の頃からの知り合い
何かとセクハラする同級生優美を連れて入部してくるが里奈は別に同性愛者ではない
エキセントリックな言動があるものの、優美のテンションで影に隠れている感もあり

過去の段階でとっくに惚れているという通り、恋愛するという描写は殆どありません
過去描写自体はかなり丁寧に書かれるのですがそれも、優美してんになりますしね
優美視点でなんかキザなことをして去っていく男の子がという感じになっています

稟ルートで筆を折った事件の直後ぐらいの出来事として描かれるわけですけども
草薙直哉の最後の作品としてを死の雰囲気をまとった里奈を救うために使った右手
という優美すら思わず認めてしまうような気障な展開ですので惚れるのも仕方なし

ただ、草薙直哉の最後の作品とはなかなか上手い言い方をしていますね
直哉本人にとってはそうなのでしょうという感じで、今後も引っ張る設定です
とは言え、直哉の告白後一番こじれる娘でもあります、これは惚れた腫れたの話でなく
優美との関係がかなり長く引っ張られなんだかんだと結ばれるまでは長い印象です

後、絵は不思議なもんでなんとなくわかってしまうって便利設定ですね……


■川内野優美
里奈と共に美術部に入部してきた後輩、レズビアンを自称しており女性にはセクハラ
更には際どい発言も多く、男にはすぐに手が出るというなかなか傍若無人なキャラです
親友である里奈への思いは本物ですが、最後のラインを超えることはしていない様子

直哉が攻略するわけではないので優美ルートというのは正しくないのですけども
もとより、III開始から里奈ルートに確定するまでは、里奈と優美視点が多くなっており
偶に、直哉視点が戻ってくる程度なので、あまりこちらに分岐しても違和感はないです
話自体はサラッと終わるのですが、幻想的な雰囲気としてはこちらの方が出ている印象

里奈ルートから千年桜が話に関わり伝承にまつわるお話もこのルートで描かれます
しかし、優美ルートでは結末を見ることができなくなっており、理由は雫でというところ

レズプレイとなるHシーンは1シーンだけあります、セクハラは優美がやたらしてましたが
付き合い以後は里奈が主導でHシーンも里奈がノリノリですね、過去のイニシアチブを
考えると自然な気もしますが、この普段とベッドの落差は定番でもありますね


■夏目雫
夏目家の次女、直哉とは別の学園に所属し、草薙葛佳という名の女優として活躍している
表情に乏しい部分があり感情が読みにくく、人付き合いはあまり得意ではない様子
但し、稟と直哉にはなついているように見える、また、吹とも面識があるようだが……

非常に思わせぶりな態度でいかにも何かあるヒロインとなっています
ある程度は予想できる通り、過去に直哉と稟ともあっており、吹の関係者でもあり
と、今までのシナリオのかなり重要な設定を握るヒロインという立位置になっています
実際の所、その部分を活かしての過去話を中心とした設定回収シナリオという印象で
シナリオの大半が過去話で締められており現代の描写自体はくっついてHする程度ですね

里奈にしてもそうですが、直哉との関係がほぼ過去で完了しているヒロインです
里奈の場合優美視点なりで結構こじれたりしたのですが、こちらは至ってシンプル
過去の濃密な時間と思わせぶりな発言が見られますが、上等な関係ではないような
あまり、互いに惹かれていくという感じではなく、最初から好感度高めな娘ですね

このシナリオは健一郎がある程度関わってきて、草薙家の親子の関係も描かれます
雫のためであり、健一郎のためでもある、直哉が描いた最後の作品ということで
里奈シナリオの最後とは何だったのかという議論は、後の話になるのでここは放置します

最初から詐欺師だ何だと言われていた、健一郎が熱いおっさんだと解るお話です
これがそのままクリア後のIVに繋がる感じでしょうかね、扱いの良いおっさんです


■夏目藍
夏目家の長女であり、弓張の現代国語の教師であり、一応美部の術顧問でもある
教師でありヒロイン中最年長であるが、一番背が低い可愛らしい女性
(因みにヒロイン5人中一番高いのが真琴の158と平均身長が低い作品だったりします)
家族を何よりも大切にしており、夏目家を守ることに非常に固執している節がある
草薙家の親子のことも大切に思っており、天涯孤独の身となった直哉を家に迎えてくれる

最後に攻略できるヒロイン?ということでいいのでしょうか、疲れた直哉を癒やす役
基本的にはスーパーヒーローと称される直哉が甘えられる唯一の女性でしょうか
甘える事で結ばれますが、優美ルートのような扱いとなり本確定なルートはないです
流石にVでのヒロイン力の高さ流石という感じで、素直に可愛い人なのですけども


■IV
草薙健一郎と水菜の物語ということで、健一郎が水菜を救ったりするお話です
ストレートに問題に立ち向かって多少強引ながらも、問題を解決していく印象
夏目家の設定の保管に必要であり、一応次のヒロインとなる藍の立場を紹介する
という意味もあるのでしょうか、とはいえ藍の立場は全ての時代に出てくるものの
どの問題にも(結果論ですが)深い位置に踏み込まずにいるという印象が強いですね

■V
IVからの続きですけど、藍ルートというにはあまりに扱いが少し弱い気もします
今までは取り敢えず無理に決まっている位で流されていたムーア展に向かうお話で
重要っぽい立位置ながらも個別で空気となっていた圭が大きな存在となります
圭の言葉と吹の接触によって、再び筆を取ることになる直哉の物語の結末は?

