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伝統攻撃

でも、それって根本的に感想になっていませんよね?

塔の下のエクセルキトゥス 感想

【ブランドHP】アストロノーツ

就職を近くに控えた学生だった「立花祐樹」は突然光に襲われ気づけば知らない場所にいた
話を聞くと「クロエ・オーディアル」の追試験によって偶々召喚されてしまったのだという
しかし、召喚したものを直ぐ元の世界に戻すことは出来ず1年はこの世界に留まる必要がある

仕方なく祐樹は巨大な塔「ヴェルヴァレム」に存在する冒険者を育成する学園の学生となり
祐樹を召喚したクロエを中心とする落ちこぼれパーティのサポート役を担うことになる

祐樹という司令塔の登場により、それぞれの実力が発揮され、力をつけていくクロエ達
他の問題児たちも引き受けることになりながらも徐々に頭角を現していくことになる
果たして、祐樹率いるパーティは無事に学園を卒業することができるのであろうか?


【システム】
・画面は16:9
・キャラクタ別の音声設定あり

基本はゲームパートが中心なのでスキップ系などは充実していません


【ゲーム】
基本はADV画面によってお話が進んでいきますが
シナリオの区切りで、アイテムの購入や個別のイベントが閲覧できるメインメニュー
ダンジョンを探索してバトルで目的地を倒していく探索(RPG?)パートが登場します

RPGパートは基本的にウルスラグナのシステムを踏襲しつつ、少し変化が加えられています

MAPは前作の斜め視点から素直な見下ろし視点に変更されそう探しやすくなりました
ただ、MAPは単純化されており、仕掛けも、遠回りさせるための扉を開けるスイッチと
あるのはわかっているけどクリックするまで位置がわからない解らない程度の隠し扉
宝箱たま混ざっているモンスターを召喚させるトラップとバリエーションに乏しいです

マップも常に塔ということで一貫性を持たせるためか、スキンも変わりがない感じで
全体的に探索することの単調さが目立つものとなっています、宝箱も正直ごみばかりです
探索しやすくなったのはいいですが、探索する楽しみは全く無いものとなっています

マップ中には火の玉のシンボルがあり、接触すると敵との戦闘となります
戦闘は基本はウルスラグナのフォーマットをベースにしつつ、ルールを単純化しています
リーダーを3人の取り巻きで守り、取り巻きを倒して生じた穴からリーダーを倒す

という点では一緒ですが、召喚コストの概念がなくなり、好きなキャラが並べられます
魔力(マナ)の概念はあるものの、特技と魔法トラップの使用にすべて費やすことが可能で
結果的には、コストを使って高火力で相手リーダーを即効で根絶やしにするという
非常に大味で、スピード感のある戦闘になっています、因みにこちらが絶対先制です

RPGとしての側面を持たせる為の措置であるとみられますが、人によっては単純過ぎ
少なくとも特殊なカードを駆使して、幅のある攻略を望んでいた方には厳しい出来でしょう


【その他仕様とか】
シナリオは1本道でエンディングの分岐などもありません、誰エンドというのが無いです
メインメニューに登場するイベントを全て閲覧すれば回想モードは埋まるようになります
よって、どこかの戦闘でわざと負けるなどの回収のためのプレイが不要となっています
但し、1.01のパッチを当てないとクロエの最終イベントが見れないという罠があります

クリア後にエクストラ解放、ゲームパートを攻略すると複数プレイを見ることが出来ます
因みに、この複数プレイを一通り見るとそのままエクストラが終わるという唐突な仕様
もう少し上手いおわらせ方があるのではと思うのですが、急造された感じが強いですね


【雑感】
ウルスラグナのシステムを利用してハーレム路線のファンタジー作品というところ
相変わらずHシーンやヒロインの数などを見るとボリュームはあるのですけれども
結構、端折られた部分も多く、急造の作品に見えてしまうのはきのせいでしょうか

ウルスラグナよりシステムが単純化されており、手軽に遊べる部分はあるのですが
ここまでシンプルならこのシステムにこだわらないほうが良かったのではという部分も
単調でもゲームをあったほうがいいと思うか、無いほうがいいと思うかが分かれ目

ヒロイン自体は可愛く描かれてますし、Hシーンも濃さ回数とかなりのものですので
ファンタジー世界で可愛いヒロインに囲まれてのハーレムライフを楽しむ作品として
多少のゲーム部分をはさみながらプレイするものだと受け止めるのが良い感じでしょうか


以下、ネタバレを含む感想



【ゲームについてもう少し】
探索にしてもバトルにしても単純化しすぎて、無くてもいい程単調になっています

探索は短編の作品なら気にならないですが、そこそこ尺があるのでボロが見えています
もう少し背景を変えるなりのアクセントや軽いトラップを増やせば見栄えもしたのですが
基本的にはエクストラすら少し順番が面倒なスイッチが配置されているだけですからね
冒険をしている描写を文章で描くよりいいのかもしれないですけど、もう少しこう…‥

