
【あらすじ】
前世の記憶の一部を持ち、叶えられななかった野望や信念や思いを残した子供
「リベンジ・チルドレン」と呼ばれる者たちがある町に多数存在しているという
ニュースが一時期話題となったが、その存在を疑う物が多く、話題は長続きせず
時が過ぎていくうちに、段々と人々の記憶から失われていった……
それから十数年経ったある日のこと、「織田信長」のリベンジ・チルドレンを自称する
「央真観月」がテレビをジャックし、自分がこの国を治めることを高らかに宣言する
そんな様子を呆然と眺めていた「皇拓馬」は、「穂積萌愛」に導かれ(巻き込まれ)?て
反逆者として観月の前に連れてこられた拓馬は、思わぬ接触が拍子となって
幼少の頃より悩まされる異常なまでの性欲が暴走して観月を襲ってしまうことになる
話はそこで終わらず、拓馬が逃げ帰る際、下半身を隠すために使った旗に執心の観月は
旗をかけて再戦する事を提案、勝てば旗を返すように、負けを認めれば国を譲ると言い
更にはこの国の治めるものを決める戦いは観月と拓馬以外にも権利を認めると宣言する
拓馬は謝罪して事なきを得ようとするが、観月は勝負以外の決着を認めてくず
仕方なく、自分の得意分野であるエッチなこと、セックスで勝負する事を提案する
観月はその提案を受け入れることで、国をかけたセックス合戦が成立することに……
この戦いに勝利して国を得るのは果たして……
【システム】
・画面は16:9
・キャラ別音声設定
・セリフのふきだし演出
・Hシーンアニメーション
・おまけのフル化あり
・パッチによる立ち絵の裸化あり
マップ選択式なのでスキップ系の便利機能はありません
今回は会話シーンでヒロインのセリフが吹き出しから表示されます
切り替えは可能なので、OFFにすればメッセージウインドウに表示されます
一部ウインドウからはみ出したセリフがあり、改善の余地はありそうですね
おまけのフル化は、そのまま面倒な人のための機能です
【仕様とか】
ヒロインは5人+3人、サブキャラにも短いながらにエンディングがあります
マップ上にあるヒロインを選択することで、イベント見ることが出来分岐します
同じヒロインを3回程度選択することで分岐します、猿野だけ4回です……何故
ハーレムと思しきシナリオはありませんでした
実は回想の枠には埋らない4枠があるのですが、私には埋められませんでした
・フル化機能を使ってもそこは埋まらなかった
・全員を分岐前まで選択しても特別なことは起こらない
・CGモードの「その他」が埋っている
↑この件は2ページ目があるが2ページは観月のCGに移動する為実質見られない
・そもそもVer.1.00ではその枠がなかった気がする
と、バグにバグが重なって事実関係が確認不能となっています
色んな条件を鑑みて、スクリプトの流用等で前作の枠が増えているが実質はハレームなし
というのが、現状の私の結論です、もし存在していたら、謝ります……
因みに、ソフマップ特典による追加シーンは1シーンのみで、回想には登録されません
これ、ソフマップ特典がバグでまともに見れないという説が有力なんですね
1シーンってやる気なさすぎるなと思ったんですけど、途中で無理に終わらせているようで
Ver.1.0.4.で埋まりました、ソフマップパッチのシーンだったようです
【バグ】
本作はやたら目に付くバグが多いです、今後改善されるとは思うのですが
・立ち絵の指定ミス
・文字の改行ミス
あたりは結構頻度が多くとにかく目に付くところです
多分数回に分けてパッチが出そうなので、直ぐに手を出す必要はないかもしれません
【雑感】
基本的にお馬鹿なゲームですけど、どことなく「あまたらす」の雰囲気の流れを感じる作品
主人公はHシーンになると暴走して、とことんまでやるが、基本はひどい人間ではなく
とりあえず無茶苦茶なことやってるのに、なんだかんだと上手くいっていた作品とは違います
その辺りが、良いと思うか悪いと思うかがこの作品の評価の分かれ目となるでしょうか?
