戯画の「マテリアルブレイブ」の感想です
本感想は全ヒロインではなく二人目のヒロインまでを攻略した後の感想
所謂、プレイの途中で書かれた途中感想となっています
全員をクリアした暁には細かい部分など書き直すかも知れませんが
この作品の都合上あまり変わる事はないと思い現時点の感想を書きます
BALDRSKYなどでお馴染みのゲーム性重視のチームの新作
本作はBALDRHEAD系とは別派生のDUEL SAVIORに近いタイプ
横スクロールのアクションフィールドをチビキャラを動かして
敵をひたすらボコボコに倒していくゲームとなっています
ゲーム自体はDUEL SAVIORを更に発展させたような形で
変化も大きく、正統進化と言うよりも別派生と言えるかも知れません
色々と細かい要素が組み込まれているが、CPUも殆どのプレイヤーも
その複雑なシステムを充分に活かす様な事はあまりなく
「相手の攻撃をガードしたあと、ひたすら浮かせてボコボコにする」
という非常にシンプルな結論に至るプレイヤーは多いと思います
また、今までのゲームはゲームはゲーム、イベント画面はイベント画面
と言う感じで、バトル以外はシナリオに沿ってキャラが動くだけでしたが
しかし、本作ではチビキャラのまま狭いながらも島を探索する事が出来
自由にイベントの進行やレベル上げと言った要素を楽しめるようになっています
さながらRPGあるいは狩りゲーのような印象を受けるデザインです
この要素は間違いなく今までの作品と比較して、発展した要素ですが
それがゲームの面白さに繋がっているか?と聞かれると意見の分かれる所で
私がプレイした限りでは、面倒さの方が目立っていると感じました
これは、長くプレイする内に単調さと作業感が強くなったのが原因です
ヒロインは5人いるモノの、シナリオ自体は95%位は共通であり1本道
所謂、EDと決戦直前のイベントだけヒロイン個別のシナリオであり
某なんとかの軌跡のような本当の意味でゲーム重視のゲームに
一応ヒロイン選択の要素を付けましたよレベルの内容になっています
確かにCSのゲームならそれもありですが、一応コレはエロゲーなんですよね
シナリオとしては「DUEL SAVIOR」の路線を踏んでいるのかハーレム路線
しかも最近の流行りをつくかのように、怒濤の如しスピードでフラグを回収して
直ぐに周囲を固めてあとはひたすらちやほやされるという流れになっています
恐るべきはジュースの魔力……賛否両論がありそうな展開ですが
それを如何にも○○なありがちネタとして楽しめば、と言う感じもします
ただ、要所要所ヒロインの可愛い描写はあるのですがココまで身も蓋もないと
少しひっかかってしまうのは仕方ない事ではないかなと思うわけです
ひたすらエロ路線で行くならアリなのですけど、それでもないですしね……
また、この対処はシナリオ分岐しない為、余計なイザコザを起こさない為に
という感じのシナリオ単純化の為の土台作りだったのではと思わなくもなく
取りあえずヒロインとの関係を少しずつ深めていくのを期待すると酷かなと
この構成の為、シリーズでお馴染みのシナリオを進める毎にヒロインがアンロックされ
次々とシナリオの謎が解き明かされていくというのがシリーズの醍醐味もありません
1度のシナリオで解決する上、メインルートで書かれる謎に関わる話については
全て本編の内で語られてしまうようになっているからです、個別はただのエロです
だからといってシナリオの謎がすっきり明かされるかと言われるとそんな事もなく
終盤は一部の人間の勝手な理解の元、お空の上の話でシナリオが進みます
もしかして語られたかも知れませんが、終盤は何だかもやもやする展開になっており
また、妙に言葉を濁すような感じで、EDを迎えます……FDに期待しろという事でしょうか
ゲーム部分を楽しめている間は良いもののプレイしていく内に冷めていく感じがしました
ゲーム性は上がったモノのそれを上手く活かせていない気がするゲームでした
新鮮な気分でプレイしている内や酷いコンボを決めている時は楽しいモノの
その楽しい時間も何百回と戦闘させられたら飽きるのは仕方ない事でして……
そして、シナリオについては一昔前に流行ったようなハーレム路線として
コレはこういうモノとして受け入れるにしても終盤が厳しい気がするものです
と、どちらも、やりたい事は分かるものの調整の段階でミスをしてしまっており
全体的に苦しいバランスの詰めの甘い作品になっているなと感じられました
そもそもエロゲーだって事を無視したゲームデザインに感じられるのですよね
以下、ネタバレを含む感想、というか愚痴