というところで、あとは、稟ルート以来の活躍を見せる長山香奈が印象的です
稟だと他と同じようにアッサリ終わる悪役だと思ったのですが、流石に立ち絵あり
ここでは、直哉と面白い関係になり、下手なヒロインより印象が強いです
真琴も結構重要な立位置のはずなのですけど、それよりも長山さんが印象深いです

終盤の展開については、色々思うところはありますが、散々フラグはあったので
VIに続くのか、ここで一つの物語の終わりとして締めるのかは好みでしょうか


■VI
稟が海外に飛び立ち時が過ぎ約十年、嘗てのヒロインはおらず、直哉は非常勤講師
陸上選手としての夢を怪我で終えた少女「咲崎桜子」が絵画の世界に興味を持つ

という形で、新たな面々が集い始まる物語の導入という形なのですけど
全て語られることはなく、かつて美術部と作り上げた「櫻達の足跡」の落書き事件
それを受けて直哉や桜子が取る行動は?という形でIIの再現的な話になります
かつては明石の言動に納得の行かなかった直哉が、その意味を理解し長山を説き伏せる
と、なにか吹っ切れたように周囲と接するようになる直哉の姿が印象的ですね

Vと同じく酔いつぶれたところで、藍の前で弱味を見せるのも重ねた部分でしょうか
こちらは突然の幸福についての話があり、多少戸惑った部分ではありました

最後は、夢と思った藍が帰ってきており、正式雇用されたというあっさりした結び
これからを予感させつつも、特にコレ以上語る事はできても語る必要もないのかなと
ラスボス然と作品を見つめた稟がいますけど、特に回収する必要ない気もしますし
そんな、続編の可能性を匂わせつつも、良くある手法程度に見られる展開でして
これはこれで一つのエピローグとしては、ありなのかなと思うお話になっていました

ところで、この時の藍先生の年齢って……


【Hシーン】
・御桜稟:4
・鳥谷真琴:2
・氷川里奈:2
・里奈+優美(女性同士):1
・夏目雫:4
・夏目藍:1

稟と雫が4シーンと多めで、ほかは1、2シーンとなっています
妙に野外のシーンが多い以外は、普通、巨乳の2人は胸でするシーンがあるていど
それ以外は比較的ノーマル、女性同士しっかりやることをやるシーンはありますけど
多少、稟と雫に力が入っている程度で基本的には、抜きとしては弱いかと思います


【まとめ】
非常に雰囲気の良い、丁寧にまとめられた作品となっていたというのが第一印象

正直な話、共通までは結構ノリが合わない部分が多々あった作品でしたが
個別では無駄が極力省かれており長いながらも、最後までしっかりと読めました
芸術の世界がテーマということで、その作風の雰囲気にあったテキストが印象的で
最後まで雰囲気を損なわれずに、印象からずれること無く楽しめました

文学作品やらと絡めた部分についてはあまり詳しくないので引用についてはノーコメント
あと、個人的な話として理系方向に進んだので、一介の学生が文学の一部引用を行って
何とかの作品の一節ですねみたい指摘をするのかなと疑問に思う部分もあったりして
どこか自分の中では、多少なりとも引っかかる部分もあるには、些細な事ですね

一応メインに絡む赤ずきんとか幸福な王子については本編との繋がりはなんとなく読め
その辺り丁寧すぎるほど解説があったので、困ることはなかったのは幸いでした

ヒロインとしては真琴か藍がお気に入り、比較的、本編から切り離された人たちなので
ヒロインとしての描写が比較的解りやすく描かれていたのがおそらくポイントです
後者は実際の所ヒロインとしては微妙な扱いですし、あまりヒロインの可愛さとか
萌えとかで売る作品でないのは確かですね、キャラ自体の魅力あると思うのですが

幸福な王子の話から始まるV以降の草薙直哉の物語については色々と評価の難しい所
直哉の挫折と復活の物語としてはVIは少々焦らしすぎた感じがなくもないです
話としてはある程度続きを語れる要素があるものの、これはこれで完結してるかなと
ただ、圭の死を乗り越えるというには逆に物語としては終盤も終盤過ぎて
復活までにあっけなさを感じる部分があるのも確かですね、ゲーム内時間は長いですが

そんな思うところはあるものの、長いお話しながらも飽きずに最後まで読めましたし
雰囲気を壊さず、序盤から色々しこまれたお話の中でしっかりと設定が回収される
丁寧な仕事は流石に長い間沈黙を保ってきた作品だけあるのかなと思わされました

作品の雰囲気が損なわれずに、丁寧に書かれた作品ということで
雰囲気が合えば問題なくこの世界にひたれるようになっているかなと思います
変に構えて難しいこと考えず、なんか雰囲気良さそうって感じで楽しめるかなと
難しいことについてはそっちの造詣が深い方に任せて、そうまとめておきます

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