何て言いますかある意味凄い作品です
PrimRoseの「超時空爆恋物語~ドア・ピッ・チュ~」の体験版感想です
タイトルから色々突っ込みたいです「爆」って必要なのかと
【プレイ時間】3~4時間
【えちぃなど】クレオパトラと楊貴妃が前戯ながらシナリオ中あり
【内容】プロローグと一部ルート(卑弥呼、小野小町)の途中まで
黒魔術が趣味である幼なじみ「北条乙姫」の薬の実験により
ドアを開けると時代を超えて人を呼び出す体質になった「佐々木義経」は
卑弥呼や小野小町やクレオパトラや楊貴妃や静御前といった歴史に名を残す
女性を次々に呼び出してしまう、返す方法も解らないので
ひとまず民宿にする予定だった北条家で共同生活を送ろうというお話
えーと……私は何を言っているんでしょう
別に私の頭がおかしくなったわけでなく、事実ありのままをですね
コレならまだしも、アーサー王がヘラクレスを
剣の一撃で複数回殺す方がまだ現実的……
美少女ゲームってそんなものですよね、ええ
体験版では過去より呼び出された少女達と共同生活をし
時代の違いを実感しながらあっさりとギャップを乗り越えるまでのプロローグと
マップ選択で進めていく日常パートを見ることが出来ます
選択できるヒロインは小野小町と卑弥呼だけになっており
シナリオ自体は卑弥呼中心のお話となっております
これが製品における共通ルートの流れになっているのか
それとも強制的に卑弥呼ルートになっているかは不明です
体験版としては卑弥呼の秘密を語る直前と言うところで物語が引きます
【システム】
基本的な機能はそろっています、コンフィグでキャラ毎の音声ON/OFFが可能
ゲームはマップ選択と普通の選択肢が合わさったタイプになっています
他に特筆するべき事と言えば、何故か駅の背景で電車が動きます、ええ何故か
ちなみにループタイミングが異常に早いので都心以上の過密ダイヤです
【ヒロインとか】
・静御前
源義経関係の人、歴史とってない私には名前しか知らない人ですね
名前が同じで、容姿が似ているらしい義経を本人と思い慕う
召還されたヒロインとしては一番早く、立ち位置的にメインと思われるが
体験版では後半、他のヒロインに出番を取られているため少々印象が薄い
怪力というよく分からない設定がある
・北条乙姫
義経の幼なじみで、黒魔術が趣味
一部の行動からすればかなり危ない人と思いがちだが
何故かギャグにはしりやすい義経の行動を突っ込む位置にいる
ヒロインの設定を語る上で歴史のお話をフォローしてくれる役割であり
何故か一番の常識人的な立ち位置にいたりする
・小野小町
平安時代にいた六歌仙の1人、美女という逸話がある人
男性を毛嫌いしており、ファーストコンタクトも悪く
義経とは非常に折り合いが悪くなる
体験版ではマップ選択で選ぶことが出来るが特にシナリオが書かれるわけでもない
・卑弥呼
邪馬台国の女王、実際はその存在がよく分からない人
よく分からないけど、その長大らしい年齢に対して見た目が幼い
見た目だけでなく、行動や性格の面でも幼いのはお約束である
体験版ではメインのような役割を果たすため印象は強い
・クレオパトラ7世フィロパトル
所謂クレオパトラ、多分、小野小町関係で出てきた
王女とは思えない無邪気な性格をしている
同じく召還された、楊玉環とは仲が悪い
・楊玉環
楊貴妃のこと、どう考えても小野小町関係で出てきた
数少ない大人の女性といえるのかも知れない
基本的には、クレオパトラとケンカしている印象
・輝夜
あらかじめ言っておきますと、てるよじゃないです
義経が呼び出した少女、だがショックで記憶を失い名前が不明
輝夜とは義経が付けた名前、義経と乙姫を慕い、パパ、ママと呼ぶ
キーキャラであると思われるが体験版ではサブの1人でしかない
・北条織姫
