
りぷるの「りんかねーしょん☆新撰組っ!」の感想です
【概要】
本作は簡単に言ってしまえば、超古代文明に封印された魔王が復活するのを
超古代文明で魔王を封印した戦士の転生体が阻止しようとするお話です
端的すぎて本質については語っていませんが、大体そんな感じです
とすれば転生ネタを利用した王道の美少女戦士バトルモノとして語れそうですが
本作は、「転生」という要素に加えて「並行世界」という単体でも非常に厄介になる
別の大きい要素を持ち込みました、それがこの意欲作にして問題作になるわけです
【あらすじ】
地方で生活していたが、学園が廃校するという事で東京特別区の御門市にある
わけありの「御門学園」に編入させられる事になった主人公「沖田祐実」
編入初日の登校中、祐実を知っているそぶりを見せる少女「一文字菊」と知り合い
道中で「魔物」に襲われるも、菊と瓜二つの少女の呼びかけを受けて2人とも覚醒します
御門学園は嘗て世界を全滅寸前に追いやった大魔王が封印されていた地に建っており
その復活をもくろむ「玉藻」という魔物によって何度と無く攻撃を受けていました
その封印を守るために、嘗て大魔王を封印した戦士たちの「転生者」が集められたのが
「まじかる新撰組」であり、政府などの組織に属さず戦いを続けているのでした
その転生者には祐実がお世話になった2人の姉「近藤弓枝」「土方時音」がおり
その縁や自身も転生者であることから、同じく覚醒を果たした「一文字菊」や
事件の道中でついてくることになったアンドロイド少女「ミシュリーヌ・ブリュネ」
と共に、まじかる新撰組に属し、玉藻と戦っていくことになります
果たして、まじかる新撰組は玉藻の猛攻を防ぎ大魔王の復活を防ぐことが出来るのか
そして時折、祐実の頭に現れる異なる世界の記憶の意味するところは?
【システム】
・画面は4:3
・キャラ別音声設定有り
・シナリオロック有り
特筆するべき機能はないかなと思います
最近のゲームですので古さも特にないです
2009年に発売された作品という事で現在から見ればさすがに過去の作品という感じですが
ゲームのフォーマットしては現代のそれと殆ど変わらずプレイすることができます
ヒロインはオマケ程度であっても名前ありは殆ど攻略できるようにはなっていますし
プレイする上で便利なシステムは無いですが不便に思うような仕様はありません
攻略要素も弱く基本的には、一度の選択肢でヒロインが決まれば後は読むだけです
Hシーンもメイン勢なら3回ずつあるなど少ないわけではなく最低限のレベルはあります
読むだけのゲームが駄目な人はともかく、とりあえずは足回りの部分では問題ありません
【音楽】
殆どが有名なクラシック曲のアレンジで構成されています
「G線上のアリア」、「新世界より」、「革命のエチュード」など
バリエーションは少なく、使いどころが適切と思えない場面もあります
雰囲気とミスマッチな部分も多く、逆に緊迫感を損ねる事も
ハリウッド映画ぐらい映像のハッタリも効いていれば良かったのですが
如何せん平均的なAVGの演出に留まっているのでアンバランスです
繰り返して何度も使われるのも、微妙なところで、滑稽に感じる部分も
【雑感】

この作品は、タイトル画面から先制攻撃を仕掛けてきます
ゲームを開始するのは「START」ではなく「RESTART」です
この時点で、他とは違う何かを作りたい感を強く感じると思います
少々自己主張が強くむき出しすぎる感じもするこの表記ですけど
シナリオを通してこの表記を納得させるような何かを提示してくれるのなら
この表記も作品に必要な演出として立ち上がってくれるのだと思います
さて本編ですが、難解且つ独自の設定と見慣れない専門用語の大量に存在しており
そのことごとくが説明不足且つフォロー不足という上級者仕様になっています
せめて用語集でもあればと思うのですが、そんなものとは甘えといわんばかりです
つまりないです、後にキャラクターの設定説明画面に記述が追加されていくので
