
KISSありきのHシーンとちょっと狂った感じのシナリオがウリの
KISS×シリーズの8作目にあたるKISS×800はロープライスで登場
更に言えば3部作という形になっており、800はまだ2作出るようです
ヒロインは7人紹介されるものの今回攻略可能なのは3人のみ
あと1人だけHシーンに参加してくれるサブ的なポジションがあります
残りのヒロインの活躍は次回以降で日の目を見るのだと思います
いつもは複雑な選択肢となっていますが今回は非常にシンプルで
総当りでみてもそれほど組み話あわせは爆発しないのでコンプは楽です
本作だけを見るとボリュームは控えめになっていますけど
毎回冗長さを覚えるシリーズなので濃縮されて遊びやすくなったと思います
主人公は勿論のことヒロインも非常に個性的であり好感を得にくい
癖のあるキャラクターばかりになっているので好みは分かれるでしょうが
キス重視の愛のない行為としてのHシーンをがあれば楽しめるのなら
これはこれでありなのではないかなーという作品になっています
いつもは狂気すら感じる作品であり、本作も主人公の性格で癖はあるものの
学園に流れる噂がギャグの域に達しておりコメディとして楽しめる感もあります
ただ、最近のブームなのか寝取り寝とられは用意されているので注意が必要です
といってもどちらも要素としては軽いかと思います、神経質になる必要はないかと
ただし、少しでも有れば気になる人は避けておいたほうがいいと思います
そんなわけでロープライスでコンパクトになったことにより
お手軽にプレイできるようになったという点では好印象な作品です
この作風は好きだけど長編は疲れるしだれるという方にはオススメかなと
そこまで限定せずとも、とりあえず愛とかいいからキスとかHしたい
という欲望に正直なのが楽しみたい人にもいいかもしれませんどちらにしろ限定的です
以下、ネタバレを含む感想
【システム】
・画面は4:3
・キャラ別音声設定なし
音声設定が無いなど最近のシステムと比較すると不便ですが
未読と既読スキップが分かれたり、インタフェースがわかりやすくなったり
今までより格段に使いやすくなった印象があります、気のせいかも
【攻略】
EDは最後にシーンがあるものは全部で5つあります
御御川撫子と茅野弓実は主人公のみの辛味で完結するGOOD ENDと
最後にヒロインが乱交して(寝とられて)しまうBAD ENDがあります
茅野弓実は対して、GOODのみ優遇なのか不遇なのか
シナリオ的には最初の選択肢でどのヒロインを攻略するか決定し
以降、シナリオ的に浮気することは出来ず、分岐していくので楽です
因みに今回攻略できないヒロインも最初の選択肢で選択できますが
そのまま強制終了のENDとなります、次回以降ここが開くのか別なのか
正解としては1つではないと思いますが各ENDの行きかたを書きます
■御御川撫子GOOD
御御川撫子に頼むことにする
家族の誰かを、助けたかったから
全然、おかしくなんかないよ
■御御川撫子BAD
御御川撫子に頼むことにする
身体的コンプレックスを、無くしたかった
確かに、少しおかしいかもな
俺にとって、女神そのものだ(多分なんでもいい)
■天ヶ瀬時乃GOOD
よし…天ヶ瀬時乃だ
俺には、とても到達できそうもない凄さだ
また時乃と『する』なんて、最高だよ
■天ヶ瀬時乃BAD
よし…天ヶ瀬時乃だ
ちょっと、ついていけそうにない、な…
二人が、俺のを、って…!?
