
【概要】
従姉の「七月シュリ」に世話を焼かれ過ごす主人公「昌樹」の母親に再婚の話が舞い込む
再婚先は青槻家、湊前学園の生徒会長を務め、高い人気を誇る「青槻咲耶」の家だった
義理の姉となった咲耶は姉弟の関係に歪んだものを描いており従順することを望んでくる
また、シュリも急に姉としての役割を奪われることに焦りを感じ、大胆に迫ってくることに
この状態では埒があかないと踏んだ「青槻柚音」は、昌樹を所有するルールを提示する
それは咲耶がより長い間昌樹と過ごせるようにと生徒会選挙に推薦したことを利用して
生徒会選挙でサポートする相手を昌樹自身に選んでもらい勝負を決めるものであった
昌樹の一番の姉として咲耶とシュリ、最近態度が冷たい幼馴染「鈴崎琴梨」の
生徒会メンバー3人と、逃げ道として咲耶の妹「夏奈」「柚音」からパートナーを選び
生徒会選挙を一緒に戦っていくことになります、それよりも内緒でエッチな事をします
【システム】
・画面は16:9
・ヒロイン別音声設定あり
・好感度表示あり
このチームとしてはいつものというところでしょうか、可もなく不可もなくというところ
今回は好感度が「恋愛」「従順」の2種類があり、その値によって個別の分岐があります
一応どちらに作用するかは解りやすい選択肢ばかりですが、結果が確認できるという点で
あるいはハーレムを攻略する上では目安としてありかなって感じのシステムですね
【その他仕様とか】
ヒロインはメインが3人とサブヒロインとして妹2人、双子ということで1セットで攻略します
メイン3人はそれぞれ分岐時の好感度が「従順」寄りか「恋愛」寄りかで分岐をします
更にハーレムシナリオもあるので、メイン6、サブ1、ハーレム1とEDは8種類になっています
【雑感】
ヒロインとラブラブになるかペットとして躾けてもらうかという2つの展開があるのが特徴
HTPの作品とはまた違ったヒロインの可愛さをウリにした描写が多い感じになっていますね
恋愛と従順の2つのルートが用意されているものの、共通も受け気味のシーンが多く
全体的にはヒロインにリードしてもらうHシーンが多いので、そこが大丈夫か否かです
逆に、受け系を目的とするならこのブランドの作品としてはこちらよりとなっています
キャラやノリさえあえば、そちらの好きな人には楽しめる作品となっているのではないかと
以下、ネタバレを含む感想
【ヒロイン】
■青槻咲耶
湊前学園で生徒会長を務める、母親の再婚相手の娘で義理の姉となる
姉弟の関係にかなり歪んだ幻想を持っており、弟はペットのようなものと思っている
一部の問題発言はともかく、可愛がっているのは確かで、一緒にいる時間をのばそうと
生徒会選挙にて次期会長にと推薦しており、今回の騒動のきっかけとなっている
咲耶が姉弟関係に対してゆがんでいる理由は?というと大方の予想通りお設定ですね
個別分岐前ぐらいにこの話が来て、話自体はあっさり終わるのでウエイトは小さいです
個別分岐後もノーマルルートなら今度は姉弟の関係のあり方に悩んでみたりして
意外と典型的な義姉弟シナリオって感じになっています、結局あっさり気味ですけども
ペットルートは、煮え切らない昌樹に咲夜が吹っ切れる展開、バッドっぽく見せて意外と
一番ペットらしい扱いといいますか、可愛がりつつも女性上位というところですね
完全に調教されている感じですが、一周回ってラブラブな姉弟言う感じになっていますので
おねえちゃんに多少強引にリードされたいという方にはいいのかなっって気もします
■七月シュリ
生徒会副会長で従姉、10年以上の付き合いがあり、昌樹をお世話して可愛がってきた
少し頼りないところはあるが、昌樹にとっては優しい姉のような存在であった
しかし、咲耶の義弟になったことで、焦り暴走を始め咲耶に劣らぬトラブルメイカーに
ほんわかした雰囲気だが、色々ちゃっかりした言動をしており、ズルい行動を取る部分も
一番昌樹にベタベタなヒロインです、咲耶とこじれる原因となっているんですけども
他のヒロインほど愛情自体はひねくれていないので、あまり責めてくる姿勢はないですね
褐色の肌と複雑な髪型、そして少し小柄で控えめなバストとかなり属性過多なヒロイン
そんな髪型がウリでもありますが、髪を下ろすと、すごい美人で好みナ感じですね
インド人と日本人のハーフと言う設定で家の階級まで設定されているのですけども
案の定そこから婚姻ネタにつながるという感じですね、国による近親の違いとか
多分この話を知ってインド人のハーフという設定を作った感じでしょうかね
基本的にメインルートのヤマ場としてはこの設定が絡んでくる感じになっています
とはいってもそこまで長引かないですし、ヘタれることもないのですけども
ペットルートは逆にヘタレ全開です、シュリも結構暴走しますし意外とキツイ展開
プレイとしてはあまり、相手の望むままに襲ってしまう誘い受け的な展開が多めです
終盤の展開含めてバッド一直線なお話に見えますが、本人たちは楽しそうだしいいのかなと
偶に、破滅的な関係だけお本人たちは満足してるっていうのはHTPでもたまにありますね
■鈴崎琴梨
生徒会書記の幼馴染、子供の頃の行き違いから昌樹には敵意をむき出しにしている
選挙活動のサポートとして巻き込まれることになり、それを機会に復讐しようと画策する
最初は嫌っている理由は謎としていますが、直ぐに明かされるため大した話ではないです
それ受けて、謝られても気が晴れるわけじゃない復讐に付き合えという発想は新しいですね
ただ、復讐をしようにも基本的に詰めが甘く自爆をする体質なのでそれを心配する昌樹