そこである程度の補完は測れるのですけど、細かい単語はフォローがありません
とても親切とは言い難い過去描写の挿入の連続とミスリードを促す為の演出
更にお世辞にも読みやすいとは言いにくい(破綻した)文章等隙の無い構成で
多くのプレイヤーを挫折に追い込んでいきます(それを目的にしているとしか思えない)
キャラの言動が見た目どおり幼いのもきつい点ではないかなと思います
これが小さいヒロインを愛でる(あるいは辱める)タイプの作品ならいいのですが
この作品は大雑把なカテゴリーで言えばシナリオゲーで、更に複雑な設定があります
話をスムーズに進めるためには、ある程度理解力のある進行役が必要かと思われますし
同時に、プレイヤーに現状を理解させてくれる纏め役的なポジションが欲しいところです
しかし、残酷なことに多くのキャラが若いキャラクターで占められていますし
プレイヤーの視点となり地の文で話を纏めてくれるのもそれと同レベルの主人公です
大人達は思わせぶりな言動で最低限のキーワードしかつぶやかない役立たずです
要は設定が簡易であるとか難解であるとか以前に文章が非常にわかりにくいのです

こことか読んでいて首をかしげた部分です、いえ、意味はなんとなく分かるのですけど
全然複雑じゃないことを説明していると思われるのに悪戯に理解しにくくなっている
テキストの字数稼ぎをした結果なのか、余計な情報を追加することで混乱を招いている
こんな簡単な設定説明でコレですから、より複雑な核の部分については……お察しください
心配になるような事ばかり書いていますがフォローをすれば全シナリオをクリアすると
本作品の大筋については理解できるようになります、なると思います、多分、おそらく
その後、シナリオを見直すと序盤の意味不明な描写も大体は理解できるようになります
しかし序盤にここまで解り難い展開を用意する必要があったのか?という疑問は解けません
序盤の展開は「何がおきているのかわからない、これからどうなっていくんだろう?楽しみ!」
よりも「何が起きてるの?意味解らないんだけど?ついていけない……」となる人が多数かと
私自身もこのネタに手を出すまではそう思っていましたし、プレイ中もそうでした
全てをプレイして大筋は理解できても、設定の細かい部分などは誤魔化されています
終わってみれば最初の抵抗感程に難解な作品ではないと思えるようになったものの
解り難い作品であることを狙っているのではないかと疑うような作品だという印象は変わらず
真剣に考察しながらプレイすればあるいは納得いく回答に行き着くかもしれませんが
数度読む程度では全体の流れと裏の設定を分かった気になれる程度のレベルで終わります
その為、あのシナリオはどういう内容か?については大体は説明をすることができても
あの時の行動の意味は?とか、仄めかされた設定の真の意味は?と深いところを突かれると
結局、解らずじまいというレベルで、なんとも消化不良な印象を受けてしまうのですよね
それこそ真の意味で理解しているのは、シナリオを書いた人のみだと思うのですが
……多分、書いたライターの方は全部の流れ、設定を把握していると思うのです
しかし、私の見る限りでは作品中にそれがアウトプットしきれているとは思えません
初期印象はかなりの難物ですが、最後まで読めば見方は変わってくるかもしれまん
様々な結末を超えて、最後に主人公とヒロインに掛かかる呪われた運命に打ち勝つ……
という平行世界ものにある王道展開と見れなくもありません
しかし、全体的に不親切が目立ち、真っ正直には楽しめないのが難点です
今何が起きているのかということを理解するのに必死で、話を追いにくいのです
あまり読み手のことを考慮せず好きに描いた作品なのかなと思ってしまいます
その不親切さを了承の上で読み込めばしっかり理解できるか?といえば謎ですが
話自体はそこまでぶっ飛んだものではないので、一応の納得は得られるでしょう
因みにタイトルにある「新撰組」部分はオマケですので期待しないように
以下、多分ネタバレになるはずの感想
