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伝統攻撃

でも、それって根本的に感想になっていませんよね?

P/A~Potential Ability~ 感想

Empressの「P/A~Potential Ability~」の感想です

【あらすじ】
現在から少し近未来の世界では「P/A」と呼ばれる能力を有するものがいた
「野真口光一」の教育実習先「城ヶ崎学園」もP/Aを持つ若者を育てる機関であり
特に「心境変化を起こさせる能力」を持つものが多い「女子学園」であった

P/Aを持たない「ノーマル」である男性の光一に実習先として選ばれたことも不思議だが
さらに光一が受け持つというクラスは、うまくP/Aが扱えない特殊教室であるという
なにからなにまで不可解であるその人選に戸惑いつつも光一は実習を受けていくが……


【システム】
・画面は16:9
・キャラ別音声設定あり
・セーブでの階層付け可能
・ネット認証あり

Full HDということで画面が大きく1920×1080の解像度でもぎりぎりいっぱいです
画面はリッチですが音声設定がヒロインのローマ字表記だけで見つけにくかったです
セーブは前作と同じく、階層をつけることができ、ルートの管理もしやすいです
尤も、本作の仕様では攻略はそこまで厳しくないので、あまり利用することはないですが

また、本作はネット認証があるので、注意が必要になります


【その他仕様】
攻略対象となるヒロインは5人、メイン2人にサブ3人という構成になるかとおもいます
Hシーンまであると更にプラス1という感じで、一通りヒロインに手を出せる仕様です

構成的に大きい一本道のシナリオに途中分岐のEDがいくつも存在するタイプです
ヒロインは学生4人と見せかけて1人を除けばなかり扱いが軽いので注意が必要です
当然のようにBAD ENDもあるので、ただの近未来学園モノとみると厳しい内容でしょう


【雑感】
まさかの聖少女原画でまともな学園モノ……と素直に思ってはいませんでしたけども
かなりそれっぽい事をしつつも、やっぱり捨てられない部分があったといいましょうか
一応、正規のルートを勧めればヒロインは酷い目にあわずに済むようにはなっていますけども
完全に恋愛モノとしてはなりきらず、そこかしこで爆弾が仕掛けられた作品になっています
とはいっても本格的に爆発させることを目的としたものと比較すると弱い印象がありますね

学園モノに、個別ルートの意義を弱くしてBADにいつもの陵辱展開を入れた感じでしょうか
書いて見るとなんとなく懐かしさを感じる、八方美人な作品になっている印象ですね
どちらも濃ければよかったのですが、どちらも物足りない感じになっているのが痛手でして
特にサブヒロイン(個人的には普通にヒロインの一角と思っていたのですが)3人については
分岐後の尺が非常に短くなっており、扱いが非常に軽く感じてしまいますので
「大雲寺エル」「五十崎澪亜」「楠川鈴音」が目的の場合は注意が必要となります

結果的に恋愛を求める方にも陵辱を求める方にも勧めにくい作品になっている気がします
どちらもハッタリが効くほどボリュームがあれば話も違ったんでしょうけども
小さくまとまっている割に、方向性が絞りきれていない中途半端な印象が強かったです

以下、ネタバレを含む感想です




【ヒロイン】
■高城結菜
特殊教室の学生の1人で光一にも優しい態度で接してくれる良識のある学生
潜在能力の高さから学園に通うも、能力が不明なためこの学級に入っている
本作のメインヒロインであり、彼女の能力が後半の展開の要となっていく

P/Aは「Connection」好意を自分に向わせるもので、無意識に使用してしまっている
あるいみ人の心を操る能力であり、思いが信じられなくなるのが問題に発展する

能力のわからない結菜と付き合ううちに互いに惹かれあい結ばれることになる
しかし、あまりに短絡的過ぎる行動に違和感を覚え、P/Aに関連するのではとなり……
教師の藍夏から告白され、交互にデートをしてのHシーンの連続については
本作の表向きの方向性としてどうなんだろうなと思う部分がありますね
所謂主人公が結論を出せずにうろうろする展開も色々と好みが分かれそうですし

ハッピーにしろバッドにしろ、最後の最後の選択肢で2人を選択するのは、うーん
もう少し、素直に正面からヒロインとヒロインの関係を楽しみたかったですね


■三原藍夏
特殊教室の担任で光一を指導してくれる、あまり偉ぶった事はなく同僚のように接してくれる
過去にP/Aの暴走でフタナリになっており、眼鏡、年上と色々属性がつきすぎなヒロイン
メインヒロインの片割れであり、光一が呼ばれた理由については彼女が元になっている

かつてはP/Aの「Mentalism」という強力なものを持っていたが暴走でトラブルを起こしてしまい
暴走を止めるために学園長によって能力を奪われているため、現在ノーマルとなっている

