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伝統攻撃

でも、それって根本的に感想になっていませんよね?

【同人ゲーム】淫魔の加護 感想

開発室さまの「淫魔の加護」の感想です

【概要】
開発室さまお馴染みの「淫魔」シリーズというべきでしょうか
その中でも最初の作品である「淫魔の森」の前の物語のようです

いつもと同じく、一風変わった戦闘システムと
敗北後のシチュエーションの多さ、そしてお手軽なやりこみ要素は健在で
短編ながらやりこめばしっかりと楽しめる内容となっています

短編ということでシナリオが最低限という感じで、深く設定などは語られません
以後のシリーズにどうつながるのか作品のリンクを楽しめる部分はありますが
この作品からはじめても特にプレイに困ったり置いてきぼりな部分はないでしょう

ゲームとしてもさくさくと進み、こつさえ解ればそれこそクリアに1時間程度
丁寧にプレイしても3時間程度でクリアできる莉内容になっているかと思います
ただし、そのプレイ時間からは過剰と思えるほどに作品の構成要素は充実しており
一番のウリであろう敗北シーンはかなり充実した内容となっています
短編ではありますが、敗北シーンを楽しむ作品として侮れない内容です


長くなるので略します





【ゲーム】
■目的
目的はスタート地点からひたすら北を目指してダンジョンを踏破していくことです
ダンジョンは3つあり各ダンジョンではキーアイテムをダンジョン内から探して
一定数そろえることで各ダンジョンのボスのいる場所へいけるようになります

ダンジョンのボスを倒すと次のダンジョンへいくことが出来、3つ目のダンジョンの
ボスを倒すことでエンディングを迎えることが出来るようになっています
エンディング後は回想モードもあり、戦闘シーン敗北シーンの振り返りができます


■戦闘
敵はシンボルエンカウントで、接触すると戦闘シーンとなります

戦闘はデフォ戦闘でもあるフロントビューで敵との1対1になります
こちらが倒れるまでに相手を倒せば勝ち、負ければ敗北ENDに直行します
そんなシンプルな内容ですが、ルール自体はかなり特殊なものです

まず主人公は一度の戦闘に3度まで戦闘不能になることが可能です
4度目の戦闘不能になると敗北となり、そのままゲームオーバーです
そうなる前に何とか相手を倒す必要があります

しかし、3回復活できるといっても敵の火力がかなり高くなっており
更に言えばこちらのHPも初期段階ではかなり心ともないためあっさり倒されます
(一度も倒されたいない状態ではステータス画面に表示されるHPの1/4しかなく
倒されるごとに2/4、3/4、4/4と増えていく為、初期状態はHPが非常に少ないです)
最初の方は相手に一方的に攻撃されて倒されることも珍しくありません

正直一番のザコ敵でも準備がなければ勝てるかどうか運といえるレベルです
まずザコ敵とまともに戦うために装備をそろえる必要があります
一番重要なのはスペルカードというシリーズではおなじみのアイテムです


■スペルカード
今回は一度に3枚まで持つことが出来、コレによってステータスが大きく変化
つまり、最初は敵に挑まずスペルカードをそろえることが重要になります

スペルカードの入手方法としては基本は「交渉」と呼ばれる技になります
コレを最初のターンに行うと相手は攻撃してこず、こちらの精をねだってきます
相手の赴くままに精を提供するとこちらは一度倒されたことと同じになります
精を提供した後、一定の確率で相手はカードを2枚くれて去っていきます

ただし、1度の提供で満足する相手は少なく、大抵2回、3回目をねだってきます
2回目、3回目を提供すると同じく、2度、3度倒されたことと同様になります
相手が4回目をねだってくることがありますが、この状態で提供すると
そのまま敗北したことになり相手とのEDを迎えたことになります

よって基本的には、3回まで精を提供して相手がカードをくれなければ
精の提供を断る必要があります、断った場合あっさり引き下がるものもいますが
場合によってはこちらの不利を承知で容赦なく襲ってくるものもいます
運が悪い場合は、そのまま止めをさされる場合もあるので注意が必要です


また今回のスペルカードは同じ種類でも3段階のレベルがあり
レベルによって補正値と取得できる技が変わってきます

レベルの高いスペルカードを手に入れるには合成が必要になります
合成には複数のアイテムが必要であり、手間が掛かってしまいますが
ボスなどの強力な敵と戦うには必須となるシステムです