しかし、一番気になるのは祐樹の髪の色ですね、某番長でも意識をしていたのでしょうか
銀髪なんですけど、絵を見る限りはどう見ても黒ですよね、こんな解りやすい矛盾を
何故放置したままなのかというのは少し理解に苦しみます、バグではないのですけども……


バトルは基本的には一部の相性の悪い敵を除けば、高火力で1ターン撃破が基本ですね
そのために、クロエのような特殊能力を補う子は即補欠になってしまう悲しい世界です
トラップが2種類しかないとかその辺り含めて、難しく考えず殴って倒すゲームになります

キャラだけでなく戦況に寄ってデュナミスを使い分けると言われても基本はキャラが強く
祐樹の分析は虚しくも空回りします、連携?高火力で倒すほうが余程楽ですけど?
というシナリオのノリと実際の結果が大きく食い違うのは、少し虚しい部分があります

ただ、相手の火力も相応に高いので、実は1ターンで倒せないと大きな被害を受けたり
場合によってはこちらも1ターンで潰されるという自体もあります、酷い殴り合いです
特に、序盤にこちらはロクな樹属性がいないという状態なので水属性は少し辛く
多分一番苦戦するのがシロのイベントのアイメルがリーダの所です、他は簡単です

属性の方よりもアレですよね、基本火が集まります、メインは2人なのですけども
イベントで火力の高いファンが加入しますし、赤ずきんも揃うので火が使いやすいです
一方樹はリコ加入までろくにおらず、その加入は焦らされて卒業後という異常事態
二人目は終盤も終盤なので、多分樹を使うことは早々ないのではというレベルです
せっかくメンバーがこれだけいるのだから、もう少し属性を上手く分けて欲しかったです

あと、各キャラに属性が2つありますけど、何かの残骸なのですかね
ゾルマと言い、適当に設定捨てて、微妙に残っている部分があるなぁという印象です


正直ダンクルのようなRPGシステムの方が相性は良かったゲームだなと思います
尤も、別メーカーのゲームですし、一から作る程でもない判断で流用したのでしょうが
操作の手間だけが目立つ、テンポの悪いゲームとなってしまっている感じは否めないです



【ヒロイン】
■クロエ・オーディアル
一流の召喚士を目指す少女、威勢がよく強気だが相手が凄むと直ぐ下手れる、口も弱い
優等生だったが、自称ドラゴンの鳥「サイファー」の召喚以来、召喚できず落ちこぼれに
目標は高くトップ集団のルアナに対抗意識をもち、張り合っては口で負けている

シナリオで重要な役割を果たしていたり問題の解決が後だったりと扱い的にメインです
落ちこぼれ扱いされている彼女の力を引き出して、塔を登りたいところなのですが
リーダーとしては直接攻撃するスキルがなく、デュナミスとしても微妙な性能で
メンバーが揃った頃にはサブへと堕ちていく悲しい運命が待っているとか待ってないとか


■アイギス・フォン・オルフォビウス
クロエとパーティを組む、騎士の家系の出である女性、力加減などは上手くない
猪突猛進タイプで、周囲を置き去りにして突っ走ってしまう傾向にある
剣の腕前はかなりのものであるが、周囲が見えないため上手く立ち回れずにいる
戦闘では光属性という点と、スキルでガードを-2にできる性能から長く使っていける

不器用で戦士として訓練ばかりだった女性が恋に目覚めて女性らしく……
という定番の流れで変わっていくヒロインです、王道を行く女騎士って感じですね
シナリオ的にも一番最初に結ばれるため、印象が強いヒロインとなっています
アイギスに関わらずですが初期メンバーは終盤は流石に深く関われないのが玉に瑕ですね


■シロ・アヴローラ
クロエのパーティの治癒士、口数が少ない者の治癒の腕前は超一流の部類
かつての名を馳せた母親の顛末を知っており、失敗を極端に恐れてしまうきらいがある
その為考えすぎて上手く動くことが出来ず、失敗をしており、パーティから外されている
この経験もあり、上手く立ち回れないこと、足手まといになることを極端に恐れている

戦闘では、ダメージを軽減できるスキルと、自己回復により継戦能力に富みそうだが
そもそも1ターンキルの高火力バトルではそれよりも他にやることがあるという結果になる
火属性相手に活躍しそうにも水属性の2番手が終盤のテトとかなりロックな事になっている