ヒロイン達は可愛いだけでなくリベンジ・チルドレンの設定がアクセントとなっており
少し特殊な設定や展開を見せるドタバタラブコメという感じになっているかと思います
シナリオで読ませるタイプではないですが、ただのイチャラブよりは山場がある感じです
Hシーンはしっかりありますし、アニメもいつもどおり用意されていますので
おそらくというところでハーレムがないという点で絶対ほど抜き特化ではないですけど
ヒロインの魅力を押さえつつ、抜きゲーとししっかり機能しているのではないかと思います
可愛い絵柄で酷い事をするのが良い人には向きませんが、可愛い娘とエッチなことしたい
という欲望はかなえてくれる作品だと思います……あ、セックスバトル需要には向きません
以下、ネタバレを含む感想です
【ヒロイン】
■央真観月
ある日、国を治めると言い総理となった「織田信長」のリベンジ・チルドレン
拓馬の暴走で押し倒され、初めてのセックスだったとはいえ、敗北してしまうことになる
国の統治者としての矜持を取り戻す為、拓馬の学園にやってきて再戦のときを窺っている
一部暴走する場面もあるが、基本は真面目で、話のわかる器の大きな人間である
戦車でも勝てない戦闘力を持ったり、学生会会長と総理の業務をこなす事務能力
さらにその上で、拓馬に挑む体力等、何から何まで超スペックになっている
観月の本当の目的はということで、基本的に周囲に気を配っている苦労人である
観月の弱い部分や、拓馬の真の力が見られるお話になっています、後者は完全にギャグです
色々と競り合いがあるのですが基本そういう部分はCGがないので、語るところはないです
父の無念を晴らした後の、観月の夢ですが、あまたらす含め色々思うところはあります
■穂積萌愛
拓馬を救世主だとして、話をややこしくしてしまったトランジスタグラマな占い少女
「ノストラダムス」のリベンジ・チルドレンであり、1999年の予言がコンプレックス
なんとか、汚名を返上しようと、予言の通り拓馬を救世主にしようと協力する
一応協力者ではあるが、意地を張る正確なので、それが思わなく方向へ進む事も
素直になれず、セックス合戦を建前に拓馬との関係を求めるというのは微笑ましいのですが
そのあたりを汲み取れない拓馬がひたすらに、萌愛を諌める展開は少し厳しかったです
誤解されてしまい陰で泣くというのがある種美味しい展開というのもわかりますが
これについてはあまり気分が乗らない展開になっていましたね、萌愛は可愛いんですが
やたら素直になれない子に厳しいですよね、拓馬は……美鈴では上手く回ってるんですが
■神鳥谷佑里
拓馬を神の化身と信じて、観月の魔の手から守るために急遽転校してきた少女
「ジャンヌ・ダルク」のリベンジ・チルドレンであり、佑里の神とはつまりアレだが
拓馬は日本の神様のリベンジ・チルドレンなので全く関係ないどころか……だが
あまりに真っ直ぐで思い込みの激しい彼女には、その辺りが全く通じない
神扱いなので、何事も良い様に解釈したり、何かについて一歩引いた態度で接する
ジャンヌ・ダルクが戦闘能力に特化してないというのはなんとなく解りますが
別に織田信長も武芸はある程度出来るにしても規格外の強さになる理由はないですよね……
というのはともかく、神を守るためと称して実は自分の恋心隠してまし的な感じです
懺悔するシーンとか、最後は素直に甘えているシーンとかのギャップが可愛かったです
■狛江奈々
年の離れた拓馬の従妹、学園に編入するついで、拓馬の家にやってくることになる
かつては小さく可愛らしい女の子だったが、現在はモデル顔負けの体型になっており
特に身長は同年代の女性どころか一般男性の平均身長を上回る、かなりの長身である
本人はその事を気にしており、大きいと指摘される事を嫌がっている様子である
性格の面では、年頃の女の子であり、拓馬を昔と変わらず慕っており、懐いてくる
その懐き方は、異性としての想いも含まれており、リベンジチルドレンではないものの
拓馬の争奪戦に参戦してくることになる、むしろ猿野とかより強いんですけどね
確かにリベンジ・チルドレンは人間とは限定されてませんでしたがハチ公!とか言われても
(そもそも論として主人公の前世がぶっ飛んだ存在なので超今更感もありますが)
といいつつ、玉ねぎとかチョコレートとかで何となく伏線は張られていたりします
だけど、それだったらねぎま食べちゃいけないと思うんですけど、適当すぎませんかね
個別では極端に犬っぽくなりますし、そのあたりもろって感じではありますけども
因みに覚醒した後は、観月を圧倒しますけど、やっぱり前世の強さ関係ないんじゃ……
■月城那魅
何かのリベンジ・チルドレンと思われるが記憶がなく、前世を捜し求めている後輩
小悪魔チックで少しSッ気があり、Hのときでも、いたずらをしてくることもしばしば
何故か拓馬の血を気に入っており、それ以降拓馬に付きまとってくることになる
別に日本についてはまったく興味がないが、拓馬とHするために合戦に参加してくる
吸血ということから「バートリ・エリジェーベト」のリベンジ・チルドレン
ググれば結構事細かにかかれるぐらいには有名な人ですね、偉人ではないのですけど
その経歴もあって、周囲の迷惑となるのを鑑みて云々……と、前世に振り回される
というのが一番直接的に書かれているのが那魅かもしれません、解決はあっさりです
Sッ気があるので鞭を使って首に巻いたシーンがツボでした暴走してBADとか見たかった
Ver.1.01時点では何故かCGの多くがぼやけているのが残念なところですね……
■猿野胡桃
観月の幼馴染で「豊臣秀吉」のリベンジチルドレン、とりあえずサブ扱いよね……
リベンジ・チルドレンだが観月ほどハイスペックではなく、お調子者のおちょっこちょい
なにかと暴走してしまい話をややこしくしてしまうタイプとなっている
絡んでいるうちに互いに惹かれていました、みたいな話でしょうか
何故か猿野だけ個別分岐に4回の選択が必要となっています、特別扱いですね!
