
【概要】
「花鳥幸和」の暮らす「星籠町」では旧暦の七夕の日、「星逢い」と呼ばれる祭りが行われる
星逢いが迫ったある日のこと、幸和たちの前に町に伝承が残る神様「まんじゅう様」が現れる
まんじゅう様の言葉を解する「日下穂積」曰く、まんじゅう様を目覚めさせた幸和の周囲の人は
「気枯れ」と呼ばれる精気を失った状態となり、エッチなことがしたくなってしまうのだという
この事態を収めるには「星逢いの礼」を成功させ、まんじゅう様を封印する必要がある
しかし、星逢いではなく星逢いの礼とは何か正体がわからないまま、日は過ぎていき
気枯れによって発情した周囲の女の子に迫られる状況に振り回されることになっていく
星逢いの礼とは?そして、この事件をきっかけに急接近した女の子の中で幸和が選ぶのは?
【システム】
・画面は16:9
・キャラ別音声設定あり
・前の選択、次の選択肢へのジャンプあり
・絶頂カウンターあり
・Hシーン選択肢固定あり
欲しいシステムはほとんど揃っています、まるで抜きゲーのような便利機能もあり
プレイする上でストレスとなりそうな部分はないかなと思います
【仕様とか】
ヒロインは4人、選択肢が解りやすいので、集中してヒロインを選べば分岐できます
また、ヒロイン4人の誰にも分岐しないともう1シーン見ることができるようになっています
【雑感】
タイトル通りヒロインとひたすら甘いトークとラブラブエッチを楽しむ作品となっています
一応、まんじゅう様関連など、最低限の設定フォローはあるのですけども、基本はイチャラブ
難しいことは考えずに、気になる可愛いヒロインたちのラブアピールを堪能しましょう
ということです、この説明だけで胸焼けした人は注意が必要です、糖度はかなり高いですから
極力雑音が混ざらない構成になっており、ストレスなく楽しめるようになっています
ただ、萌えゲーとしてはHシーンが多めの作品となっているところが特徴となっており
変にHシーンが多いと気になると思う方は、微妙に引っかかるところがあるかもしれません
プラスに考えられる方には、作品の雰囲気が気に入れば裏切られることはない作品かと
以下、ネタバレを含む感想です
【ヒロイン】
■綿貫つゆり
幸和と鈴が引き取られている、綿貫家が経営する民宿兼和菓子屋「三十日庵」の一人娘
元より家族ぐるみの付き合いの幼馴染だったが、引き取られてからは一緒に暮らしている
幼馴染であり家族のような近い関係でもあるが、異性としてしっかり意識をしている
基本的に積極的にアピールしてくるのは、穂積をのぞいて当てはまるのですけども
姉弟同然の幼馴染という近さから生み出される、ナチュラルな甘え方はつゆりならでは
お姉さんのように甘やかしながら、自らも発情なしでかなり大胆にじゃれてきます
発情したとき一番大胆な行動をとるのはつゆりでしょうか、多分いちばんHな娘です
一応メイン格ということもあり、幸和の過去とつゆりとの関係の馴れ初めが描かれます
まんじゅう様ことこころの神話関係は穂積担当で、幸和の過去はこちらという印象
和菓子職人のネタも絡ませて、一番作品のテーマを詰めた感じになっていたかなと
■アナステシア・ローズ(アン)
日本生まれの英国育ちのイギリス人、幼いころ幸和と出会っており、よく遊んでいた
尤も幸和としては、元気な男友達だと思っていたらしく、再会の時に驚くことになる
思い立ったその日に、三十日庵に転がり込む積極性は、幸和へのアピールにも適用される
基本的に押せ押せスタイルであるが、不意を打たれると弱くなってしまう隙もあったり
好意全開で迫ってくるその積極性はつゆりや鈴以上で、見た目に劣らぬパワータイプです
ヒロインに純粋に好意をぶつけてもらうのが気持ちよく、その姿が魅力的なヒロインです
つゆりや鈴とはまた違った方向性の健康的な可愛さというか美人キャラでしょうか
展開自体は和菓子作りを絡めたアンとの関係で、和菓子屋の舞台の王道な展開でしょうか
つゆりに近い部分はありますが、こちらはより和菓子を中心に持ってきていた印象です
基本的には難しいことを考えずに正妻のチャクラを感じるイチャラブシナリオかと思います
■花鳥鈴
幸和とともに綿貫の家でお世話になっている、お兄ちゃん大好きでいつまでもべったりな妹
星逢いの礼についても、まんじゅう様を理由に甘えられると喜んでいるフシが見られる
ただ、はたから見れば異性のそれではなく、少し過激なブラコンの範疇に見えなくもない
基本は明るい雰囲気で周囲を和ませてくれるムードーメーカのようなポジションに居る
無邪気に好意をぶつけてきます、多少ベタベタ過ぎますが異性より兄妹愛の範疇でしょうか
とはいいつつも、星逢の礼の関係で身体の関係は生まれますので、微妙なラインです