寡黙担当、コミュニケーションが取れていないようで、本人は結構話しているつもり
言葉は少ないが積極性はあり、宣言もなしに大胆な行動に移して迫ってくることになる
比較的小柄ではあるが貧乳ではないので、そっち系が少ない人は注意が必要である


■イズモ・アサクラ
東方出身の剣士、戦国時代のサムライのような出で立ちをしている
普段は物腰が柔らかく丁寧な言葉づかいで、周囲を気遣うような優しい性格であるが
刀を抜くなど気分が高揚すると尊大な言葉遣いと威圧的な言動を見せる狂戦士となる
祐樹を認めることで、暴れることはなくなるが、自身が認めた祐樹以外の態度は変わらない
特に、クロエやリコ、ルアナのような騒がしい人物は犬っころと呼び精神的優位に立つ

メインアタッカーとなる一人、火力は低めだがスキルが攻撃寄りなので使いやすい
中盤で入るファンの登場で火が優位性を持つため、連携を含めて高火力が出しやすい
因みにHPはシロよりも低い為、意外と風穴を開けられやすいかもしれないことに注意

会話はそのキャラクターからメイン格のヒロインとの絡みが多く目立つ娘でした
大和撫子の柔和な状態と高揚状態の尊大な状態の2つを使い分けて迫ってきます
目の傷もあり、属性がつめ込まれたヒロインという感じです、高揚時の形態が好みです

■シャノン・フィッツァー
魔術に長け、学園ではトップの成績を誇る才媛、主に理論や知識に長けている
ファミリーネームからの通り教師であるレジーナの娘であり、耳に特徴がある
主席であるが魔力には恵まれておらず、強い魔術を使うことが出来ない欠点を持つ

祐樹の言葉に押されて、重い腰を上げることになる、メインメンバー最後の仲間
リーダーにしても高い火力を誇る貴重なアタッカーで火属性優位を更に高める

レジーナの娘だけあり、悪戯な性格をしており、祐樹で遊ぶこともしばしば
魔法を使った特殊なシチュが多く、比較的ノーマルなヒロインの中では特殊な立位置


■リコ・テーラ
騒がしくも可愛らしい獣人のガンナー、祐樹のパーティの入りたがっている
度々仲間に入る話が浮上するが、機会に恵まれず、卒業後に漸く仲間になる
全体的にコメディ癒やし要員故なんとなく許されているような空気もあるのだが
これは初期プロットからのずれが産んだ不遇キャラなのではと思われる娘です

パーティにおける待望の樹属性だが、この頃にはパーティが固まっていて……
と、本編顔負けの冷遇を食らう可能性があります、後半メンバーが殆どそうですが


■カトリア・シュトラウス
世界的に有名な歌姫で冒険者でもある女性、フランと常に一緒で旅をしてきた
学園でのライブの後ヴェルヴァレムに挑むことになりマリアーヌに捕まってしまう
薄い本のような展開が待っているが、特にそれ以後何もなく済まされてしまう
仲間になった時のレベルの低さが結構驚く、なのはせた冒険者だったのでは?


■フラン・シュトラウス
カトリアのマネージャを務める義理の妹、カトリアを強く慕っており想いが暴走気味
カトリアを守ろうと奮闘するがどこか空回りしているような部分も見受けられる
立ち位置的にもカトリアのサブのような立ち位置でイベント自体が少ない娘となっている


■ルアナ・セラフィス
塔の探索でトップを走るパーティのリーダー、戦士として非常に高い戦闘力を誇る
プライドが高く実力のないものを相手せず、意識せず相手を低く見てしまう部分も
その無遠慮な言動から、周囲と上手く行かない部分が多く、仲間2人からは心配される

いいところなしのエリートライバル枠という所、クロエを挑発する場面が見られるも
シナリオ上ルアナの目覚ましい活躍が見られるシーンはなく、基本は苦戦する場面に
卒業試験ぐらいになるとクロエたちへの焦りから失敗も多くなって暴走したり
最終的な問題の引き金になったりとトラブルメーカー的な役割になることが多い

仲間になるタイミングがあまりに遅すぎるため、まともに使う場面が無いのも痛いところ
流石にコレでクロエと主人公をとり合う設定に持っていくのはかなり無茶が……


■テト・ペルシャナ
ルアナお付の自由きままなシーフ、よくも悪くもルアナの扱いに慣れている様子
いたずら好きで周囲をからかう場面が多く見られるが、ルアナを守る気持ちは本物
仲間になってからは、祐樹をターゲットにして挑発してくるが、例によって処女


■クラリッサ・ルスト
ルアナパーティの心優しき獣使い、獣と心を交わすことができるらしい
プライドの高いルアナが素直に言うことを聞く唯一の相手となっている
ルアナを救ったお礼と称して、テトに吹きこまれHとなる、終盤だし仕方ないね

