
【作品の概要】
小田桐財閥の後継者候補である「小田桐真輔」が後継者と認められるために
少子化で経営難の「兎野学園」を財閥の力なし立て直すことを命じられます
経営に関しては天才的な頭脳を持つ真輔ですが、本人の興味はバニーさんであり
学園の再興にはバニー部の存在が必要不可欠という持論のもと全力を傾けようとします
しかし、周囲の人間は勿論よしとせず、特に許嫁筆頭の「蝶乃春」が大きな壁となりそう
どうにかして春の目を出しぬいて、バニー部を設立し、バニーさんたちを堪能しつつ
ついでに学園の再興も図ろうとする、ハーレム前提のラブコメディになっています
ヒロインは9人と非常に多く、その割に作品の尺が短めになっています
同時攻略が可能なのも相まってヒロインの数ほどプレイに時間はかからないでしょう
【システム】
・画面は16:9
・キャラ別音声設定あり
【仕様】
中盤から登場する選択肢でイベントを回収していくタイプになります
といってもその頃にはメインとは結ばれており、サブが中心です
ヒロインは9人、双子枠がED1まとめですが、ハーレムがあるのでEDは9です
最後の最後で分岐するタイプなので攻略自体は選択肢登場から2周で可能かと
【雑感】
バニーさんを推すだけあって、懐かしい雰囲気のする80年代~90年代のラブコメディです
ヒロインにたくさん暴力を振るわれつつもめげずに暴走する主人公って感じです、たはは
故に暴力自体が、ネタとして扱われているので、個人的には気にならなかったのですが
気になる方は気になるでしょうし、それよりもヒロインのかわいい部分を見せてくれて
というのは尤もな話で、やっぱりこのご時世、この作風には無理があるのではと思う次第
そんな空気になんとなく惹かれるなら、体験板など見た上で手を出してもいいかなと思います
以下、ネタバレを含む感想です
【ヒロイン】
■一千花凛
真輔を「兄じゃ」と慕う許嫁の一人、剣術家の娘で天敵「蝶乃春」対策として期待されていた
語尾が「ござる」で衣服の下にはサラシとふんどしを着用しておりバニー指数が非常に低い
また、実態は言動からしてへっぽこで時代錯誤な娘であり、春対策には全くならない模様
とりあえず慕ってくれているようで、かまってもらおうとバニーになったり一生懸命である
立ち位置はメインヒロインですかね、いじって楽しむ系のへっぽこヒロインになっています
兄と慕う真輔護衛するという名目を持って傍にいようと色々と空回りするキャラクターです
失敗しても気にしないで、ひたすら「兄じゃ」と擦り寄ってくる姿が可愛い……と思うか否か
基本天然のにぎやかしであり、マスコット的な立ち位置のヒロインという感じでしょうか
■宇佐見魅美
成績優秀で自治会の会長も務めていた優等生で、真輔も認めるバニー資質の持ち主
バニー部の部長を快く引き受けるなど、真輔に対して非常に好意的に接してくれる
真輔に冷たい態度を取る歌符香に対しても、なにかわかっているような態度を見せる
許嫁ではない為、魅美と結ばれると相続を捨てることになる為、愛人として扱われる
しかし、その愛人ポジションすら甘んじて受け入れるような面も見受けられる
最初から好意全開のヒロインその2、完璧なバニーの仕草は勉強と魅美の才あってのもの
作品にとってはNo.2のヒロインでも、真輔にとっては他の個別でもNo.1な娘である
多奈端家の長女で雅の姉、両親の不和の離婚時に父について行っており、現在は貧乏学生
両親の不和の際に親切にしてくれた、真輔を慕っており、その思いを今でも大切にしている
強く愛し合っていたのに破局した両親を見ているため、素直に愛をぶつけられずにいる
という面はあるが、基本は難しく考えず優しい巨乳のバニーガールに癒されてねって話です
■真鍋歌符香
主人に敬意を払わない専属のメイド、お金に非常に弱く、チラつかせるだけでも落ちる子
