
【概要】
決まった職につかず、日々を無気力に消化するだけの生活を続けていた「転城銃夜」
そんな銃夜の前に学生時代のサークル「KISS部」に強い関心をもつ「九津八津」が現れ
サークルに所属していた銃夜に活動内容を教えてほしいと迫ってくるのであった
八津の言動に胡散臭いものを感じた、直ぐに話を切り上げようとした銃夜であったが
その意図に気づかれた八津に寄って、いきなり唇を奪われてしまうことになる
思いがけないKISSを堪能していると意識はなぜか学生時代のKISS部での活動に移動
その不思議な体験と彼女の行為にをついて詰め寄ると、八津は人の意識を過去に飛ばせ
その能力を使うには異性との肉体的に濃厚な接触が必要になるのだと教えられる
濃厚な肉体的接触と自分が無意識に封印していたKISS部に対する多少の興味から
より濃厚な体験を経て記憶を呼び起こすことに協力することになる銃夜であるが
ある時を境に意識が学生時代から戻らなくなり、再度の学生生活を送ることになる
そして、その学園生活で待っていたKISS部の活動は、想像以上に濃厚なもので……
果たして、銃夜が無意識に封印していたKISS部の活動には何が隠されているのか
そして、結局意図が読めない八津が必死になって得ようとしているものの正体は?
【システム】
・画面は4:3
OHP辺りを見てお察しくださいというところですが、今回は大きなトラブルが有り
「いつものWINTERS」で済まされないレベルのぽかでした、まずインストールできません
ファイルコピーでプレイ可能なのですが、それでもルートでフリーズという有り様です
初期対応は修正パッチという名の、ソフト一式のインストーラとなっており
ダウンロードの為のパスワードがマニュアルの指定した文字を抜き出すというものでした
非常にわかりにくいパスワードが混乱を呼びまして、色々と波乱に満ちたモノでした
現在その対応ではなくなり、ディスク交換対応となっているようです、どうしましょう
【その他、仕様とか】
ヒロインは5人、八津以外は一途にプレイすればエンディングを迎えることは可能です
八津は優音美ルートで、他に浮気する用ん選択をすれば分岐できるかと思います
今回はそのルートに分岐すれば全て回想が見れるので、変に難易度が高いこともないです
また、最近のトレンドだったと思われる寝取られ的な他の男が出る展開もないです
【雑感】
色々ぐだぐだな部分もあるのですが、作品としてはいつもどおり……
よりも構成がシンプルで比較的手が出しやすい内容にはなっていると思います
特徴は尺の長いキスと隙があれば起きる複数プレイというところでしょうか
貞操観念やテンションが独特で、慣れていないと、とにかく疲れる世界になっています
特に三点リーダーとやたらテンションの浮き沈みが激しい主人公は難物で疲れます
このテンションを正面から受け止めるのもありですが、軽く流すのもありかなと
少しおかしい世界ですが、キスを中心としたエッチシーンはしっかりありますし
キス重視のお手軽な抜きゲーとしてみれば結構……お手軽かなこの作品?
以下、ネタバレを含む感想です
【ヒロイン】
■天妙優音美
KISS部を立ち上げた、キスの深奥を知りたいと常にキスのことばかり考えている先輩
キスに関しては偏執狂な部分もあるが、基本は人当たりがよく面倒見の良い人物であり
彼女を慕うものは少なくない、その為、KISS部に巻き込まれる形になるのであるが……
KISS部の狂気の中心と言っても良い存在で、このサークルは彼女が中心で動いている
最初は全くキスをする気がなかった女性も言葉巧みにして、銃夜とキスをさせてしまう
独特の貞操観念を持っており、他の人がキスするところを見てみたいという願望の反面
初めてキスをした相手を大切にしたいと思うなど、一途?な女性としての一面も見せる
実は厳しい家の出でテレビのキスシーンすら忌避する母親を持つことが語られる
そんな母親にKISS部の活動など知られたら……しかし、KISS部にとどまるために説得を
皆で乱交して母親の精神を壊した気がするだけなのは気のせいではないですが気のせいです
その後、キスはいいけどお尻のセックスはダメという忠告を受けます、やっぱり壊れた
取り敢えず、山場っぽい山場を用意してよくわからない方向に飛んだ感じが好きです
■白瀬楠
優音美の幼馴染で付き合いは長い、KISS部についても、その腐れ縁による付き合いである
ずっと欲しがっていたあるものを引き換えに銃夜とのキスを了承することになる
基本的に優音美の持つ気持ちを理解したい、共有したいという理由から行為に発展する
何かと他人のことを気にしてしまい、素直に思いを伝えることが出来ない姿が書かれます
このルートではなにかと八津が絡んでくるのも特徴で、2人から選ぶ場面もあり……
といいつつ八津ルートはここからは分岐せず、楠を選ばないとBAD ENDになるのですが