■エルピス
塔の管理者の一人、塔の人が増えすぎないように間引きする役割を担っている
本人は心優しいというか見た目通り子供っぽい性格をしているが力は非常血強い
祐樹が自分たちの創造主の一族であるとわかると、素直に慕ってくれるようになる
ヒロインとしてはどちらかというとマリアーヌが主役でこちらはサブのような立位置


■マリアーヌ
エルピスの意志の代行役を務める女性、基本的に弱気なエルピスの代わりに行動
その目的故、すぐに殺すなどと口走るが、一応シナリオ中では殺しはしない
祐樹の正体を知ってからは素直に従い、やがて、恋愛感情に目覚めていく
ちなみにパッケージの後では「ネクロマンさー」となっている、可愛い


■レジーナ・フィッツァー
教師を務める女性、頭に角をはやし、露出度の高い服に身を包む痴女もとい美女
若々しく見えるが、こう見えて200歳、20年ぐらい前までは冒険者だったらしく
その時の仲間と産んだ子供がシャノンとなっている、と一応一児の母である
優秀な才能を見せる若い男性の勇気を何かと気に入っており、誘惑してくる
アンチエイジングらしい、だからってメイド姿は結構無茶があるような


■メイド
学園で物販を取り扱う女性、にこやかな表情をしているが抜目のない性格をしており
多くの人は上手く利用され動かされることになる、またレジーナと付き合いは長い様子
シナリオ中盤以降、依頼を受けてアイテムを集めつるお礼に……という感じになる
レジーナ以上にシナリオとはからまない、サブの中なのサブという感じの立位置です
それでもフランやエルピスよりもHシーン数とか多いんですけどね……



【Hシーン】
・クロエ・オーディアル:6
・アイギス・フォン・オルフォビウス:6
・シロ・アヴローラ:6
・イズモ・アサクラ:4
・シャノン・フィッツァー:5
・リコ・テーラ:3
・カトリア・シュトラウス:2
・フラン・シュトラウス:1
・フラン+カトリア:1
・ルアナ・セラフィス:4
・テト・ペルシャナ:3
・クラリッサ・ルスト:3
・ルアナ+テト+クラリッサ:1
・エルピス:1
・マリアーヌ:2
・レジーナ・フィッツァー:3
・メイド:3
・シャノン+シロ:1
・アイギス+イズモ+フラン:1
・リコ+テト:1
・クロエ+ルアナ:1
・カトリア+クラリッサ:1
・エルピス+マリアーヌ:1

メインとサブで結構格差あり、ヒロインが多いのでボリュームとしては十分ですけど
さすがにいつものエロ重視路線から比べると減った印象でしょうか、気のせいでしょうか
プレイ自体はシャノンなどに一部特殊なのがあるぐらいで基本はラブラブノーマル路線
サブに気に入った娘がいるなら少し寂しい感じがしないでもない内訳ですね


【まとめ】
ライトなノリのハーレムファンタジーをウルスラグナのシステムを使ってやりました
という印象です、RPGっぽく全体的に簡略化しているようで、それが響いている感じで
単純になりすぎたものの、ゲームとしての制限により微妙に不便で操作が面倒な
中途半端な立位置のゲームになってしまっているというのが正直な感想ですね
コツが分かればあっさり作業ゲーとなるので、それが後半になるほど辛い感じです

テンポはよく、実はそれほど長尺の話でもないのが救いといえば救いでしょうか
逆にそれで端折られて貧乏くじを引いているとしか思えない娘も幾つかいるのですけど

と、ウルスラグナっぽいですがウルスラグナっぽいのを期待すると当てが外れる作品です

穿った見方?をすると、この作品はもともとこんな作品だったのか疑問に湧くところで
全体的にちぐはぐな印象を受けてしまう作品となっていました、全体的に急造の作品
というところで、もう少ししっかりと練りこんで作るべき規模な作品だと思いました
その辺り思うのは後半の詰め込みとバランスの悪さ、一部キャラのやたら不遇な扱いで、
この辺りで、もともとはもう少し規模の大きい作品だったのではないかなと
そんな夢の跡が見られる作品でした、気のせいかもしれませんけどもね……多分気のせい

何にしろ、ゲームを単純化しすぎて作業化し邪魔に感じられた本末転倒な作品
という気はするのですが、ゲームとして大きい破綻はないわけですので
シンプルなハーレムファンタジーRPGとしてみれば、そこまで悪くないのかなと

集中的に進めるぶんには辛いですが、少しずつ進めていけば直ぐHも見れますし
そこまでゲームもだれないでしょうし、雰囲気が気に入れば悪く無いかとは思います
ただ遊べるゲーム目的で手を出すことはあまり進められませんということで……

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