乙姫といい親はどんな顔をして名前を付けたのか、乙姫の姉
一番の年長であり、基本おっとりしているが一番の実力者である
キャラ紹介でサブキャラと描かれているのでサブキャラでしょう
【えちぃとか】
クレオパトラと楊貴妃のえちぃ(前戯程度)が一回ずつ
選択肢によっては断ることが出来ます
【全体通して】
キャラが多すぎるだろうというのが一番の印象
メインが6人なのでそれほどでもない気もしますが
共同生活と言うことで全員が全員常に動いている
というのが結構ネックになっていまして、そんな印象です
ライターはトロピカルKISSの方ということらしいのですが
なるほど、ということで全ヒロインが公平に動いています
体験版では卑弥呼ルートに強制的に入ったのか卑弥呼が目立ちますが
基本的には常にどのヒロインも登場しておりにぎやかです
ただ、ヒロイン1人1人の魅力をピックアップするイベントは不足しており
特に義経対ヒロインのイベントが圧倒的に不足しています
体験版のボリュームはかなりある方なのですけど、終えても
なんとなく、小野小町以外のヒロインには嫌われていないというのは解っても
それ以上のモノをヒロインに感じないのですよね
基本、文化の違いで戸惑うヒロインと、それを傍観する、からかう主人公
そういった距離が置かれたような関係ばかりが描かれています
日常イベントは丁寧に書かれており、テキスト自体は結構好みです
義経の独白はかなり面白いモノがありますし楽しむことが出来ました
ただ、どこを見てもヒロイン同士の絡みというモノが非常弱いです
また、テキストにしてもメタなネタが数多く配置されており
あわない人にはとことん合わないノリになっているかも知れません
各時代から名のある人物を召還するという流れは良いのですけど
そのヒロインと絡む事が無く、それぞれ動いているだけです
ギャグマンガとしてはありですけど美少女ゲームとしては?というところ
個人的にはもう少しヒロインが少なくても良かったのではと思ったり
正直クレオパトラと楊貴妃の存在気については疑問が残りました
現時点では登場に必要性が感じられないのですよね
それより現在いるヒロインをもっとピックアップすべきではという感じです
プレイをしていて妙に歴史的蘊蓄(多少説に偏りあり)が頻繁に登場するところ
特に体験版終盤の卑弥呼の展開ではそこを絡めたシナリオになっているのですけども
もしかして、世界中の名だたる美少女を読んでハーレムなんて想像しているのが間違いで
実は歴史と絡ませた壮大な歴史ロマンがこの作品のウリなのでしょうかね
長々と文句を言っていますが、正直、惜しいなと思う部分が多々あったが故なのです
小野小町もクレオパトラも楊貴妃も呼び出してって辺りのアイデアは個人的にアリで
その上で適当なラブコメをやって貰ったら良かったのですがラブがないです体験版には
この辺りもう少し美少女ゲームライクに丸めたらかなり当たりそうだったんですけどね
相変わらずテキストがつぼにはまったんですけど、それだけでは……と言うところです
【蛇足】
個人的に印象に残ったところ
・解凍後
気にしてなかったのですが「超時空爆恋物語」というタイトルしか頭に入っておらず
解凍後「ドア・ビッ・チュ」というファイルが解凍されてウイルスかと悩みました
・くノ電
何故かここだけ、気合いが入って動くという非常に謎な背景
頑張ってるなと思ったらループしてしまい、ツボに入りました
序盤はくノ電が登場するだけで笑っていたのは秘密
・ムービー
見たんですが、凄いセンスだと思います、一度ぐらい視聴をお薦め
・全体通して2
小野小町とか楊貴妃とかクレオパトラとか卑弥呼とか書いて
自分はバカなのではないだろうかと自己嫌悪に陥ります
歴史的な話かと思ったらドア・ピッ・チュですよ、なんだそれ
……ネタには困らないんですけどね