結構面倒なヒロインではあるものの普通に可愛さを感じられるヒロインとはなっています
■メイア=ソレイタ
メキシコ人とのハーフ、日本に慣れず孤立していた所を優音美に助けられ感謝している
友達の関係であることを出汁に、優音美と同じようにと……どんどんエスカレートする
優音美と仲間はずれにならないためという理由で結果的に、銃夜と感決を持つ事になる
少し片言の日本語を話すが、優音美を楽しませるという目的があり半分は演技だという
優音美の誘導で行ってしまったキスやセックスについて、メイアの持つ価値観から
銃夜がメイアのことを好きだからこそと受け止められ、半ば勘違いから付き合うことに
しかし、優音美に惚れていた銃夜は思いにうすうす感づかれてしまい、こじれることに
他の人とのキスは許さないが、他の行為なら許そうと妥協する奇妙な関係が見れます
■夢宮留萌
優音美を尊敬してる後輩、KISS部の発足に際して優音美の為と、仮入部していた
優音美への尊敬の念は一部怪しい物はあるが、貞操観念は特に狂っておらず反発していた
最初は拒否していたが優音美が喜ぶことを理由として、キスやSEXを承諾することになる
尊敬する先輩のキスを奪った相手として警戒され、代わりに自分を差し出そうとする留萌
しかし、その行為を皮切りに恋人ではないキスやセックスを楽しむ奇妙な関係に発展する
恋人ではないキス友となった2人だが、その関係を段々もどかしく感じていくことになる
……熟れた関係から恋人の発展ということで、ほぼ付き合っているような関係ですけども
付き合った後も、やはり複数人と関係をもつので、何も変わっていないのではという気も
■九津八津
引きこもりをしていた銃夜の前に現れた女性、KISS部の事に並々ならぬ関心を示している
同じ学園で同年代であり、KISS部に惹かれつつも踏み出すことが出来なかったのだという
KISS部の為には自分の体を差し出すことも厭わず、やり過ぎな行動が銃夜に怪しく映る
異性との濃厚な肉体的接触で意識を過去の世界に飛ばすことができるというのだが……
所謂ハーレムルートで、優音美ルートから分岐します
半年経っても元の世界に戻らずに学生時代を過ごす銃夜は半ばハーレムのような関係に
ということで複数人プレイを楽しみつつ、突然の幕切れとネタばらしがされます
何故銃夜がKISS部のことを殆ど記憶に残していなかったなど、あっさりと明かされます
ハーレムなのですが、八津エンドという感じで、最後は別れで終わってしまいます
この際4人が押しかけるとかでも良かったのですが、そういう結末ではありません
再会を約束しつつも別れて終わりというのはなんとも物悲しい気分になる結末ですね
【Hシーン】
・天妙優音美:9
・白瀬楠:7
・メイア=ソレイタ:7
・夢宮留萌:6
・九津八津:6
・優音美+楠:3
・優音美+メイア:3
・優音美+留萌:3
・優音美+八津:1
・楠+メイア:1
・楠+留萌:1
・楠+八津:3
・メイア+留萌:3
・メイア+八津:1
・留萌+八津:1
・優音美+楠+メイア:1
・優音美+楠+留萌:4
・優音美+メイア+留萌:1
・楠+留萌+八津:1
・メイア+留萌+八津:1
・優音美+楠+メイア+八津:1
・楠+メイア+留萌+八津:1
・優音美+楠+メイア+留萌:1
キスが多いですが本番もあり、全裸になることが多いのが玉に瑕という感じです
口を使ったプレイが多いのはキスの延長線上ということで好きな人には良いかと
二人の組み合わせは全て網羅されており、それを含めて複数プレイが多いのが特徴
なぜか5Pまではやりつつ6Pがな構成になっていますが、その辺りは些細な事です
【まとめ】
シンプルな構成、グダグダになりがちなKISS×シリーズの中では解りやすい作品
基本的に狂った世界観になっているので、それをスルーできる前提ですが
名前ぐらいしか北海道ネタもありませんし、キャラの行動原理はともかくとして
思想的にやばい感じもないので、とにかく乱れた関係を楽しむ作品となっています
最近多かった寝取られネタも今回はなく、きっかけはおかしい娘がおかしいですが
特に裏切られず、ヒロインとの関係を楽しむことができるようになっています
ハーレムシーンが大量にあるのにエンドは個別しか無いのは少々残念ですかね
ということで、システム的に凄い地雷を含んでいた作品になるわけですが
過去のKISS×シリーズの中では比較的手の出しやすい内容になっているかなと
そういう点で、こういう形で躓いてしまったのはもったいない気もする作品ですね
多少、狂気をはらんでいますが、とにかく女の子とべちゃべちゃキスして乱れたい
という願望がある人には、ある程度おすすめできる作品ではないかなと思います……
ただ、何度も言うとおりシステム面で凄い問題があるので、よく調べた上で、ですね


