
9人のスクールアイドルの活躍を描いた人気作品をベースにしたリズムゲームです
Google playのCMでも良い扱いをされるようにスマホの人気アプリとして有名ですが
こちらはPS Vita用のゲームになります、サブタイトが微妙に被っていて覚えにくいです
スクフェスに対してスクパラという感じでしょうか、並び称されることが無さそう……
本作では3本同時リリースされたうちの1本のVol.2のBiBiでプレイしています
少し長くなりますので、隠しておきます
【ゲームについて】
■ゲームルールとか
リズムゲーム自体は最近2だか3次だかのブームが来たようにあらゆるところから出ていて
ルール含めて飽和状態にありますけど、これはProject Divaとシャイニーフェスタの間
ハードは違いますけどProject Miraiが一番近い気もしますけど、だいたいその辺りですね
円弧を描くようなレーンにオブジェの判定が表示されるので、円の中心から出てくる
オブジェとレーン上の判定が重なるタイミングでボタンを押すとスコアがアップします
叩き方は3種類しかなく、左側(方向キー)のボタンか、右側(○△□☓)のボタンと同時のみ
これに開始と終点の判定が入るロングノーツのギミックがある程度で非常にシンプルです
タイミングによって判定が分けられコンボやスコアに影響されるのはどの作品でも一緒です
本作ではPerfect、Cool、Nice、Well、Pity、MissとなっておりNice以下はコンボブレイク
Coolまではなんとなくわかりますけど、Well、Pityは意味不明です、直感性ゼロです
と、結構判定ごとに細かく分けられているのですけど、クリアランクは非常に大雑把で
EXCELLENT、BRILLIANT、GOODの3種類です、クリア時のゲージ(TENSION)のみで分かれます
ちなみに200%が最大で0-99%がGOODです0%でもGOODです、一度も叩かなくてもGOODです
180%以上でEXCELLENTですが、曲ごとにこのランクを取るのがトロフィ条件です、楽です
譜面の難易度はリズム譜面とSリズム譜面の2種類、後者でようやくリズムに乗れる程度
全体的に簡単で、リズムゲームのやりごたえを少しでも期待した方には物足りないレベル
ちなみに先程のトロフィは全部リズム譜面で取得可能です……親切設計ですね
とはいっても、曲自体の入手条件がある程度Sリズム譜面を叩ける前提なのですけども
基本的に遊びごたえを求めるなら、ライブミッションというノルマゲームになります
本作独自の特殊なルールとしてはギミックとフィーチャーでしょうか
ギミックはコンボをつなげると貯まるゲージを使って画面を彩るエフェクトを出すもので
右スティックを使用して行えます、使用中にフィーチャーゲージを貯める効果があります
フィーチャーは、キャラクターが画面に文字や絵を指で書くパフォーマンスをするので
それにあわせて画面を一緒になぞる演出です、この演出中はオブジェクトは流れてこず
フィーチャーの結果によってゲージの増加やスコアの増加が得られるようになっています
フィーチャーを実行するにはギミックを表示させる必要があり使用できるタイミングは
画面の右下を見る必要が有るため、コレを意識すると多少ゲームが忙しくなります
左側のフィーチャーも含めて上手く扱おうとすると、結構ミスが誘発されたりします
そういう面でゲームのバランスが作られているのかなと思う部分もあるのですけど
フィーチャー使用でオブジェクトが流れてこない為、よほど上手く使わないと
全くフィーチャーも使わず、コンボを黙々とつないだほうが高スコアなことが多いです
勿論アイドルたちと画面越しに指をなぞりあうなんて素敵な演出といえるのですが
リズムゲームをプレイする視点としては、しない方が多くの場合正解なんですよね……
■モードとか
主に使うのはストーリーとライブミッションでしょうか
・ストーリー
ストーリーは3Dモデリングされたμ'sメンバーが活躍するADVパートを読み進めながら
道中でリズムゲームをプレイして結果で話が分岐していくといったものになっています
お話は期間として3日間、大雑把に学園、秋葉原のライブ、リゾートのライブとなっています
そしてストーリーはなんと3つの結末に分岐します!……しかし、コレが中々のクセモノです
存在するEDの内2つは実際のところ途中エンドみたいな扱いになっています、あっさりです
真ん中のランクのエンドはリゾートまで完全に一緒でED後のエピローグがあるか否か程度
一番低いランクは2日目に秋葉原に行かず、学園でもう1日イベントが起きて、3日目に秋葉原
