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伝統攻撃

でも、それって根本的に感想になっていませんよね?

らぶおぶ恋愛皇帝ofLOVE! 感想

HARUKAZEの「らぶおぶ恋愛皇帝ofLOVE!」の感想です

【あらすじ】
生徒数1万を越える巨大学園の生徒会長をつとめる「一之瀬ルキナ」は
学園では圧倒的な支持を受ける敗北を知らない無敵の存在であった

そんなルキナは、全学生の前で、今度は恋愛をして勝利すると宣言する
いまだに挑んだことも無く、ゆえに勝利をしたことがない恋愛
周囲の盛り上がりをよそにルキナは恋愛をする相手を既に決めていた
1万人の学生で唯一不信任の投票をする男、幼馴染の「吉高秋人」である

秋人は幼いころから人並みはずれた力をもつルキナに巻き込まれており
軽いトラウマを持つため、現在は出来るだけ避けようと学園生活を送っていた

そんな背景もあり、なかなか進まない関係をよそに一人の転入生がやってくる
鳳財閥の一人娘である「鳳エリカ」は学園の創設者の娘は、秋人を知っており
並々ならぬ好意を寄せるそぶりを見せており、ルキナと火花を散らしていく

などとやっているよそで、山篭りしていた留年の学生が襲って撃退したり
学園に恨みが抱くOBがテロを仕掛けてきて生徒会が撃退したりしているうちに
シナリオ分岐へ移行して、学園コンパが始まって、ヒロインとの仲が深まっていく
秋人とラブラブになるのはルキナかエリカかそれとも……



【システム】
・画面は16:9と4:3で選択可能
・キャラ別音声設定アリ
・前の選択肢へ戻る、次の選択肢へジャンプあり

システムは一通り揃っており特に不満はない
進行の便利機能はあるが、ヒロインへは一発分岐である為
あまり使うことがないが、セーブを忘れたときに便利か


シナリオは5本、そのうち二つはボリュームも少なくサブENDぐらいの扱いになる
「楠木千歳」および「芒乃数」は他より扱いが軽いので注意が必要となる
シナリオは一発分岐で、選択肢にはヒロイン名がつくおまけつきと親切な仕様
個別シナリオでHシーンの分岐があるものの、攻略には問題がない
取りあえずヒロインのシナリオを追うことだけに集中できるようになっている


【雑感】
ギャグゲーにして萌えゲーというところでしょうか
ギャグはパロディに頼ったものではなくヒロインのパーソナリティと
ライター独自のテキストのノリによって生み出されているものであり
独特の雰囲気は合う合わないは結構分かれるところだと思われる
体験版を触って酸いも甘いも楽しめそうか確認しておいた方が良いかと

システムで語ったとおりヒロインは5人いるが、うち2人の扱いが悪く
この2人が気に入ったのであれば手放しには勧めにくい部分もある
代わりに「榊原イサミ」はヒロインではないとは言え扱いがかなりよく
こちらが好みなら一考の価値はあるかもしれないと妙にアンバランスな構成

その分一応メイン格となるヒロインはハチャメチャな部分はあるものの
しっかりと魅力的な部分もかかれており、ラブラブな描写もしっかりとある
メイン格3人が気に入るならばイチャラブゲーとしても立ち上がってくれるかと

シリアスもあるが、メリハリの為の手段として使っている部分が強い気がする
独特のテキストで回されるシリアスパートは深いことを言っているようであり
ただはぐらかされているだけのような、裏があるような不思議な雰囲気となる
この辺りは体験版の終盤部分の流れが良くも悪くも諸に当てはまるので
それを以って楽しめそうか、判断してみるのが賢明ではないのかなと思ったり

取りあえず人を大きく選ぶ内容なので、体験版プレイで雰囲気を掴んだほうが
間違いはないと思います、空気が合えば、ギャグ強めのラブコメ作品として
お気軽に楽しめる作品になってくれるのではないかなと



以下、ネタバレを含む感想





【ヒロイン】
■一之瀬ルキナ
秋人の幼馴染で鳳学園の学生の圧倒的支持を得る生徒会長で、無敗の皇帝
そのパワーはすさまじくトラックを蹴りでとめることが出来るほど
秋人にはじゃれ付いてくるがパワーがすさまじい為、酷い目にあわせてしまう
そんなルキナが秋人を振り向かせる為恋愛へと挑んだことから物語が始まる

ルキナと付き合うか付き合わないかの勝負から付き合い始め
そして付き合ってからしばらくは、ラブコメとして楽しかったのですし
ヒロインしてルキナの可愛さというのも十分に発揮されていたのですが

ルキナが秋人との関係に閉じこもり生徒会長を辞めてしまってからは
段々と痛い子に変わり最終的にはヒロインというか倒すべき目標に……
ヒロインが最終的な敵となる展開はありますし、その延長とも見れます
ヒロインがイサミに台頭していて、その頃にはルキナはもう良いかなと……

ルキナ自身病む部分も含めてヒロインという感じなのでしょうけども
正直行動自体はかなりアレですし、イサミにとられても仕方ないよね的な
結局ヒロインとして両方を拾った辺り懐の深いゲームだなぁと


□榊原イサミ
生徒会副会長にして生徒会のブレーン的存在
学園で孤立していたルキナをプロデュースして人気者に押し上げた
ルキナが恋におぼれた頃、自身も秋人への恋を自覚し泥沼にはまっていく
他のルートでは冷静で秋人に容赦のない彼女だが、ルキナルートでは
献身的に秋人を支えてくれる、全キャラでも髄一のヒロインとなる