因みにウインドウの改行ミスはこの子のルートが一番多いと思います
■御守屋愛
元総理によって拓馬の元に派遣された「ナイチンゲール」のリベンジ・チルドレン
尤も、騒動の渦中にある拓馬の事を思って自分の意思でやってきた面もある様子
学園では保健室におり、常に拓馬のそばにいる様に待機をしてくれている
因みに本作唯一の年上となっており、年下としてからかわれる場面も結構あり
下半身のお世話をしてくれるエッチなお姉さんいいと思います……若干のSッ気も○
年上のお姉さんに恋慕して、小さな嫉妬に燃える展開って感じで、まあ王道ですね
この人は絶対~シリーズにいても違和感がない存在ですよね、どちらにしろサブですが
■國棟美鈴
自分に靡かない男はいないとして、自分のステータスの為に拓馬へアタックする後輩
「クレオパトラ」のリベンジ・チルドレンで、自分の美に絶対的な自信を持っている
なにかと必死で鬼気迫るものがあり、それが色々と空回りしている不憫な娘です
本作のメインヒロイン……違うの?ということで、多分、一番まともで可愛い娘です
実は誰よりも純情でおぼこい女の子です、何かとオチ要因ですが付き合いも良いですし
彼女が近づいていたときの態度の意味も含めて、何かと可愛いに集約する娘です
確かにこんな娘に迫られたら男落ちますよねってクレオパトラ恐るべしデス……
【Hシーン】
・央真観月:11
・穂積萌愛:11
・神鳥谷佑里:11
・狛江奈々:11
・月城那魅:11
・猿野胡桃:3
・御守屋愛美:3
・國棟美鈴:3
・ソフマップ特典:4(愛美+佑里、那魅+美鈴、萌愛+胡桃、観月+奈々)
メインは11シーン、サブは3シーンずつ、ソフマップ特典は巨女ネタ1シーンのみです
メインは3シーンほど1回戦目と2回戦目を分けているので実質8シーン程度になっており
サブも1シーンは1回戦と2回戦を分けているので実質2シーンぐらいの換算ですかね
とはいってもヒロインの数的に十分なボリュームのある感じにないっているかなと思います
序盤は性欲に負けて押し倒すシーンもありますけど、基本的には合意のプレイです
ヒロインによって多少マゾッ気があったりサドッ気あったりしますが、基本ノーマルの範疇
「絶対~」の頃のように終わりは良いけどかなり酷い目にあわせるというのはなかったです
アニメーションはメイン格が5シーン、サブは1シーンずつアニメ刷るようになっています
使われているのは本番シーンが多め、後は、胸と口がメインとなっています
複数プレイはソフマップパッチで確認、パッチを充てないとシーンが見られませんので注意
その中で観月+奈々は巨女シチュという、かなりマニアックなものになっています
【まとめ】
あまたらすからシナリオを弱くしてHシーンを強化した印象、……間ぐらいでしょうか
基本酷い事をしても許される世界だったのが、ある程度自重する様になった感じで
ヒロインとの交流やら問題の解決が主眼になっているというあたりが大きな変更点
後ろめたさがなくヒロインとイチャラブできるのはよい点ではないかなと思います
とはいっても告白からHシーンは増えるもののイチャラブ成分はまだ弱い感じですが
抜きゲーとしては以前より少し弱くなったものの、基本は押さえている感じですね
ノーマル気味なHが好きなら安定して楽しめる出来になっているかと思います
ヒロインのデザインが気に入ってるなら、エロ重視の萌え+抜きゲーとしてアリかと
以前のような何でも有りを望むとパワー不足な感じがする作品になっているかなと
ただ、今回気になったのは全体的な詰めの甘さという部分でしょうか
作品がどうとかではなく、立ち絵のミスであるとか文字の表示であるとかですね
一度二度なら良いのですが何度と泣く目にするので、流石に無視できません
那魅のCGについては少し無視するには厳しい部分もありますしね……
ソフマップ特典の途中落ちや、今回の回想の余計な枠も含めまして
明らかに見切り発車しているよなという雑な部分が見えたのは残念でした
ももいろからやたらパッチが出ている印象なのですが、上手く回ってない感じで
あまたらすという作品を出していこうリズムが崩れてないかナーという印象です
この作品自体が駄目になることはないですが、今後の動き含めて色々不安ですね
作品自体は個人的に結構好きなバランスになっているのですけども
どうも、つまらないところで不満に残ってしまう作品でした
早めの対処があればヒロインが可愛くてエッチな作品として評価できたのですが