【概要】
本作は簡単に言ってしまえば、超古代文明に封印された魔王が復活するのを
超古代文明で魔王を封印した戦士の転生体が阻止しようとするお話です
端的すぎて本質については語っていませんが、大体そんな感じです
とすれば転生ネタを利用した王道の美少女戦士バトルモノとして語れそうですが
本作は、「転生」という要素に加えて「並行世界」という単体でも非常に厄介になる
別の大きい要素を持ち込みました、それがこの意欲作にして問題作になるわけです
【あらすじ】
地方で生活していたが、学園が廃校するという事で東京特別区の御門市にある
わけありの「御門学園」に編入させられる事になった主人公「沖田祐実」
編入初日の登校中、祐実を知っているそぶりを見せる少女「一文字菊」と知り合い
道中で「魔物」に襲われるも、菊と瓜二つの少女の呼びかけを受けて2人とも覚醒します
御門学園は嘗て世界を全滅寸前に追いやった大魔王が封印されていた地に建っており
その復活をもくろむ「玉藻」という魔物によって何度と無く攻撃を受けていました
その封印を守るために、嘗て大魔王を封印した戦士たちの「転生者」が集められたのが
「まじかる新撰組」であり、政府などの組織に属さず戦いを続けているのでした
その転生者には祐実がお世話になった2人の姉「近藤弓枝」「土方時音」がおり
その縁や自身も転生者であることから、同じく覚醒を果たした「一文字菊」や
事件の道中でついてくることになったアンドロイド少女「ミシュリーヌ・ブリュネ」
と共に、まじかる新撰組に属し、玉藻と戦っていくことになります
果たして、まじかる新撰組は玉藻の猛攻を防ぎ大魔王の復活を防ぐことが出来るのか
そして時折、祐実の頭に現れる異なる世界の記憶の意味するところは?
【システム】
・画面は4:3
・キャラ別音声設定有り
・シナリオロック有り
特筆するべき機能はないかなと思います
最近のゲームですので古さも特にないです
2009年に発売された作品という事で現在から見ればさすがに過去の作品という感じですが
ゲームのフォーマットしては現代のそれと殆ど変わらずプレイすることができます
ヒロインはオマケ程度であっても名前ありは殆ど攻略できるようにはなっていますし
プレイする上で便利なシステムは無いですが不便に思うような仕様はありません
攻略要素も弱く基本的には、一度の選択肢でヒロインが決まれば後は読むだけです
Hシーンもメイン勢なら3回ずつあるなど少ないわけではなく最低限のレベルはあります
読むだけのゲームが駄目な人はともかく、とりあえずは足回りの部分では問題ありません
【音楽】
殆どが有名なクラシック曲のアレンジで構成されています
「G線上のアリア」、「新世界より」、「革命のエチュード」など
バリエーションは少なく、使いどころが適切と思えない場面もあります
雰囲気とミスマッチな部分も多く、逆に緊迫感を損ねる事も
ハリウッド映画ぐらい映像のハッタリも効いていれば良かったのですが
如何せん平均的なAVGの演出に留まっているのでアンバランスです
繰り返して何度も使われるのも、微妙なところで、滑稽に感じる部分も
【雑感】

この作品は、タイトル画面から先制攻撃を仕掛けてきます
ゲームを開始するのは「START」ではなく「RESTART」です
この時点で、他とは違う何かを作りたい感を強く感じると思います
少々自己主張が強くむき出しすぎる感じもするこの表記ですけど
シナリオを通してこの表記を納得させるような何かを提示してくれるのなら
この表記も作品に必要な演出として立ち上がってくれるのだと思います
さて本編ですが、難解且つ独自の設定と見慣れない専門用語の大量に存在しており
そのことごとくが説明不足且つフォロー不足という上級者仕様になっています
せめて用語集でもあればと思うのですが、そんなものとは甘えといわんばかりです
つまりないです、後にキャラクターの設定説明画面に記述が追加されていくので
そこである程度の補完は測れるのですけど、細かい単語はフォローがありません