秋葉原の内容は他の2日目と一緒で、それが終わるとそのままEDを迎えるようになっています
分岐方法は先に語った通りリズムゲームの結果で、極端に悪い成績を残すことになります
2日目を学園で過ごすには序盤のライブでGOODランクを取る必要があります、それも複数回
ようはイベントを全部見るには何度となく適当にゲージを落としながらプレイが必要です
この仕様は、正直放置プレイでもいいじゃないかという結論に達しても仕方ないね
そんな話ですが分岐を踏まえて実質4話分で、ほとんど変化のない展開がプレイヤーを襲います
フルボイスとアクションしながらしゃべるとメンバーたちがウリでしょうかそこは評価できます
前回までのあらすじもフルボイスだったりと、そういった部分の配慮は悪く無いです
因みに道中は計9回、チュートリアルも合わせて10回リズムゲームをプレイすることになります
これはデフォルトでプレイできる曲数よりも多い為、1周で何度か同じ曲を聞くことになります
ご丁寧に最初からを繰り返してサブシナリオやエンディング回収をしていると完全に被ります
ずっと同じ曲を聞いているような気分になります、気分じゃなくて実際同じ曲を聞きます
・ライブミッション
ゲーム中のアイテムが手に入るモードです、ノルマにあわせてリズムゲームをプレイします
全30ステージで、5ステージごとに登場して、全てをクリアすると次の5ミッションとなります
ノルマはだいたい、コンボ、スコア、ゲージを一定以上にするものとなっています
ギミックやフィーチャーを複数回使用させるミッションもあり、システムをフルに使います
Sリズム譜面を強制するものもあり、ある程度の難易度をこのモードなら楽しむことが可能です
中にはスコアとゲージを調節するわざとミスを誘発させるミッションもありますが仕方ないね
10ステージごとに隠し曲を入手できるミッションがあり、ある程度腕前がないと全部取れません
■曲
全部で16曲です、3分の1はアレンジバージョンで締められており寂しい構成に聞こえます
Vol.によらず共通の曲が11曲、各メンバー用の曲とそユニット専用曲とそのリミックスという構成
リミックスが非常に多く、元からあまり多くない曲が余計物足りなくなる瞬間であります
そもそも、μ'sのメンバー目当てなのにボーカル据え置きのアレンジ曲を増やされても……
さらに言えば、譜面も特色が出ているパート以外基本は同じだったりと、水増し感が凄いです
ダンスなどの要素があるとはいえ最近のリズムゲー事情を考えると物足りない曲数ですね
また、DLCで提供予定だったμ'sを代表する曲の1つ「Snow halation」が停滞していたりします
■キャラデザ
意外とモデリングは悪くない気がします……全体で見ると粗さはどうしても見えますね
トップクラスと並ぶほどは期待しないモノ、一人でやる時レベルが複数でも出ていれば
と、技術的に無茶なのかもしれないですが、9人になると極端に質が落ちて見えますね
9人揃ってこそというのはわかるものの、その技術的課題がモロに見えてしまうのはアレです
ダンスなどは動きを見ていて面白いですし、ユニットレベルなら悪くないのですけども
曲的には9人前提が多いので、その辺りどうしても、あらさの印象が勝ってしまいました
【まとめ】
全体的にあらゆる要素を中途半端にがんばてしまった印象
グラはそこそこだけど、手放しで褒められるほどではなく、9人だと粗さが目立つ
ダンスを頑張ったためか曲数が少なくリズムゲーとして物足りなくなっている
ストーリーはフルボイスで楽しめるが、展開が少なく、ボリューム的にも短い
なにかどれかが特化していればよかったのですが、どれにも色気を出してしまった印象
結果、どれも足りないような全てにおいて中途半端な作品になっていると感じました
どれも突き抜けて悪いという点は無いのですけど、良い部分もあまりない感じでして
リズムゲー目当てとか、ひとつの要素をだけを期待すると完全に肩透かしになります
特にリズムゲーとしてはスクフェスがある程度遊べるゲームだけにこちらの存在意義が……
スクパラはスクパラで独自の立ち位置を築いて欲しかったのですが、適わなかったようです
ファンアイテムと見るとそこまでどうしようもないものでもないので
全部揃えようとしない限り好きなユニットを一本ぐらい持っているのはありかなと……
まあ、余程のファンでない限りはそこまで強く進めませんけどね
そういえば、VITAでは起動時に強制オフラインさせるゲームが時々あるのですが
このゲームで、何故そうするか知りました、ゲーム中にメッセージが表示されて
明らかにゲームの妨げになるんですね……いや、それぐらいデバッグで気づきましょうよ


