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伝統攻撃

でも、それって根本的に感想になっていませんよね?

女の子はドSな変態で出来ている 感想

【メーカーHP】いちゃらぶ堂

【概要】
学園で2年生唯一の男性として編入させられた「木嶋秋生」は学園の人気を3分する女性
許嫁の「雪輪風華」、義妹の「大石眞美」、幼馴染の「高木君香」に気をかけられ
各々からアプローチを受けて気の休まらない日々を送ることになってしまう
しかも、それはただのアプローチではなく、一癖も二癖もある歪んだものばかりで

かくしてアピールなのか罵倒なのかわからないアプローチを受けながら過ごす内に
彼女たちの素直になれない隠された思いに気づいていくことになるが……


【システム】
・画面は4:3
・キャラ別音声切替あり


【その他仕様とか】
ヒロインは3人でエンディングも3種類
選択肢は2択を選んでいくタイプで、分岐地点でフラグの立ってるヒロインに分岐
ヒロインに分岐後も、選択肢があり、この結果によっては途中エンドとなってしまう


【雑感】
タイトルからなんとなく察せる通り、ライトなノリのラブコメディというところですね
ドSというのはエロというよりキャラの性格で前面に出ている部分にかかっています
つまり、裏では好意を持ちながら表面ではなにかと主人公を罵倒するさまを指すわけです
故にHシーンがドSなわけでもなく、そちらはどちらかというと普通の男性リードになります
一応、ヒロインから積極的にというシーンも有るのですが、期待するほどではないです

基本的には、きつく罵ってくるヒロインが実は秋生にぞっこんであるというのが開示され
ギャップというかヒロインの態度の裏表の激しさをツンデレネタとして見る一方で
そんな裏の感情などつゆ知らず、純粋に悪いように考えてしまう主人公とのすれ違い
といったものを楽しむ、コメディ要素の強いラブコメディという感じになっています

罵りということで、ヒロインが一方的に秋生を追求する中で、主人公も言い返す感じで
会話のテンポが独特になっているのも特徴でしょうか、合う合わないが出る部分かと
その辺り、掛け合いありきなので、体験板で合う合わないは見たほうがいいかと思います

因みに、Hシーンは個別分岐するまで泣く、個別後いっきに来るタイプとなっています
その頃にはヒロインの険もあるていどとれているため、ドS要素はかなり弱いです


以下、ネタバレを含む感想です



【ヒロイン】
■雪輪風華
文武両道にして才色兼備な学生会長にして、秋生の許嫁とされている
露出癖があり、学生会室において下着姿でくつろいでいたところを目撃することになる
最初は秋生を下等とみなしていたが、反応が気に入ったのか傍に置こうと動く

一応、初対面ということで、他2人と違い裏での好感度はMAXというわけではないです
とは言いつつ何を気に入ったのか直ぐに、爆上げされていく運命にあるのですが
他の2人はある意味ツンデレと言われるタイプのヒロインですけどこの娘は変化球気味

個別に入った頃にはほぼ、主人公の意思も固まっていて告白までがやたら早いです
シナリオは許嫁の代わりにお見合いがとか許嫁を認められないとかそんな話です
どれもなんちゃってな話なので深刻になることもなくひたすらイチャつくのみです
たまに情けない言動に罵倒することはアレ、ドS要素は皆無となっていますハイ


■大石眞美
学園の一年生で義理の妹、一年生でありながら部活連の書記を務めている
秋生の部屋で自慰行為を働いていたところを覗き見てしまい、責任転嫁で逆に脅される
基本的に隠せてない程度には秋生に思慕を抱いており、過激な行動にでることがある

本人の前では素直になれないけどというタイプです、非常に解りやすいヒロインです
これをドSというのかは疑問ですが、素直になれない故の罵倒がそれっぽいのでしょう
故にインパクトはないですけど、ヒロインとしては手堅い立ち位置な気もします

眞美が1年のイケメンに告白されたということで話が動き、あっさりと結ばれます
とは言いつつもほんとうの意味で眞美が関係を認めるのは結構あとになるのですが
さんざん胸の内の好意をプレイヤーは読まされるのでブラフにもならないのです

