
【あらすじ】
「嬬廿恋」は駅前は栄えているものの、市街を離れれば田舎町が顔を覗かせている
主人公「廣瀬香太」はそんな市街から離れた場所にある「美篭神社」の息子である
1年前、父親が急に家を空けた為、代わりの神主として祭が失敗したのは記憶に新しく
将来神主となる話が現実味を帯びた事を受けて、公務員になりたいと絶賛逃避中だった
しかし、周囲は香太が美篭神社を継ぐことは賛成らしく、裏で色々と動いており
香太の妻となるべくやってきたという「久堂舞」の登場で事態は大きく動くことになる
最近は駅を中心とした開発や新たな住人が増えた影響で土地神の力が弱まっており
それにともない、少しずつではあるが周辺の土地などで異変が起こり始めているのだった
神様が力を取り戻す為には、香太を神主とし、更には子供を産み血をつなぐ必要があり
その為にあてがわれたのが、美篭の血筋に縁があるらしい九堂家の娘である舞だった
丸め込まれるように舞との初夜を迎えるも、幼馴染である「野々原みお」は潔しとせず
香太と子をなすことが重要と知ると、自分も子を為す相手として立候補してくることに……
果たして香太は子を残す相手として、舞とみおのどちらを選ぶことになるのか?
【システム】
・画面は16:9
・キャラ別音声設定あり
・初回からプロローグスキップあり
・シナリオロックあり
・回想・CGのフル化あり
基本的なところは揃っています、調教要素があるのでスキップ系は云々
最初から体験版でプレイできる部分のプロローグは大半飛ばすことが出来ます
2周目以降は開発に必要な条件となる主人公のパラメータが引き継がれます
シナリオロックは全EDを見るとタイトル画面が変わりハーレムが開放されます
回想シーンと開発パートのシーンは別枠ですが、自由に見れるモードがあります
回想・CGフル化は画面の真ん中で結構押しやすい位置にありますが
押しても複数回確認されるので特に間違いは起きないかと思います
【その他、仕様とか】
その他と言いますか、1つのウリであるところの調教というか開発モードがあります
恐る恐るな軽い奉仕が段々積極的になっていく様を見る楽しさがあります
プレイ自体はマニアックなものは縛りやお尻ぐらいのもので警戒の必要はないかと
結構やりこむ必要があるかというとそれほどでもなく、通り一遍の選択肢であるなら
普通にプレイしていけば開放されますし、重点的に選べば殆どのプレイは見ることが可能
最悪フリー開発モードもあるので、自分の好みのプレイしても問題ものとなっています
多少、ルート分岐に影響する部分もあるみたいで、タイトルにもある「なか」を避けると
開発中のヒロインのシナリオ分岐しなくなったりすることもありますので注意が必要ですね
ヒロインは5人でメインとなるのは「舞」と「みお」の2人で、それぞれエンディングは2つ
開発があるのも2人のみとなっていますので、その辺りは注意が必要な部分でしょうか
他の3人についてはシナリオの途中で分岐するサブのようなポジションになっています
サブでもシーン数としてはそこそこあるものの、本番まで行くのは少なめでシナリオは短め
ないがしろにされている感じはしないが、サブ目的ではオススメしにくいところですね
【雑感】
ヒロインの魅力をしっかりと描きつつ、Hシーンもしっかりと作られているタイプです
需要はありそうなジャンルだと思うのですけど、意外とこういうのは無かったりしますね
開発パートもシステム自体は簡素なものですが、Hシーンを定期的に補給することが可能で
シナリオの進行上、存在が薄くなりがちなシナリオ中盤の良いアクセントになっていたかなと
シーンは多いですが、基本的には恋人プレイなので、マニアックなのを期待すると弱いです
あくまで、ノーマルなプレイの中で段々とHな行為に嵌っていくというのがウリでしょうか
ただ濃さマニアックさを求めるだけでなく、恋人同士のHを突き詰めていくのがポイントです
また、初回からのプロローグスキップ、引継ぎ、フリー開発、究極的にはフル化機能と
プレイヤーにストレスを感じさせない仕掛けが随所に見られるのはいいところかなと