基本的には真輔のツッコミ役で罵倒役で一番近くにいる暴力担当いうという感じである
真輔の変態性をよく知っており、彼に好意らしき素振りを見せる人間はまず疑う姿勢を見せる
両親を失って真輔が花凛の家に預けられていた時代に遊んでいた3人の女の子うちの一人
ポジション的には花凛や魅美と同等、扱いは少し落ちるが、立場的には美味しい娘
キツイ言動と暴力の裏では真輔を慕っており、女性としてまともに扱われると非常に弱い
気の多い真輔に何かと罵倒を愛せるのも暴力をふるうのも、嫉妬的な感情が混ざっている
歌符香の好意は母親の教育の賜物と真輔の何気ない無責任な言葉によるところが大きい
母や真輔に価値観を歪められた歌符香だが、今は幸せそうですし、これで良いのでしょう
■蝶乃春
許嫁筆頭であり、真輔と同じく教師で、スペックが高く外面だけは完璧で周囲の受けが良い
特に雅からは崇拝というか恋心すら持たれているが、中の性格はかなり過激なものであり
真輔に関しては自分の意に反することがあるとすぐに、暴力で訴えかけてくるフシがある
過激な行動から真輔は強い苦手意識を持っているが、一応春自身は真輔に好意を抱いている
一応、春も結果的に真輔を立ち直らせた人物としてクローズアップされることになる
サブ以上歌符香以下という立ち位置で、一応メインシナリオにも関わる重要なポジですね
実は、家が落ちぶれていた為に、真輔の妨害を裏から命じられていたしていたことが明らかに
つまり、度重なる暴力もその命をうけて……あ、素なんですか……一応愛情はあるんです
■多奈端雅
学生自治会の会長を務める許嫁の一人、成績優秀で飛び級している、ちびっ娘である
丁寧な言葉使いながら、幼児言葉のような可愛らしい言動が飛び出すことがある
春に憧れており、バニー服を持って自慰行為をしているが、男嫌いというわけではない、多分
魅美と姉妹であるということが多分一番大きなポイントだと思いますがどうでしょう
メインシナリオの設定でもありますが、ばれるタイミングが本編を考慮していません
姉妹関係が分かった後に、再び魅美との接点に悩む真輔ちゃまが見られるのですが……
因みに彼女自身は、春で妄想しつつ、真輔にバレた後は脅されてやられるのではと興奮する
かなり上級者の模様であり、終盤は憧れの春と3人でと比較的やりたい放題生きています
■桜橋ミリア
妹(?)であるユリアのマネージャーを務めている双子の姉
ユリアに負けず劣らずの美人であるが人をからかうような小悪魔的な性格に難がある
真輔のことを気に入りご主人様と呼びつつ、ご奉仕と言う名のSプレイでいじめてくる
楽しいこと、特に快楽に素直で思うがままに振る舞う女王様的な部分が性格にも見られる
■桜橋ユリア
家庭的で思いやりもある高い女子力をもつ最近ではテレビでも目立つ売れっ子アイドル
女子力というかドラえもん並みに備えは完璧であり、女の子としても可憐で男心をくすぐる
勝手気ままなミリアに振り回され、どちらがアイドルかわからない部分が多々見られる
真輔に対して好意的な部分が見られ接近も多いが何故か真輔のセンサーに引っかからない
双子は基本セット……ミリアはSな女王様でユリアはMで可憐な男の娘と詰め込みすぎです
お話はミリアがユリアのM的な性質と真輔への好意を利用しつつ、脅される姉と守ろうとする妹
という構図をつくってユリアをいじろうとする構図ですが、ユリアがかっこいいこと言いつつ
実は内心好きな真輔にいじめられてノリノリという辺りが凄い歪んでいていいと思います
■好塚芹香
生徒会副会長にして風紀委員長も務める基本的には真面目な娘
幼いころは魔法が使えた魔法少女だったが現在は力が衰えて触手の召喚しかできない
兎のマスコットの人間形態に恋をしたが、2クール目から登場したライバルに取られる
という苦い過去を持っており、それ以来魔法少女としての過去を封印している