といろいろ歪んだ流れとなっており、エロ系のラブコメらしい展開になっているかなぁと
通常ルートでは、告白から多少グダりつつも順調にカップルになりイチャイチャするシナリオ
テストの点数が振るわないので、2人で成績トップを目指して頑張るという微笑ましい展開
しかし、約束は約束としても、勢いで言ったテストで1位を取るものが1点差で2位になった
という展開で無理矢理シナリオの最後の山場っぽい感じになられても反応に困ります
という部分はあるものの、基本的に好意の裏で素直になれず昌樹を困らせようと奮闘するも
昌樹を困らせることだけを重視して学内でエッチな事をしたら困った!(当たり前の反応)
このネタを使って困らせていこうと考えるあたりの残念な思考が面白かったですね
ペットルートは姉と弟という関係がないので完全に奴隷っぽい扱いになっています
受けの度合い的には咲耶とそれほど差が無いですけど言葉責め、尻責めが多く差別化されます
奴隷扱いと言いつつも、表面上はいちゃついていますし、これはこれでハッピーかなと
■青槻夏奈・柚音
咲耶の妹で双子で生徒会の二人共会計、咲耶とあわせ学園では美人三姉妹として知られている
夏奈はポニーテールの元気で素直そうな方、柚音はツインテールの大人しそうだが腹黒い方
此度の選挙活動のルールを提起したのは柚音のほうで、頭も口もよく回り色々と遊んでいる
分岐するまでの存在感で言えば圧倒的に柚音が大きく、夏奈はかなり空気となっている気も
個別に分岐すると夏奈が一気にヒロイン力をあげます、純粋に慕ってくるヒロインは良いです
小動物のような感じですが、日に日にスキンシップがエスカレートしていく感じでしょうか
ある程度、夏奈とイチャイチャしつつ、それを出しに柚音、再び夏奈という展開になっており
素直な夏奈とひねくれてるけど好意はある柚音のコンビニ振り回されるお話になっています
山場などの劇的な展開は、双子に慕われる状況を楽しむだけの話になっています、サブですしね
【Hシーン】
・青槻咲耶:17
・鈴崎琴梨:15
・七月シュリ:15
・青槻夏奈:2
・青槻柚音:2
・夏奈+柚音:2
・咲耶+シュリ:1
・シュリ+琴梨:1
・咲耶+琴梨:1
・咲耶+シュリ+琴梨:2
全部で58シーン、共通とペットルートは受け~M的なプレイが多めになっています
恋愛ルートは対等な立場のプレイが多く、シュリルートはペットでも攻めることが多いです
咲耶と琴梨はペットルートだとED直前のプレイでようやく処女を奪うという構成になっています
肌が露出された状態でのプレイなので男の裸が強調されることは無いですが結構受け度は高め
また、個別分岐直前まで処女を奪わないためか、おしりを攻めるプレイが必ず用意されています
結構Hシーンの多い作品ですが、本番的なプレイは恋愛ルート以外ではかなりすくないのですね
奉仕的なプレイといえど尺は多いですし、十分プレイに実用性はあると思うのですけども
本番あってこそと思う方には思ったより物足りないと感じてしまうかもしれない構成ですね
【まとめ】
なかなか2つのルートで極端な展開を見せる振れ幅の大きい作品となっていました
ヒロインの問題を解決しつつイチャラブとラブラブHが繰り広げられる恋愛ルートと
ヒロインに飲み込まれてペットとしてヒロインの思い通りになってしまうペットルート
前者は比較的後期のBYっぽい内容で、後者は比較的好き勝手やってた頃に近い印象です
抜き面ではともかくシナリオ面では、主人公が結構別物に化けるので戸惑うかもしれません
構成的にHTPの作品と似ているようですが、裏だとエロ重視でなんでもありな展開に対して
こちらは本編を踏襲しつつペットとして受けシーンが重視さているので少し毛色が違いますね
対して、メインルートは主人公が積極的にヒロインにエッチな事をするようになっています
かぐやならではの萌えとお姉さん(痴女)系を両立させたようなスタイルになっています
分岐前もヒロイン主導が多く受け的なプレイが多くそちら狙いではありかと思いますが
ペット方面はどうしてもへたれてしまう方向にあるため、恋愛ルートでヒロインを助ける姿と
ギャップが大きくて、見方によっては口先だけのヘタレみたいに移るかもしれません
その辺り両極端なシナリオを置いたことによる弊害みたいなものが出ていると感じました
シリアス方面は、このチームでは、意外と定番のシナリオ展開となるので可も不可もなく
変に深刻しないための配慮か、解決事態は直ぐしたり、意外と答えはあっさりなのですけど
その上でもう一回こじらせるような変にひねった内容は少し呼んでいて気になった部分です
個人的には琴梨や夏奈と柚音の好き勝手やっている感じのシナリオの方が楽しめましたね
ヒロインの可愛さで言えばシュリですが面白さで言えば琴梨で良い個性を出していました
いつか失敗するのではと心配されているツンキャラというのは面白かったと思います
妹2人は結構定番の可愛さですけど、素直に可愛いと思いますし良い癒やし成分でした
個別ルート以外では夏奈の影が薄いのが残念なところですかね、活かせば化けそうなのに
と、シナリオでは性質の異なる2つを混ぜたために、色々気になる部分もあるんですけど
変に難しいこと考えず、受けとノーマルシチュの2つに特化した作品としてみればありかなと
特に受け方面ではChocoChipさんの方面では久し振りに強めのが来た感じがあるので
かつてのそういった作風が好きな人には結構楽しめる作品ではないかと思います
最初はそちら方面ではあまり期待していなかったので思わぬ収穫となった作品でした