あとは親バレを恐れて秘密裏にいちゃついていたけど、ついにバレる時が……
とやりつつ、バレたところであの両親が気にするはずもなかったねと非常に軽いです
シナリオとか気にせず、適当に素直になれないヒロインを楽しむお話です



■高木君香
年上の幼馴染で学園では教師を務めており、クールな雰囲気で学生の人気は高い
小母さんに呼ばれ家にあげられたところで風呂あがりに出くわし、誤解もあり罵られる
眞美と変わらないレベルで秋生のことを好いており、何かと過去の関係を引き合いに出す

年上ですが、年上故に一番余裕が無い気もする幼なじみヒロインです
昔はやったツンデレネタというか周囲の目があると素直に好意を表せないタイプで
その点を除けば、ひたすら秋生には甘い年上の幼馴染って感じになっていますね

このルートも直ぐに告白して結ばれる流れに行くのですが、関係を公には認めません
教師という立場からから結ばれた後も、ベタベタしつつも微妙にはぐらかすような流れ
君香が大切にしていた過去の約束を秋生が覚えていたことを知りようやく素直になります
このころには個別シナリオ後半に差し掛かっており、何を今更感もあったりします

取り敢えず君香にかぎらず、結ばれて散々Hしておいた後に、定番ネタをぶつけるので
2人の関係と抱えている問題が上手くリンクしていないような気がするのですよね
ただのイチャラブからさらなる一歩というほど明らかな違いがあるわけでもないですし


【Hシーン】
・雪輪風華:9
・大石眞美:10
・高木君香:11

プレイ自体は、手、胸、口の奉仕とあとは大抵本番行為というところでノーマルな部類
足コキもありますが、そこまで多くないですし、ドSらしいプレイはほとんどありません
結構なシーン数がありますけど、個別に入ってからなので、詰め込んだ感がありますね

普通のイチャラブHを求めるならボリュームとしては結構多いレベルとなりますので
そちら目的なら悪くはないかなというHシーンの取り揃えとなっていました



【まとめ】
タイトルを気にしなれけば、ドSという名の素直になれないヒロインたちに罵られる
Hシーン多めのラブコメディと見れなくもないかなーという作品になっていました
ドS要素は罵りであるとしても、変態というのとのはそこまででもないかなという感じで
そもそも当てはまりそうなのは風華ぐらいのものなので、このタイトルは結構大げさで
実際の作品のイメージとはかけ離れた作品となっているかなという印象があります

タイトルは置くとして、本作のウリであろう罵倒についていえばこれも印象が弱く
罵倒は謂れのない部分について、言葉を無理やりひねり出した感じもありました
ドSなヒロイン達を立たせるための設定なのでしょうが、あまり活きていない気もします
特に屈辱を感じるようなシチュエーションもないので、ヒロインが卑語や悪口を使い
照れ隠しに言うだけみたいな感じです、実質それ以上の意味は無いのでしょうが……

後はブランド名にあるイチャラブでしょうか、こちらは言動が直接的すぎたかなと
結構最初の方から心の奥底ではあけっぴろげにすきすき言ってますし、楽さがあまりなく
また直接的な表現が多すぎて、全体的に表現がワンパターンになっている印象です
主人公も正直なのはいいですが、その正直さがHシーンでも発揮されたりしまして
少し気持ち悪く感じてしまう部分もあったり……もう少し落ち着いて欲しかったです

イチャラブ描写に限らずなのですが、全体的に言動が直接的すぎるのですよね
それ故に、キャラの言動が凄く幼く拙く見えてしまう部分が幾つか見られました
それぐらい解りやすいほうがいい部分もありますが、そういうのばかりだと疲れます
と、緩急がつかない非常にストレートなのが良くも悪くもこの作品という感じです

基本的に導入部からノリは変わってないので、そのあたりが合うかが大きいかと
タイトルの「ドS」も言うほどの「変態」もイませんが、ノリさえ合うことがあれば
Hシーン多めのラブコメディとして、楽しめる作品なのではないかなと思います

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