選択する余地はありますし、時間取れない人の救済処置という感じでよかったと思います
それこそブランドの掲げるコンセプトをしっかり守っている感じの作品ですので
OHPとかで雰囲気とか作品のポイントに惹かれた人なら楽しめるのではないかと
以下、ネタバレを含む感想
【ヒロイン】
■九堂舞
美篭の血筋を残すという悲願の為、香太の子を残す相手として育てられた少女
「美篭神社」の周辺地域よりも更に田舎から来ており、少しずれた感じの反応をすることも
しかし、頭が固いということもなく、むしろ好奇心は強く、色々なモノに興味を示している
勉学や運動は優秀であり、現代知識には疎いが、すばやく吸収していく完璧人間である
こういう設定完璧担当は、色々ぞ製付与がされて面白担当になるのは仕方ないことですね
Hは最初、知識だけが先行しており(それすらも偏っていた)、ぎこちない部分があるも
本人の気質から段々と奉仕プレイがさまになっていくことになる、基本尽くす人です
メインはどちらもM的素養があるようですが……舞は縛りプレイに覚醒していきます
山場については……登場人物が最低限なので直ぐネタが割れてしまうという
ネタがわかっている身としてはコレはただのマッチポンプ的愛情の深め方に見えたり
■野々原みお
近所に住む幼馴染で、有事は巫女として手伝ってくれたりもする、もとかと親しい
気のおけない関係というべきか、互いのことを良く知っており、知りすぎている関係
舞の登場によって自分の思いを確信したみおは、自分も子を為す相手として立候補する
この近い関係からいきなり体の関係を持った後の微妙なラブコメオーラがこしょいですね
Hは舞ほど献身的に尽くすて感じでは無いですが、好きな人のために頑張るという感じで
気付いたら気おされるぐらい大胆になっていっている感じがいい味を出していると思います
最初は抵抗しつつも、なんだかんだやってくれて気付けばノリノリになっている感じですね
M的なプレイとしては羞恥プレイということで露出や野外プレイが多めにあります
シナリオは何だコレって感じでして、若干の狂気が入ってますよね……
元から仲の良かった幼馴染が田舎の開放感と周囲の了解を得るとどうなるかというお話
流石にそこまでは行かないと思うんですけども……これだけすごい抜きゲーっぽいノリです
■廣瀬もとか
父親がつれてきた姉妹の妹の方、家事担当で今や廣瀬家になくてはならない存在である
年頃のため、振って沸いた生々しい話には興味津々であり、思わぬ粗相に走ってしまい……
常識人枠にあたり、キャラの濃いサブ2人と比較すると多少、存在感が弱い気もする
他に無い全うな枠という感じの正等派貧乳妹系ヒロインである……他が変化球過ぎるんだ
お話も、気付いたら関係認められていたのが、他の人に移る意味を描いた感じですね
失恋するヒロインが好きな人にはいいんじゃないかと思います、私は好きです
■岡崎エリナ
父親が連れてきた姉妹の姉の方、実は父親と再婚予定で連れてこられたという経緯がつく
それとは別に美篭の神様のヨリシロとしての役割もあり、一年をかけてなじませたという
しかし、非常に相性が良く乗っ取られたわけではなく、基本的な性格はそのままであるらしい
みおにそう呼ばれたことから、「オカエリ」と呼ばれることがしばしば、公式にも呼ばれる
何かと設定が詰め込まれており進行役でもあるメタ的な存在という感じでしょうかね……
選択しなくても中出しを避けた場合こちらのシナリオに分岐するようになっているみたいです
設定上そこそこの知識やテクニックはあるものの処女ですので、そっち方面は安心です
シナリオは一応、導入部に関する突込みどころのある展開の補完という感じですね
サブですけど一番設定の回収が多いシナリオになっているのではないかと思います
■涼原ひびき
陸上部の後輩、前の学校(オブラート表現)でも一緒だったので、年齢を超え性別を超えて
悪友ポジション(立ち絵なしで他にいた気がする)のような立ち位置にあるサブヒロイン
しかし、舞との行為をのぞき見てからは、そちらの方面にも興味津々らしく食いついて来る事に