■茅野弓実
茅野弓実にアタックしてみるか
小説かな
【シナリオとか】
主人公「八百万九朗」の通う学園では
「授業中にキスをしたカップルは、次のテストで百点満点を取ることが出来る」
という噂が広まっていた……最初はそんな奇妙な噂を誰も信じていなかったものの
成績のよくない1つのカップルがその噂に従ってキスを行い高い成績を得たことから
その噂にすがり実行するものが続出するという異常事態が発生してしまう
その噂はまるで回数制限があるように11組目のカップルまでしか効果が出ず
以降のカップルには効果を発揮しなくなったため次第に収束し始めていた
しかし、その噂に便乗するように更に過激な
「放課後の教室で今まで全く意識していなかった異性とキスをすると
一生に一度クラスの願いが叶う」
という噂が学園で広まり始める
前回の噂と違う点は全く意識していなかった異性とキスをするという点
カップルという一部の人間には厳しい条件が存在しないということ
学園では人付き合いが苦手で存在感がないぼっち体質の九朗は
学園の女子の殆どにとって「全く意識していない異性」に当たるだろうと踏み
それをダシにして気になる女子とキスすることが出来ないかと考え始める
そして噂が風化し始めた頃に再び新たな噂が流れ始める
それは前回の噂で奇跡が受けられなかったものに対する噂となっており
その行為は今までよりもより過激な行為を必要とするものだった
だんだんと過激化する噂に翻弄される九朗達の未来やいかに
■御御川撫子
クラスの委員長で成績優秀スポーツ万能と非の打ち所が無い女性
九朗も彼女に憧れており、キスすることを妄想していたりする
人気は高いものの恋愛関係は晩生である為、恋人などはいない
最初は病気の弟の為と、殊勝な態度で奇跡を使おうとするが
それが叶い自分のために奇跡を起こそうとした辺りからかなり
身勝手な性格へと変貌していき、奇跡を起こす行為に嵌っていく
最は奇跡を起こすのと共に九朗との関係にも嵌っているようだが……
■天ヶ瀬時乃
隣のクラスから時々遊びに来る元気少女、水泳部所属
男子に対しても軽口を叩く気さくな面がある
何よりもスイマーとしての活躍に重きを置いており
その為ならキスなどの行為ぐらいはかまわないと思っている程
しかし、その心がけに問題があるのか奇跡はなかなか起こらず
だんだんと過激なプレイが必要となっていくことになり……
あくまで部活第一ということで気さくながら一番ドライなポジション
EDにいたってもあくまで水泳の成績の為という様子が見られる
ある意味ストイックなヒロインといってもいいかもしれない
■茅野弓実
図書館で見かける三つ編みお下げの文学少女。
おとなしい性格ではあるが溜まっているのか言葉はきつい面もある
ただ、耳年増な面もありなかなか大胆なプレイに及んでくれたりもする
小説家を目指してろい日の目を見なかったが、九朗と奇跡を起こすことで……
九朗との関係を受けて、小説の大賞までとんとん拍子で進む内容
行為がだんだん激しくなっていくのは他のシナリオでも同様です
唯一の寝とられ描写なしシナリオとなっています、というか凄い構造が単純
■暁十六夜
クラス担任保険医ではないが常に白衣を身に着けている
今回は弓実シナリオで乱交要因として登場することになる
ヒロインとしての活躍は2章以降でしょうか
【Hシーン】
御御川撫子:7(うち1つは寝取られ)
天ヶ瀬時乃:7(うち1つは寝取られ)
撫子+時乃:2
茅野弓実:4
撫子+弓実:2
弓実+十六夜:1
弓実+時乃+十六夜:1
寝取られシーン自体は撫子と時乃の1回ずつのみ
寝取りシーンは撫子の1シーンのみというところで
多くは無いと思います
改めてみると弓実がかなり少ないですね……
プレイはキスを始めてとして口のプレイが多めで
後は基本的は本番行為となります、特殊なのはないです
時乃のプールでやるプレイは十分特殊な気もしますが
【まとめ】
ロープライスで逆にありになった気もするKISSシリーズ
といっても万人受けする内容でないのは確かですけど
KISSシリーズ特有のノリとキスを中心としたHシーンが好きなら
手を出してみてもいいのではないかなと思う出来になっています
いつも不満であった攻略難もありませんしお手軽に遊べます
ヒロインは正直プレイヤーの好感を得るタイプじゃないので
好きになれないヒロインはちょっと……という人にはきついかも
作中のヒロインでは無いですがそれぐらいドライな感じで
関係を結んでHシーンを楽しむというのもまた一興かなと
少しボリュームが控えめな気もしますけどロープライスならこれぐらいか
個人的には遊びやすくなっているという点でいつもよりプラス評価です
普通のロープライスゲーとして期待してもそこまで悪くないかなと思います