厳密には攻略対象として選べないがルキナのシナリオの後半は彼女がヒロイン
と言っても過言ではなく、Hシーンもある為印象が強い存在になる
後半明らかに、シナリオメイン担当ルキナ、ヒロイン担当イサミというところで
ルキナが難物になるがために秋人はともかくプレイヤーとしては完全に心が傾く



■鳳エリカ
学園の名前にもあるように学園の創設者の娘である転入生の少女
周囲に冷たい態度を見せているが、実のところ人一倍かまってちゃんであり
過去の頃孤立していたエリカを唯一相手にしていた秋人に執心している
また、普段の言動から解らないが文章を書かせると非常にお花畑な娘である
ヒロインの時はその非常にマイペースでお花畑なエリカを堪能することができる

序盤ルキナのライバルとして登場したように思うが学生会としては外様である為
多くのシナリオでは存在が消えてしまう、なかなか難儀なヒロインである

初っ端からルキナの好意は恋心ではなく仲間意識によるものと切り捨てられ
あっさりとエリカと付き合っていくことになるシナリオです……うん
基本的にはイチャイチャしてるだけのシナリオです少し山場があるも
エリカのお花畑と可愛さを楽しむことが出来るシナリオになっているかと
シリアスはこれぐらいのレベルで押さえるのが個人的には好みでした


■芒乃数
生徒会の会計を務める天才少女、機会やパソコンの知識に長けて
他のルートでは盗聴や監視など補助的な役割で役立ってくれる

千歳と並んでサブといってもいいが、ボリューム的には更に短い
昔は難儀な娘だったと過去話をして気付いたら結ばれている感じに
千歳と違い面白いキャラだけにこれだけで終わるのはさびしい感じも

構成的には完全にひかりのミニマムバージョンみたいな内容ですし
取りあえずシナリオをつけた感が悲しい、サブで光る存在ですね


■楠木千歳
秋人の妹分に当たる女性、女子力をつけるべき女性雑誌を見るも
1年前の雑誌なので流行が一回り以上遅れているという問題点を持つ
家事が得意で料理については非常に上手いなど実際女子力は高い
序盤でヒロインらしい登場を見せるがその後完全に空気化する

シナリオのボリュームはスーより長いものの存在感は正直
過去に何があるわけでもなく後輩なのでかかわりが薄いのも欠点か
代わりにサブキャラであるひよここと「木之下みお」がよく動いてくれる
マイペースな彼女が千歳を食ってしまい、シナリオ的にもこちらが
ヒロインであるほうがしっくり来る気がする、他でも千歳より目立つしね


■稲穂・ギ・ひかり
生徒会の広報担当であるクラスメイト、自称吸血鬼でイチゴ味を好む
態度が何かと大きく教師うけなどは悪そうだが特に言及はされない
嘗ては孤立しており、嘘をつき周囲を混乱させていた問題児だったが
秋人とルキナの説得により、現在は友人とつるむようになっている
ヒロイン達の中では一番、自然に友人関係を進められているような……

普段は周囲を食ったような言動をしたりと余裕を持っ態度を崩さないが
恋愛やHな話に対しては耐性がなく、人一倍奥手で人一倍興味がある
そんなわけで、デレたあとのひかりはチョロイと思いつつも初々しく可愛い
ヒロインも変にこじれることなく、外的要因も殆ど無く楽しめるので
イチャラブとコメディを一番素直に楽しめるシナリオになっていたと思う
そんな面もあって全ヒロインで一番お気に入りのキャラです



【Hシーン】
・一之瀬ルキナ:6
・鳳エリカ:5
・芒乃数:3
・楠木千歳:3
・稲穂・ギ・ひかり:3
・榊原イサミ:1

2人のメイン格が多めで、他は3シーンずつというところ
イサミがルキナルートの終盤で1シーンあります
このシーンには本番がないので、セーフ!……アウト?

回数はそれなりですが1シーン1シーンがあっさりというかんじ
プレイ自体は結構変わったののも多かったりします
意外とヒロインから積極的にというシーンが多いですね
といってもヒロイン毎に1シーン~2シーンあればいいかなって感じです

コメディ系ですけどエロはあまり強くない路線ですので
あまり濃いのを期待すると厳しいと思います

あとテキストと絵があってない部分が結構ありましたね
Hシーンだけではないのですが、やっぱりHシーンは特に気になります



【まとめ】
デビュー作ということもあるのか誤字脱字も目立つものが多く
CGと実際のテキストが合わない部分もあって荒い部分が気になりました

基本的にはギャグと非論の魅力で押す作品という感じで
パロディに頼ることなくキャラの個性と独特のテキストで押すのは好印象
ただ、テキストの合う合わないは大きく出る部分かなと思いました
時には装飾過多な感じでシリアスな部分についてはげんなりする部分もあって
もう少しそういったテキストのONとOFFは入れ替えてもらったほうが
個人的には話に入り込みやすいのになと思いました、特にルキナですね
シリアス成分が多いとどうにも、その部分が目立ってしまってきつかったです

ただ、先にも語ったとおりコメディ部分は十分に楽しむことが出来ましたし
ヒロインについてはかなり個性的なものの魅力的に描かれていましたので
今後も、この部分をしっかりと押さえて作品が提供されていくのだとすれば
次回以降も手を出したいなと思う作品にはなっていました、

取りあえず体験版で雰囲気を見てキャラとテキストが楽しめそうならと言うことで
人を選びますが嵌ると楽しめる作品になっていると思います

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