高いレベルのスペルカードを手に入れるため、合成に必要なアイテムを
効率的に集めるのが、このゲームをクリアしていく上でのコツとなります


■ゲームのコツ
・序盤
基本的にはチュートリアルで説明されるように
最初は交渉をして3枚分装備用のカードをそろえてしまうことです
3枚そろえないとヴィレッじゃですらまともに戦えないバランスです

後は相手の弱点属性をついて倒してアイテムを稼いでいきましょう
防具よりも魔晶石の欠片(小)が大事です、あまり出ませんが後半大量にいります
余裕があれば合成の防具で人形を作りましょう精力と気力を上げる重要な手段です

最初に作る上位のスペルカードはワーウルフかピクシーがオススメです
回復に回っても間に合わないゲームですので、回復の上位をよりも
即効をするための攻撃の上位技を覚えたほうが有利にナリからです

また、TP技も積極的に使っていきましょう、絶対先制で強力なものが多く
TPはダンジョンを歩き回っていたら回復するので遠慮なく使っていきたい技です
全快なら2回は使えるので、ボス戦では容赦なく使って戦闘を有利にしましょう


・終盤
最後に到着したらさっさと右のフロアに行きウィッチと交渉するのを進めます
ウィッチのTP技の効果が見も蓋もない「交渉を100%成功させる」だからです

絶対先制でリスクなく相手のスペルカードを貰うことができ2枚どころか
多い場合は5枚ほどもらえる素敵技だからです、これがないとサキュバス☆☆☆
とか作る気になりません、あっても魔晶石の欠片が足りなくなってしまうのですが

魔晶石につていもサキュバスカードのTP技で敵を狩りながら宝箱をあさるという形で
地味に集めるしかありません、小は2つ目のダンジョン大は3つ目のダンジョンで出やすいです
このゲームは基本的に欠片不足に悩まされ続けるゲームになると思います
サキュバスといいウィッチといいは横着できるカードを使ったもの勝ちということです



【Hシーン】
おなじみの敗北をするとそのままHシーンという形になります
今回登場する敵は雑魚11体でボス敵2体のみですが
ザコは攻撃をそれぞれ二種類持っており、それにより敗北後のシーンが違います
ボスは形態によって攻撃を変えてきて、そのタイミングで敗北シーンが変わります
また負け方によって3種類のテキストに分かれるようになっています
3種類というのは
通常で負けた場合がノーマルに責め続けれられる調教エンド
必殺技で負けた場合が激しく責められ絞られる吸精エンド
交渉で4回目までいくと見られる甘くやられる愛妻エンドの3つになっています
敗北パターンが35あり、3種類のテキストで105シーンという形です
テキスト自体は短いものが多いですが、回数はかなりのものとなっています

敵は開発室作品としてはおなじみの面々という感じですが、今回はイラスト担当が違い
同じ名前の相手でも前作までとは違う雰囲気で楽しめるようになっています
今回は具体的なネームドがおらず、どれも種族的なものとなっていますね


【シナリオとか】
マリアに何の恨みがあるっていうんだ!……予想通りだったけど
作品としては本当に目的のまま北上しているだけという印象で
マリアやリリムが色々動いている中で蚊帳の外感が強い感じでした
短編主人公ということで、物語の主役ではなく時代につなげる役目
という感じでしょうかね、短編ならではの主人公という感じでしょうか

でも、サキュバスがそのままラスボスと思いませんでした、あっけない
正直ティータニアの方がよほど強く感じました……強化しすぎた?


【まとめ】
あっさり遊べるけど、やりこみ要素あり、敗北Hはいっぱい
と、相変わらず欲張りな内容で、よく作りこんでいるなという内容です
最初はとっつきにくいシステムですが、なれるとスピーディに勝てる
という独特のバランスは相変わらずで、いつもながら見事な調整かと

ただ、通常で戦闘するとかなりの先手必勝ゲーになっていまして
そのあたり、終盤のザコは正攻法なら敗北アリ気で長引くのが難点かなと
結果的にサキュバスとウィッチのTPゲームになってしまったのですけども

そういう細かい部分はともかく今回も十分楽しませてもらいました
別に中篇を作られているということでそちらも楽しみにしておきます

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