過去にはそれでエロゲ一本分ありそうな物語が描かれているが、そこは割愛される
これは、愛する男というかショタコンをこじらせて、自分を見失ってしまった少女?が
再び立ち上がり、魔法少女(?)として復活していく愛の物語なのである……多分
■天江こずえ
真輔達の住む寮の寮母であり先輩教師でもある、未亡人の風格を漂わせているが未婚で処女
作れる食事は焼きそばのみ、寮では常に焼きそばの食事が出される、故に寮生は他にいない
基本的には常識人であり、春の難儀さを知って、主人公に同情している数少ない人間である
男性慣れしていない年上の女性というお約束に則り、最もちょろい部類に入るヒロインである
しかし、スタイルはよく、スタンダードなバニー衣装が映える辺りに意義はあるのかもしれない
年甲斐もなく恥ずかしがる初な女性が好きな人に向けたヒロインというところでしょうか
【Hシーン】
一千花凛:11
宇佐見魅美:8
花凛+魅美:1
真鍋歌符香:6
花凛+魅美+歌符香:1
蝶乃春:5
多奈端雅:4
春+雅:2
好塚芹香:4
天江こずえ:4
桜橋ミリア:2
桜橋ユリア:2
ユリア+ミリア:2
花凛が多くて次に魅美、少し割を食うものの歌符香までがメイン扱いってかんじですかね
花凛はトラブルに巻き込まれてというシーンが多いので実質魅美とのダブルヒロインですかね
シーン数自体はヒロインの数もあり、コレぐらいあればッて感じはするボリュームです
プレイ自体は奉仕とノーマルなプレイが多く、あまりマニアックなプレイはなかったりします
一応、ヒロイン毎に担当があるみたいですけど、基本は主人公リードのノーマルですかね
春は逆レイプとかありますが、最初の2シーン以外、基本的に主人公リードになったりします
抜きゲーほどにそれぞれのシーンで見せる作品ではないということは確かだと思います
さすがにタイトルに有るだけあってバニー服を着てのプレイが全体的に多くなっています
最大の売りだと思うのでその辺りに興味が惹かれるなら、実用性は増すのではないかと
【まとめ】
ヒロインをバニーさんにしてハーレムにしていくという開き直った作品になっています
共通ルートでメイン格3人と関係をもつわけですし、純愛?なにそれを地で行きます
陵辱というわけではなく、あくまで互いの同意はあるのですが、やることはやります
ただ、抜きゲーかというと、そこまで濃くなく、エロが多いコメディ重視の作品です
シナリオについてはヒロインが多いゆえか個別が非常に短いですし、薄味です
ヒロインが抱える悩み事は大抵あっさり解決してしまうのでほぼ山場がありません
悩みを打ち明けられ説得したら、その後解決していたなんて事案が大量にあります
期待する人は少ないでしょうが、シナリオ方面で期待するのは禁物でしょう
また、ウサミミを選別しただけあるのか、本作にはもうひとつの隠された味が存在します
ウサミミはともかくバニーさんというと、どこかノスタルジーを感じる人もいるでしょう
少なくとも、ウサミミ萌えがトレンドになったとは聞きませんし、バニーさんが流行った
なんてそれバブルとかその時代の話ですよねということで、一昔前に感じるかと思います
そのときの雰囲気を狙ってか天然なのか、どうにもコメディのノリが非常に懐かしいのです
キャラクターの性質もヒロインの萌えよりも、ネタ重視というべきか濃いものが多く
極端過ぎるツンデレや、暴力キャラや、レズ気味のキャラなど地雷気味のヒロインが多いです
その辺りをネタとして軽く流せる人は良いですが、その空気が合わないと厳しい作品かなと
主人公が変態だけど自信満々で決めるときは決めるタイプなので、そちらは良いのですけど
そこ含めて、どこか懐かしい雰囲気のある80年代から90年代ぐらいのラブコメッて感じです
逆にそういう懐かしいノリが楽しめる方ならコメディ系のエロゲーとしてあり……かな?