そして、何かとせがんでくる後輩に付き合ってやると……可愛いですけどサブのほうが光りますね
シナリオはなし崩し的にって感じですが、そのあたりの気楽さも含めて後輩って感じです
【Hシーン】
久堂舞:11
野々原みお:11
廣瀬もとか:9
岡崎エリナ:8
涼原ひびき:5
ハーレム:1
回想に含まれるものの直接Hな行為で無いものは除いています……裸の散歩ってどっちだろ
舞、みおについては開発は別枠となりますが、フリー開発モードで好きに見ることが出来ます
Hシーンのボリュームとしては本編よりもこの開発プレイのほうがボリュームが多い印象
1シーン1シーンは本編でのシーンのほうが尺は長いんですけど、数が多いのですよね
項目としては8つありますがそこからレベル等で分岐しますし回数は非常に数えにくいタイプです
プレイとしては露出が野外での露出プレイと拘束プレイが結構ハードですけどそれぐらいで
めちゃくちゃにするようなプレイは無いです、いや結構すき放題やっていたかも……
ヒロインのパーソナリティアリ気でよさが増すタイプのシーンになっているのではないかなと思います
因みに開発モードで無いと胸で挟んでもらったりしりを責めるプレイが無かったりしますので注意です
舞とみおは傾向に差がありますけど、どっちも基本的にラブラブでところにより虐める感じです
たまに奉仕で意地悪なことしてくるところはありますけどSとMみたいなわけ方ではないですね
舞は正統進化していくのに対して、みおは覚醒する感じで後半の濃さはみおの独断場というところ
サブヒロインについてもある程度プレイ傾向はありますけど、メインほどではないですね
一部の過激なプレイを除けばプレイ内容自体はイチャラブゲーの範疇で好けども
シーンの濃さやこだわりについては十分抜きゲーとしても通じるものがあると思います
【まとめ】
萌えも抜きもどっちも頑張る作品のひとつの形かと思います
あえて言うならどちらかというと萌え……キャラよりですが、それがHシーンを引き立てます
プレイ自体はそこまでマニアックでもないのですが、こういうノーマルな方向で高める
というのもひとつのやり方としてありなのだなと感じさせてくれる作品ではありました
全体的にブランドのコンセプトから始まる、作品へのこだわりみたいなものが感じ取れて
期待したとおりの作品が楽しめるという点で、非常にオススメしやすい作品になっています
システムの面でもストレスを感じさせないようにいろいろと選択肢が設けられていますし
さりげない気遣いが、自信は使わないにしても嬉しいものとなっていました
ヒロインについては、メインは手堅いところを突いていて鉄板ゆえのよさがありました
みおは開発による後半の覚醒も含めて、なかなか楽しい感じのキャラになっていましたね
ヒロインとしては素直なキャラ付けのもとかが可愛かったですかね……後は年上が欲しかった
開発システムについては、思ったよりあっさり気味だったのが1つ残念なところでしょうか
あくまでアクセントという感じで捕えればいいのでしょうけど、少し簡素すぎたので
それでいて効果がわかりにくい部分が多かったので、選択肢を埋める作業みたいに……
と、これを進化させたところで面白くなるかはともかく少し物足りない分でしたね
あと香太さんが少し顔出し過ぎなきもし増す、抜き路線なら寝取られゲーじゃないんだから
男の香って意識させる必要ないと思うんですけどねー、たまに純愛路線ではみますけど
その辺りは、もう少し抜きとして割り切って、避けてほしかったという部分絵はあります
と、細かい部分で個人的な好みは出てくるものの、おおむね満足した内容でした
コンセプトにブレがないので、体験版やOHPで想像したとおりのものが出てきたので
素直に楽しむことが出来たのですよね、今後も頑張ってもらいたいところです
しかしヒロインの魅力を十分に出しつつ、Hも濃くするってかなり需要あると思うのですけど
こういう直球勝負の作品って意外と少ないですよねということで、次回もこの路線かはともかく
今後も期待したいブランドですねという感じでしょうか、その時は年上をですね……