とても親切とは言い難い過去描写の挿入の連続とミスリードを促す為の演出
更にお世辞にも読みやすいとは言いにくい(破綻した)文章等隙の無い構成で
多くのプレイヤーを挫折に追い込んでいきます(それを目的にしているとしか思えない)
キャラの言動が見た目どおり幼いのもきつい点ではないかなと思います
これが小さいヒロインを愛でる(あるいは辱める)タイプの作品ならいいのですが
この作品は大雑把なカテゴリーで言えばシナリオゲーで、更に複雑な設定があります
話をスムーズに進めるためには、ある程度理解力のある進行役が必要かと思われますし
同時に、プレイヤーに現状を理解させてくれる纏め役的なポジションが欲しいところです
しかし、残酷なことに多くのキャラが若いキャラクターで占められていますし
プレイヤーの視点となり地の文で話を纏めてくれるのもそれと同レベルの主人公です
大人達は思わせぶりな言動で最低限のキーワードしかつぶやかない役立たずです
要は設定が簡易であるとか難解であるとか以前に文章が非常にわかりにくいのです

こことか読んでいて首をかしげた部分です、いえ、意味はなんとなく分かるのですけど
全然複雑じゃないことを説明していると思われるのに悪戯に理解しにくくなっている
テキストの字数稼ぎをした結果なのか、余計な情報を追加することで混乱を招いている
こんな簡単な設定説明でコレですから、より複雑な核の部分については……お察しください
心配になるような事ばかり書いていますがフォローをすれば全シナリオをクリアすると
本作品の大筋については理解できるようになります、なると思います、多分、おそらく
その後、シナリオを見直すと序盤の意味不明な描写も大体は理解できるようになります
しかし序盤にここまで解り難い展開を用意する必要があったのか?という疑問は解けません
序盤の展開は「何がおきているのかわからない、これからどうなっていくんだろう?楽しみ!」
よりも「何が起きてるの?意味解らないんだけど?ついていけない……」となる人が多数かと
私自身もこのネタに手を出すまではそう思っていましたし、プレイ中もそうでした
全てをプレイして大筋は理解できても、設定の細かい部分などは誤魔化されています
終わってみれば最初の抵抗感程に難解な作品ではないと思えるようになったものの
解り難い作品であることを狙っているのではないかと疑うような作品だという印象は変わらず
真剣に考察しながらプレイすればあるいは納得いく回答に行き着くかもしれませんが
数度読む程度では全体の流れと裏の設定を分かった気になれる程度のレベルで終わります
その為、あのシナリオはどういう内容か?については大体は説明をすることができても
あの時の行動の意味は?とか、仄めかされた設定の真の意味は?と深いところを突かれると
結局、解らずじまいというレベルで、なんとも消化不良な印象を受けてしまうのですよね
それこそ真の意味で理解しているのは、シナリオを書いた人のみだと思うのですが
……多分、書いたライターの方は全部の流れ、設定を把握していると思うのです
しかし、私の見る限りでは作品中にそれがアウトプットしきれているとは思えません
初期印象はかなりの難物ですが、最後まで読めば見方は変わってくるかもしれまん
様々な結末を超えて、最後に主人公とヒロインに掛かかる呪われた運命に打ち勝つ……
という平行世界ものにある王道展開と見れなくもありません
しかし、全体的に不親切が目立ち、真っ正直には楽しめないのが難点です
今何が起きているのかということを理解するのに必死で、話を追いにくいのです
あまり読み手のことを考慮せず好きに描いた作品なのかなと思ってしまいます
その不親切さを了承の上で読み込めばしっかり理解できるか?といえば謎ですが
話自体はそこまでぶっ飛んだものではないので、一応の納得は得られるでしょう
因みにタイトルにある「新撰組」部分はオマケですので期待しないように
以下、多分ネタバレになるはずの感想
スポンサーサイト