思いは秘めつつも、最低限のラインは引いているのか、いざとなると遠慮がちな部分が
どのシナリオでも過去の約束や出会いを忘れているのですが、意味合いが少し違います
周囲に遠慮することで秘めた思いを、思い出すことが正解か不正解かは悩みどころですが
この作品では野暮なことは言わず受け入れろというノリです、周囲も応援してくれます
周囲の反応、主人公の結論含めてここまで、肯定的に突き通す作品も珍しいですね
■日下穂積
まんじゅう様の登場後に現れた、まんじゅう様の言葉を解する女宮司で、星逢いの礼の神判者
節々に幸和のことを知っており、好意を抱いているような素振りを見せるが、隠している
偶に、気を抜くと、その本音が漏れてしまい、まんじゅう様の発言として押し付けることも
他の3人と違い、そこまであからさまに、幸和にアプローチをすることはないのが特徴です
ただ、ツンデレというにはあまりきつい部分はなく、周囲より遠慮している感じでしょうか
しかし、いざとなれば大胆過ぎる発言や行動があり、1発の大きさで勝負するタイプです
過去に出会っていて、その時の記憶がという意味ではアンと似ていますが
こちらは完全に忘れていますので、その設定でもある程度差別化されている娘です
シナリオもまんじゅう様関係の部分と意外と作品のメインとなる部分が語られるシナリオです
導入だけの話とはいえ他のシナリオでなあなあな封印の話で深刻なフリをされても困る……
■こころ
まんじゅう様の本来の姿である人間状態の名前、シナリオの中盤で力を取り戻し登場する
尊大な言葉使いだが、見た目通りの性格と言動で、周囲を和ませてくれる癒しキャラ
とはいえ、偶に周囲の気遣いなど、神様らしい行動を取る場合もある……ごく偶に
幸和の事は気に入っている様子で、見た目通り少女らしく甘えてきたりすることもある
見た目が鈴より幼く裸の状態ではつるぺたである、裸だけでもかなり危険な存在であるが
誰とでも結ばれないシナリオでは、おまけ程度ながらこころと結ばれる展開もある
本来ヒロインとなれば、他4人を食ってしまいそうなポジションだがそこは避けられたらしい
■十六夜小夜
幸和やつゆりの先輩であり幼馴染、穂積とも交友関係があるなど、顔は広い
困った人は放っておけない性格であり、楽しい事好きな為何かと幸和達を巻き込んでいく
しかし、その一方で年上として周囲をフォローしてくれる、頼れるお姉さんである
基本頼られる立場だが、甘えたい部分もあり、その思いがある時垣間見えることも
……ヒロイン格になれそうですが、コレぐらいの立ち位置が美味しいのでしょう
とはいえ、こころとセットというのはいささか食い合せがですね……
【Hシーン】
・綿貫つゆり:8
・アナステシア・ローズ:8
・花鳥鈴:8
・日下穂積:8
・こころ+小夜:1
メイン格は一人8シーンで、共通ルートで2シーン+分岐直前に1シーンで個別が5シーン
前半3シーンは本番行為はなく、全員と関係をもつけど最後まで行かないタイプです
また、前半3シーンはほぼ1回戦で終わるものの、個別に入ると前戯→本番が基本セット
プレイは基本イチャラブのノーマルエッチですが、偶にお尻があったり足があったり
道具があったりと変化球的なプレイがあります、特にという感じでつゆりでしょうか
まあ、各ヒロインに応じて段々マニアックにとは行かないのでアクセント程度ですが
ボリュームや濃さ的にはライト路線の抜きゲーぐらいはあるんじゃないかなというレベル
萌えゲー目的で買えば、完全に抜きゲーを目にしたような錯覚を味わうのではないかと
回想シーンで1回戦と2回戦を個別に見られるのは結構嬉しい配慮だと思いました
【まとめ】
ストレスなく楽しめるイチャラブ+ヒロインとのラブラブHという解りやすい作品です
ある意味、一般的に想像されるところのエロゲーが凝縮された作品かなと思います
意外とこういう分かり易いまでにオーソドックスなエロゲーというのはない気がします
システムも使いやすいですし、全体的に高いレベルでまとまっている作品かなと
シナリオもそれ重視とはいえませんが、雰囲気を阻害することなく描かれていますので
ヒロインとのイチャラブを楽しみつつ作品としてまとめるという意味では個人的に問題なし
流石に、シナリオや作品に強い感動を求めたりすると物足りないかもしれませんが
この作品の雰囲気から期待されるであろう部分はしっかりと見せてくれる作品かと思います
ただ、ヒロインの好感度が元から高い作品とHシーンが最初から多いという点については
人によってはやりすぎに感じて合わないかもしれません、その辺りは体験版で確認の程を
その辺り人に薦める上での懸念事項はあるのですが、甘い雰囲気の作品を求める人
特に難しいことを考えずヒロインとイチャイチャしたい方にはオススメ出来る作品です