シナリオ的には結菜とセットになります、こちらのルートだとフタナリを解除するか選べます


■大雲寺エル
バイオ産業で名をとどろかせる「大雲寺財閥」のお嬢様であり、超のつくお金持ちである
高飛車でプライドが高く他人を見下したような部分があるが、自分も挑発に弱く短気
その性格から同じクラスの五十崎とは直ぐに雰囲気を悪くしてしまい、藍夏を弱らせている

P/Aの「Avarice」は発動すると強力であるが、そのトリガーが複雑であるという欠点を持ち
さらにエルの短絡的な性格とお金に頼りきってしまう性質から全く使いこなせずにいる
周囲から何かと煙たがられる中でしっかり向き合い、能力の事を考えてくれた光一を気に入る

気にいったら一途とのことで、エルに一度分岐すると互いの力関係は大きく変わるものの
どちらにしろ光一に対して独占欲を見せるエルを見ることが出来るようになっています
それどころかBADに行かないと光一がエルの始めてを奪わないまま終わるんですよねコレ


■五十崎澪亜
田舎に住んでいたが、ファッション雑誌のモデルとしてスカウトされ上京している
モデルだけあってスタイルがよく身長は主人公よりも高く、プロポーションも良い
業界の汚れた部分と付き合ううちにストレスをため、P/Aの絡みで孤立して現在休業中

P/Aの「Mental Damage」は能力がシンプルで相手の神経を衰弱させるもの
威力が控えめである為、決定打にはならない為、現状は実用的ではないとされている
しかし努力の甲斐があってうまく当てることができればという形まで成長していく

シナリオ自体は良い雰囲気になって一晩の関係を持って、将来の夢を悩んでという話
教育実習と学生となるとコレぐらいの関係の深さが限界なのかなーと言いますか
逆に言えばこのシナリオの尺についてはお察しくださいという感じになっていますね


■楠川鈴音
好奇心旺盛で心が子供のまま成長してしまった娘、性的な興味が強く、そのことばかり考える
P/Aは強力で、周囲に攻撃的な性格でもないが、性質上無差別である意味一番の問題といえる

P/Aの「Nymphomania」は周囲をHな気持ちにさせてしまうもの、鈴音の制御能力も高く
使い方を間違わなければ非常に便利で強力なP/Aであるといえる、方向性はともかく
鈴音はこの能力を持って何人もの人間と関係を持っており、休日は遊んでいるらしい

恋愛どころか、鈴音のことが心配で心配しているうちに面倒を見るハメになるお話
Hが最優先であるものの相手の嫌がる事は避ける程度の良識は持っていることは描かれるも
扱い的には本当に、メインシナリオから外れた場所に来たと思わせる展開になっています

因みに、テクニックがすごいみたいな設定がありますけど、殆ど活躍の機会がないです


■城ヶ崎三月
現在の学園長、美人ではっちゃけた格好が気になるが、学生思いである
とある目的のために、虎太狼を学園に迎えており、正規ルートなら狙いがばっちり決まるが
それ以外の場合はヒロイン達が大抵酷い目にあっているので、なんだかなーと思いました

P/Aは「Deprive」P/Aを放棄した相手から奪うもの、発動条件は厳しいが強力
奪ったP/Aは全て使え学園長の能力の高さもあいまって、最強と明言されるほど
ただし、既に追い詰められた虎太狼を虐めるぐらいにしか本編では使用されない


【Hシーン】
回想モードは体位ごとに別登録されます
()の数字には、一度の行為を1シーンとして換算したものを記します

・高城結菜:13(8)
・三原藍夏:13(8)
・大雲寺エル:5(3)
・五十崎澪亜:5(3)
・楠川鈴音:5(3)
・城ヶ崎三月:2(1)
・結夏+藍夏:4(2)
・エル+澪亜+鈴音:1

先に語ったとおり、結菜と藍夏がメイン格、他はサブって感じの比率になっています
エルを除けば2シーンは陵辱や寝取られ枠になります、サブは3シーンしかないのですが……
と、ノーマルなヒロインとの濃いプレイを期待した人には足りない内容ではないかなと

複数プレイが起きるのはバッド確定のルートの為、どれもハッピーな雰囲気ではありません
サブ3人は光一が襲われているので、そちらが好きな人にはいいかもしれません……
これも相手に言われて無理やりなので、結構好みが分かれそうなプレイかなともいます

陵辱となるシーンは複数の男にやられたり、ときつめのプレイが展開されるようになります
女性が相手だろうとお構いなしのプレイで、場合によっては大なり小なりもらしたりです
この辺りは、いつもより抑え目ですけど、いつもどおりのノリって言う感じのするシーンですね

陵辱ルートに入るといつもどおりのノリになりますけど、そこを除けば大人しいという印象
そちらのルートで濃さを補った感もありますが、それよりもサブの個別をもう少し……



【まとめ】
ストーリを見ると特殊な設定はあるものの教育実習生と学生の恋愛モノとなりそうですが……
OHPのCGを確認すれば解るように、ルートによってはヒロインが酷い目にあう場合あります
変な選択肢をしなければ、ヒロインが酷い目にあうことがなくエンディングが迎えられますが
ただの近未来学園恋愛モノというには、流石に厳しい部分がある作品であったと思います

と言っても、有事を除けば、学生をケアしつつ授業を行っていくだけになっていますし
陵辱モノとしてみるにしてもそちらではパワー不足といわざるをない作品となっているでしょう
この通常との落差どこかで見たなと思ったらライターさん神無月ニトロさんだったんですね

逆に陵辱部分を除いて相思相愛恋愛ADVとしてみるとどうなのよというとコレも結構微妙です
1つはヒロインが完全に絞られていて、サブヒロインが完全におまけになっていることがあります
受け持つ学生として4人の個性的なヒロインが用意されたのに他の3人があまりに軽いです
メインはあくまで2人と絞ったとしても、2人の間で揺れ動いて、選べない展開はどうなのかと

どっちにしても中途半端な印象が強くなります、何よりどれも尺が圧倒的に足りません
サブヒロインは問題外ですし、メイン2人も分岐後に、もう少し個別を楽しみたかったのですが
どれも余韻を残さずあっさり終わってしまうのはなんとも言えず、物足りません

結局何を売りにしたかったのか、わかるような、わからないような作品でした
先にも書いたとおり、ボリュームや、一点特化等のハッタリが効いていれば
それのために手を出すのもありといえるのですが、そういった部分も見えませんでした

いつもと雰囲気を変えてきたのはともかく、中身のノリがいつもどおりだったのがアレで
結局良い部分を削って中途半端なものが入ってしまったなという感じになっていました
サブヒロイン等がもう少し色濃く書かれていたら、個人的には印象も違ったと思うのですが
流石に各3回、うち2つはBAD展開というのは、さすがに色々と引っ掛かりを覚えちゃいます


真っ正直な学園モノを期待したわけではないですが、コレはそもそも色々足りてないかなと
特にサブヒロインはルート分岐後30分もせずにエンディングが迎えられるのが……
元のEmpressのエロの濃さと学園モノのヒロインの魅力描写が混ざればと思ったのですが
どうにも上手く混ざり合わず、どちらも足りない感じになってしまっているのは残念です
もう少しヒロインの個別に力を入れてくれればなーと思うのは余計なお世話でしょうか?



しかし、黒髪のノーマルなヒロインや眼鏡の真面目なヒロインをメイン格にすることが多いですね
個人的には、脇を支える個性の強いヒロインことかがメインになってくれる話とか見たいのですが
いえ、悪役としてならいくらでもメインになっているんですけどね、そういう話ではなく……
そちら方面のフォローということで、今回は多少期待したのですが、はずしてしまったようです

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コメント


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Empressの作品にも手を出されている管理人さんは手広いですね。私はなかなかこのブランドに手が出ません(笑)
それはそうと私、最近エロゲをやりつくした感がありまして、常にまだ見ぬ新作を待つのみの日々です・・・
そこで、エロゲマイスターの管理人さんにおすすめのエロゲを
ご紹介してもらいたいのですが・・・個人的なことでスミマセン
もし回答していただけるならおすすめのヌキゲー、純愛ゲー、陵辱ゲー,NTRゲーなどオールジャンルのエロゲーをご紹介いただけたら嬉しいです。よろしくお願いします。ヤンデレキャラのいるようなドロドロシナリオがあったら嬉しいのですが・・なんか、いろいろうるさいこといってスミマセン。

| URL | 2014-06-29(Sun)23:08 [編集]


Re: タイトルなし

コメントが遅れて申し訳ないです

エロゲーマイスター等と畏れ多い、Empressに手を出しているのはBibleBlackなどの影響で
M的なプレイも結構ディープに描く作品が多いからその延長線上なんですよ……

おすすめのゲームですか……難しいところですね、私自身ぬるいゲームが好きでして
受け・M以外の特化型のゲームはあまり人に語れるほどの知識などは持ち合わせてないのです

ヤンデレキャラについては1人だけ、薦められるかなというのがありまして
有名な作品ですが「腐り姫」という中に樹里というヒロイン(?)がいます
このヒロインの病み描写がすごく好きで印象深いです……あまりお役に立てずにすみません

RmG | URL | 2014-07-02(Wed)00:50 [編集]